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【J2:第45節 福岡 vs 湘南】福岡プレビュー:明日のためではなく、今のために戦う。この1戦に福岡のすべてをかける。(08.12.05)

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12月6日(土)J2 第45節 福岡 vs 湘南(12:00KICK OFF/レベスタ
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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「まずは気持ちの部分。もちろん、相手の特長を消すことも必要だが、そんなことを言う前に、まずは自分たちの気持ちのところからスタートする、それ以外にはない」とは、最終戦のポイントを問われた篠田善之監督。そして続けた。
「このグループで戦う最後の試合。しっかりと勝って終わりたい。サポーターには、勝ちたいという姿勢を前面に出して戦う姿を見てもらいたい」
 目指すのは勝利。そして、今の福岡の力を思う存分にピッチにぶつけることだ。

 振り返れば、辛く、苦しく、そして長い1年だった。J1昇格だけを目指し、そのためだけにチームを編成し、結果だけを求めたシーズン。しかし、その目的に近づくどころか、チームは誰もが思いもよらない方向へと進んだ。シーズン途中で起こった前監督の去就騒動。一時は続投を決めながら突然の監督交代劇。そして、篠田新監督の下、J1昇格争いに食い込むべくもがいた日々。結局、福岡は一度も昇格レースに顔を出すことなく、荒波に投げ出された小舟のように、様々な流れに翻弄されて進むべき方向を見失った。悔しいというよりも、納得のいかない、無念さが滲む1年。チームスタッフ、選手、サポーター、皆が同じ思いを胸に抱く。

 それでも選手たちは、ギリギリのところで踏みとどまって戦ってきた。自分たちを翻弄する荒波からの脱出はならなかったが、失いかけたチームの一体感を取り戻して必死に前を向いた。その中心となったのが、突然の指名を受けてチームの指揮を執ることになった篠田監督だった。

 コーチからの昇格人事が発表されたのは7月11日。すでにJ1昇格レースから後れをとり、チームがチームとしてのまとまりを欠いていた時期だった。S級ライセンスを取得したばかりの篠田監督にとっては難しすぎる状況。就任要請を断ったとしても不思議ではなかった。しかし、チームの危機に篠田監督は迷うことなく「やります」と即答する。それは、誰よりもクラブを愛するが故の決断だった。4年前、博多の森で「このクラブを本当に強くする」と宣言して現役を引退した篠田監督。その情熱は少しも衰えることなく心の中で燃えていた。

 その情熱に選手たちの姿が変わった。雁の巣球技場には大声が飛び交い、実践さながらに体をぶつけ合うシーンが増えた。結果を見れば、チームをシーズン途中で作り直さなければいけない状況の中では思うように勝点は積み重ねられなかった。チームの最大の課題である失点につながる大きなミスもなくならなかった。それでも、新体制を3連勝でスタートさせたのをはじめ、数々の劇的な逆転勝利など、チームは変わりつつある姿を見せた。それは多くの選手が口にした「篠田監督を男にしたい」という気持ちから来るものだったのだろう。

 選手たちをまとめたのは、今シーズン限りでチームを離れることになった布部陽功だった。キャンプではボランチとして結果を残しながら突然のCBへのコンバート。失点が減らない状況の中で出場機会を失い、篠田監督の下で中盤として復帰したものの、先発出場の機会は減った。それでも、トレーニングでは常に先頭を走り、大声をあげ、プレーでチームを引っ張った。チームの精神的支柱。布部抜きでは今の福岡は語れない。その姿勢は契約非更新を受けても変わらない。

「チームがどうしても残したい選手になれなかったということ。自分の力不足。最終戦は試合に出ても、出られなくても、みんなを鼓舞して、チームに貢献して、勝利を手にする。どんなポジションでも戦う。最後の最後まで自分のスタイルを貫き通す」(布部)。そう語る視線に一点の曇りもない。

 そして、吉田宗弘は話す。「このメンバーでやるのも最後。布部がいなくなるけれども、彼のことは中学校の頃から知っているし、いろんな意味でチームに貢献した選手。しっかりと勝って送り出したいという気持ちが強い。それだけでも十分に戦う意義があると思う。もちろん、布部だけではなく、ルダンも、本田(真吾)も、みんなチームの一員として戦ってきた。そういう選手たちを勝って送り出したい。ましてホームゲーム。勝利で締めくくりたい」
 共に戦ってきた仲間のために、声援を送り続けてくれたサポーターのために、そして今年のチームのために、勝利を目指す。

 明日の試合で福岡に求められているのは、来年を睨んでの戦いではない。来年につながる試合をすることでもない。様々な出来事の中で、見えなくなりそうになる道を必死で見つめ、必死で前を向いてきた日々を締めくくることだ。思うような結果ではなかった。しかし、自分たちが追い求めたもの、背中に背負って戦ったもの、自分たちの心を前へ向けたものは、決して相手に劣っていたわけではない。それはサッカーを、チームを、そして福岡を愛する気持ち。それを思う存分表現し、その先にある勝利を手にすること。それが明日の試合で求められている。

 力の限りにボールを追おう。迷うことなく選手たちに声援を送ろう。そして、一丸となって戦おう。それが福岡のスタイル。明日は、それを示す日だ。

以上

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2008.12.05 Reported by 中倉一志
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