2月22日(日) パンパシフィックチャンピオンシップ2009
山東魯能泰山 1 - 2 大分トリニータ (10:37/ホームデ/―人)
得点者:27' 高松 大樹(大分)、42' ウェズレイ(大分)、45' Mrdakovic(山東魯能泰山)
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ロサンゼルスまで駆けつけたサポーターに挨拶を済ませた選手たちが、ほっとした表情を浮かべる。その姿をスタンドの記者席から見届け、ミックスゾーンに向かい、思い思いの言葉を聞いた。
「チームの雰囲気が良くなかったので、何が何でも勝ちたかった。結果が出せて良かったが、内容はまだまだ」(高松大樹)。「勝つには勝ったけど、相手は一人少ないし。開幕に向けてコンディションとコンビネーションを高めたい」(上本大海)。「J代表として公式戦2試合を戦えたのは良かった。試合感覚は戻ったが、あの相手に2点はね…。得点に絡めるプレーを追及したい」
最小限の結果は残したが、内容は納得していないというのが一致した意見のようだ。
この試合、立ち上がりから「何とか勝って、日本に帰りたい」(高橋大輔)という気持ちは現れていた。前線からのプレスがはまり、攻守の切り替えがスムーズに機能した。攻撃では2トップが幅広く動き、空いたスペースに2列目以降の選手が飛び込んでいく形が随所に見られたのは収穫だった。24分に山東魯能泰山のジブコビッチが一発退場を宣告され数的有利になると、一気に流れが大分に傾く。その3分後に、金崎夢生のパスを受けた高松が右足を振り抜き、低い弾道で力強くゴールネットを揺らした。エースの先制弾でペースを掴んだ大分は、パスを走らせ攻撃のリズムをつくる。長短のパスを織り交ぜ、流れの中からシュートまで持ち込むようになり、41分には金崎のクロスをウェズレイが頭で合わせ追加点を奪取。ここから数多くの得点シーンが生まれるはずだったが、前半終了間際にPKを献上し、失速した。
後半は、何とか盛り返そうと攻撃の意識が高かったが「バランスを崩した時間が多くなり、カウンターを浴びた」(上本)。すると一度崩したバランスを立て直すことができず、守勢に回る時間が多くなり、脆さを露呈。打開策を図ったシャムスカ監督は、71分に森島康仁、72分に家長昭博を立て続けに投入する。この采配に応えたのが「攻撃のバリエーションが多く、ゲームをつくれる存在」と指揮官が期待を寄せる家長だった。トップ下のポジションに入ると、ワンタッチ、ツータッチでパスを回し、時には自らドリブルで仕掛け攻撃にリズムをもたらした。一人でゲームの流れを変える凄味をみせた。ただ、周囲との連携が噛み合わず、ゴールへのイメージが共有できていなかったのは残念だった。
いずれにせよ、ロサンゼルスの地での10日間で収穫と課題は見えた。
「うちは守備からリズムをつくるチーム。やることはハッキリした。勝利の執着心を持って、自分たちのサッカーをスタートから出せるようにしなければいけない」(鈴木)
「(家長)アキとは一緒にプレーした時間が少ないので、これからどんどん互いのプレーを摺り合わせていく作業が必要だ。長い間一緒にプレーした選手とは、さらに攻守で成熟度を高めたい」(高橋)
こうした思いを、2週間後に迫ったリーグへいかにつなげ、消化していくのか。残されている時間は少ないが、各国の強豪チームとの対戦したタイトルのかかった公式戦で、他チームよりひと足早く、真剣勝負に挑めたことは大きいはずだ。
以上
2009.02.22 Reported by 柚野真也
J’s GOALニュース
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