9月21日(日)J1 第25節 大宮 vs 浦和(18:00KICK OFF/NACK)
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大宮公園サッカー場がNack5スタジアム大宮として新たなスタートを切った今年(正確には昨年11月)、全てのアウェイチームにとってこのスタジアムは初めて、ではある。だが、当然ながら大宮にとって浦和を迎えることは特別なことだ。昨年の大宮ホーム開催でのダービーは、さいたまスタジアムで行われた。勝利はしたが、さいたまスタジアムでのホーム開催はどこか浦和よりに感じられたものだった。例えばロッカールームは固定されているため、大宮のホームであってもアウェイチーム用のものを使用した。スタンドはオレンジよりは赤に近かった。今回はそうではない。やっと、本当のホームに宿敵を迎えることができるのだ。樋口靖洋監督は「ダービーは特別な舞台。そんな試合をホームで迎えられることは本当に幸せなこと」と、幸せと繰り返しかみ締めながら話した。
だが、大宮の置かれている状況は決して甘いものではない。順位を見ると大宮の勝ち点は32で10位。6位FC東京は同36で6位その一方で15位の横浜FMは同27。つまり、上位進出の可能性がある一方でまだまだ降格の恐怖から解放されたわけではない。複雑な状況におかれている。また、前節はFC東京に非常にイヤな形で敗れている。シンプルなクロスからラフリッチのヘディングという大宮にとって新たな攻撃の形を見せて先制するも、逆転を喫している。それも、イヤな場所でのセットプレーを与えて決められているのだ。「確かにイヤな負け方だったから、ちょっと微妙な雰囲気はあるよね」と認める選手もいたほど、複雑な空気が練習場には流れていた。
だが、そんなことは言っていられないのがこのダービーだ。大宮にとってのダービー男桜井直人(大宮のJ1昇格年2005年の最初のダービーで得点、勝利に貢献)は「いや、これは戦争ですよ。相手がどうとか、周囲がどうとか関係ない。はじくとか、奪うとか、激しいところで負けないこと」と気合十分。前節、約10ヶ月ぶりに公式戦に復帰を果たしたところだけに、途中出場での決定的な仕事をどうしても期待してしまう。また、昨年9月大宮が勝利したダービーでの得点者森田浩史は「自分たちよりも強豪である浦和にとっては単なる一試合、僕らのほうだけに気合が入っていたと思う。でも去年うちが勝って、今年も浦和ホーム開催でも引き分けて浦和もそろそろそうは言っていられなくなってきたと思う」と、実感を話している。
今週の大宮は、前節やられたセットプレーの修正に時間を割いた。前日の非公開練習でも時間を割いたと樋口監督は明かす。浦和のセットプレーといえば闘莉王、阿部勇樹といった代名詞的な選手もいるだけに、注意に注意を重ねたようだ。「FC東京戦だけでなく大分戦でもやられた。セットプレーは分析と、意識で改善したい」と樋口監督は話していた。また、フォーメーション練習にも時間を割いた。いつにも増して丁寧に、パターンも多く試した。今節はレアンドロが出場停止のため、片岡洋介が最終ラインに入ることになる。先発は佐伯直哉、斉藤雅人がボランチに入る形になりそうだが、後半に得点を取りに行く攻撃的なパターンも含め念入りな確認作業が行われていた。
大宮も決して甘い状況ではないが、浦和の置かれている状況は更に厳しい。ACLをアウェイで戦い木曜日に帰国、それだけでもキツい状況だがさらに負傷者が続出。闘莉王、永井雄一郎、鈴木啓太、田中達也あたりの出場は微妙で選手によっては当日まで様子を見るという。だが、それでもエジミウソンや高原直泰が復調しているなど、次から次へと選手が出てくるところが浦和の強いところ。「今年一度対戦した頃に比べてチームとして統一されてきている印象。だけどそうは言っても個がベースになっている。1対1でうちが急に強くなるわけじゃないから、局面での人数を増やせるようにしたい」と指揮官は試合をイメージしている。
「スコアでも、内容でもオレンジが赤を圧倒するような試合に」と樋口監督。「主導権は取れると思うしとらなきゃいけない。今年のうちのサッカーをするだけ。1点とって守るのではなく、2、3点を取るようなサッカーをしたい」と江角浩司。
Nack5スタジアム大宮での初のダービー、そんな今まで見たことのない試合を見てみたい。
以上
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