3月8日(日)J2 第1節 栃木 vs 岐阜(13:00KICK OFF/栃木グ)
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2度と味わえないJリーグ初年度の開幕戦をホームの栃木県グリーンスタジアムで迎えられる。これほどの喜びがあるだろうか。ファン・サポーターが待ち望んだ栃木SCの開幕戦の相手は、一足先にJ2へと戦いの場を移したFC岐阜。3月8日(日)、試合前の恒例儀式となった「県民の歌」がファン・サポーターにより高らかに歌い上げられ、栃木にとって新たなステージでの、新たな戦いの幕が華々しく切って落とされる。
柱谷幸一監督に替わって今季から栃木の指揮を執るのは、アビスパ福岡とヴィッセル神戸をJ1へと押し上げた実績と選手育成に定評のある松田浩監督。新監督と新加入選手10人を迎えたフレッシュなチームは、個に依存しない集団によるコレクティブな戦い方の確立に取り組んできた。
「守備に関しては監督が構築できるし、コントロールがしやすい」
松田監督が時間を割いて浸透させようとしているのがゾーンディフェンスである。特定の個に頼ったサッカーでは、どうして浮沈が激しくなる。守備戦術の共通理解が図れていれば、主軸とされる選手がピッチに立てない場合でも、拠り所となる場所があることで、チームとしてのパフォーマンスの低下を防げる。世界にも類を見ない51試合の長期戦を固定メンバーで戦うのは困難である。守備からの基礎工事は理に適ったチームビルディングといえるだろう。
当初は人とボールにつられてしまう傾向が見られ、プレスを掛ける位置も曖昧だった。そのためJ1相手の練習試合では失点を重ね、苦汁を舐めさせられた。不安定だった最終ラインに落ち着きをもたらしたのが、ボランチでの起用が濃厚と思われた米山篤志。CBのパートナーを組む大久保裕樹と4バックを操るようになると不必要な失点は減少した。後ろに安定感が生じたことで、前線からのプレスも効率よく掛けられるようになり、高い位置でボールが取れるようになった。そのため志向する手数と時間を掛けないシンプルな攻撃が可能となり、決定機は格段に増した。味方がこしらえた好機をゴールに結び付ける作業を担うのは、4年ぶりの古巣復帰となる若林学。昨季はFWの軸が定まらずに苦肉の策として数人をローテーションしていたが、好調を維持している若林を中心に今季は状況に応じた2トップが組めるだろう。
鋭い読みと展開力を兼備した米山が中盤の底から一列下がったことで、ボールの循環が滞る懸念が少なからずあった。しかし、コンディション不良で出遅れていた本橋卓巳がボランチに入ると心配は杞憂に終わる。左足から独特のタッチでボールをさばき、機を見てはゴール前に顔を出し、米山と異なった特長を発揮。経験豊富な佐藤悠介と栗原圭介の両サイドハーフ、アンカーの落合正幸に本橋を加えた中盤の構成力は他と比べても遜色ない。新チームを立ち上げたに等しいが、攻守両面で指揮官の考えは着実にしみ渡っており、チーム力は高まりつつある。
一方、岐阜は大改革を行った。新卒のルーキーを多数補強。ベテランを放出し、若返りを図った。就任3年目の松永英機監督が掲げるのは、ラインを高く保つことで全体を圧縮し、奪取したボールをサイドにはたき、数的優位を作って切り崩していくアタッキングサッカー。スタメンが大幅に入れ替わることは確実で、昨季の主軸だった片桐淳至、高木和正、菅和範と、筑波大学のインカレ準優勝の立役者である永芳卓磨らの即戦力との融合が、指揮官の意図をピッチで反映させる鍵となる。新戦力がJ2の舞台でどれだけやれるかは未知数の部分が多く、蓋を開けてみなければ分からない。期待と不安が同居しているのが実情だろう。ただ、「岐阜はルーキーが多く、勢いがあると思う。その勢いに負けないようにしたい」と若林が語るように、若さがプラスに働けば想像以上の能力が引き出される可能性も低くはない。
J1・J2経験者を揃えた「新入生」の栃木が歴史的勝利を挙げるのか、それとも若手主体ながらJ2では「1年先輩」の岐阜が意地を見せるのか。互いに失うものは何もないだけに、開幕戦特有の雰囲気に呑まれることなく、思う存分戦って欲しい。
以上
2009.03.07 Reported by 大塚秀毅
J’s GOALニュース
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