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12月20日(土)Jユースカップ2008 準々決勝
C大阪 2 - 0 柏 (11:01/長居2/1,500人)
得点 : 28'山口 螢(C大阪)、39'高橋 直大(C大阪)
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優勝候補筆頭の柏が、C大阪に完全に長所を消され、逆にウィークポイントを突かれて完敗を喫した。
この試合の副島博志監督の狙いは明らかだった。2回戦でFW起用した大黒柱の山口螢をボランチで起用し、2トップを高橋直大と永井龍を配置。この狙いは2回戦でFW中東が出場停止になったのを受けたのもあるが、「柏は8番(仙石廉)と6番(畑田真輝)がポゼッションのキーマン。なので山口を一枚下げて、センターを固めて、彼の展開力でサイドを突くことを狙った」(副島博志監督)ことにあった。
この狙いが的中し、試合のペースを握ったのはC大阪だった。立ち上がりから2トップがしっかりとプレスを仕掛けてコースを限定し、山口を軸にした中盤が数的優位を作って一気に囲い込んで、ボールを奪い取る。そして山口の展開力から左右に大きく振って、鋭いカウンターを仕掛けて試合を優勢に進めた。
そして28分、C大阪の猛攻がついに実る。左サイドバックの扇原貴宏、左MF 丸橋祐介、FW高橋直大の3人の見事なパス交換から、高橋が一気に左サイドを突破すると、フラットに並んでしまった柏の2ラインの歪を良く見て、マイナスのセンタリング。これには柏守備陣も対応出来ず、バイタルエリアに出来た広大なスペースに後方から走りこんだ山口がフリーでシュート。柏GK松下理貴が手に当てるが、ボールはゴール右隅に吸い込まれた。
待望の先制点を手にしたC大阪は、さらに猛攻を仕掛ける。39分、中央の山口から右ワイドのMF道上隼人に大きなサイドチェンジが通る。道上はドリブルからピンポイントクロスを送り込むと、ファーサイドに飛び込んだ高橋がドンピシャヘッドを叩き込み、追加点を奪った。前半はC大阪がほぼ完璧なサッカーで、柏相手にハーフコートゲームを展開し、2−0で折り返した。
後半に入っても、C大阪の運動量と集中力は落ちなかった。立ち上がりのピンチをGK一森純のスーパーセーブで凌ぐと、そこからは組織的な守備をベースに、得意のサイド攻撃でリズムを掴む。柏は前半同様に相手の強烈なプレスの前にミスを連発し、劣勢を跳ね返す糸口さえつかめない状況だった。50分を過ぎると、C大阪は中央を固めたブロックディフェンスに切り替え、分厚い壁となって柏の前に立ちはだかった。
50分過ぎ以降は押し込んでいた柏であったが、それもすべてC大阪の計算済みのこと。ピンチらしいピンチを与えることなく、最後まで集中して凌ぎきり、C大阪が悲願のJユースカップ初制覇へ、第一の大きな関門をしてやったりの完勝で突破した。
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東京V 3 - 2 広島 (14:01/長居2/800人)
得点 : 17'茶島 雄介(広島)、31'板倉 大地(広島)、60'都並 優太(東京V)、62'富所 悠(東京V)、89'富所 悠(東京V)
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今年はケガ人に苦しんだ広島。最後の大会でもケガ人に頭を悩ます結果となってしまった。DF 森保翔平が負傷で離脱をすると、2回戦の名古屋ユース戦でチームの攻撃の核だった不老祐介、大崎淳矢の両ワイドが揃って負傷。そのまま離脱し、今大会の出場は困難という緊急事態に陥った。苦しい台所事情に加え、相手の東京Vは2回戦で出場停止だったエースストライカーの真野亮二が復帰し、万全の体制で挑んできただけに、状況は明らかに不利であった。
しかし、先制したのは広島の方だった。17分、右サイドでFKを得ると、DF宮本将のキックをMF茶島雄介がヘッドで合わせ、広島が先制に成功する。攻撃に転じたい東京Vだったが、31分にまたしてもFKからバイタルエリアのスペースを突かれてしまう。右FKからの宮本将のボールを、中央のスペースで待ち受けたFW板倉大地が胸でワントラップし、そこから反転して技ありゴールを叩き込んだ。
2−0で迎えた後半、劣勢に立たされた東京V・柴田峡監督は負傷明けのエース富所悠を投入。富所を左MFに、高木善朗をボランチ、高木俊幸を右MFに配置転換した。高木善をアンカー気味に置き、MF高橋祥平をシャドー的な位置に上げたことで攻撃に厚みを持たせ、かつバイタルエリアを自由に動く板倉のマークをはっきりさせたことで、ようやく高いDFラインとのバランスが取れるようになり、徐々に東京Vらしい攻撃的なサッカーを展開できるようになった。
これで流れは一変。60分には中央の高木俊のパスを受けた左サイドバックの都並優太が、一気に左サイドからカットインして、そのままゴールを決めて反撃ののろしを上げる。続く62分には左スローインを受けた都並のクロスを、中央でFW久利研人が落とすと、これを受けた富所がコースを見極めた技ありゴールを決めて、あっという間に同点に追いついた。
試合が振り出しに戻り、ここから試合は双方にチャンスがめまぐるしく訪れる白熱した攻防戦となった。ピッチ上では足をつる選手が続出し、「これまで試合中に足をつらないような選手もつっていた」(柴田監督)ほど、激しい消耗戦となった。
そしてこの消耗戦に終止符を打ったのが、後半盛り返した東京Vだった。ロスタイムも5分を経過しようとしていたとき、広島の反撃を凌ぐと、カウンターから高木俊が中央でDFを引き付けてから、右サイドに流れた富所へ絶妙なスルーパス。これを富所は迷わず右足一閃。東京V全員の思いを乗せたシュートは、ゴール右隅に突き刺さった。
東京Vが2試合連続の逆転勝ち、富所の2試合連続決勝弾で準決勝に駒を進めた。前半の戦い方のまずさなど課題はあれど、2試合連続苦しみながらも意地で掴み取った勝利は大きな価値がある。反対に『飛車角抜き』の手負いの状態だった広島は健闘が光った。最後にベストメンバーの彼らが見たかったが、この経験もチームとして、選手として大きな財産となるはず。
勝者と敗者の無常なコントラストが描き出す光景は、勝負の厳しさをまざまざと見せ付けてくれた一方で、彼らの今後の精神的な成長を楽しみにさせてくれた。
以上
2008.12.20 Reported by 安藤隆人
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【Jユースカップ2008:今後の日程】
★12/23(火・祝)
11:00 FC東京 vs セレッソ大阪@長居2
14:00 東京ヴェルディ vs ガンバ大阪@長居2
★J's GOALでは準決勝・決勝の試合速報を実施予定です!どうぞお楽しみに!
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