4月8日(水)AFCチャンピオンズリーグ セントラルコースト vs 川崎F(19:00KICK OFF/ゴスフォード)
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ホームチケット情報 | 決勝戦は11月7日(土)に国立競技場で開催!
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3得点の逆転勝ちで、今季のJリーグ初勝利に花を添えたJ1・4節の名古屋戦の翌日。麻生グラウンドで軽めに調整した川崎Fの選手たちは、16時半にバスでクラブハウスを出発し成田空港へ向かった。約9時間半に及ぶフライトを含めた16時間15分の移動の後、現地時間6日の午前8時45分ごろオーストラリア東部に位置するテリガルに到着している。テリガルから試合が行われるセントラルコースト・マリナーズ・スタジアムがあるゴスフォードまでは車で25分ほどである。
試合翌日の移動ということで疲れのない選手は皆無という状態ではあるが、「それは計算済み」と中村憲剛は話す。だからこそ「汗をかいて、しっかりご飯を食べて、寝て疲れを取りたい」と今できることに意識を向けていた。Jリーグを含めた3連戦の2試合目となるこの試合は、コンディショニングという課題を抱えての戦いを強いられることとなる。ただ、それはACLに参戦する以上仕方のないこと。疲労とどう付き合うのかをチームは考えている。
だからこそ、この試合のポイントの1つは、不十分なコンディションの中で川崎Fがどのように試合を進めていくのかという点になるだろう。アウェイでの試合でもあり、「勝点3を狙うのはどの試合でも同じ」としつつも、中村は「アウェイですし勝点3を与えないことが大事」と言葉を繋げていた。現在勝点4でグループリーグ首位に立つ川崎Fは、勝てば勝点2のセントラルコースト・マリナーズを一気に突き放すことができる。もちろん、コンディションの影響で勝てないまでも引き分けに持ち込めれば、マリナーズとの2点の勝点差は維持される。アウェイでは最低限負けない戦いで勝点を積み重ねつつ、できるだけ早くグループリーグ2位以内を確定したいところだ。
そこで注目したいのが攻守の切り替えである。名古屋戦では試合を決定付ける3点目が、横山知伸の積極的なディフェンスから生まれている。相手ボールを奪った瞬間に攻撃へと切り替えるという、もはや基本ともいえるスタイルが、この試合を動かす鍵になる。マリナーズは、ここまでのグループリーグ2試合で2引き分けと勝ちがない状態にある。内容では勝てる試合運びを見せつつも勝ちきれない試合が続いているが、彼ら自身のサッカーについては自信を持っている。
マリナーズはニコラとマカリスターの大型2トップを軸に試合を進めてくる。激しく動いてボールを引き出すニコラを経由しつつ、191cmのマカリスターがシュートを狙うというスタイルだ。システムはオーソドックスな4-4-2。月曜日の時点で1万枚売れている(2万収容のスタジアムで試合が行われることを考えると、さらに前売りチケットの販売数を伸ばす可能性は十分ある)というサポーターの関心の高さが、選手たちの闘争心に火をつけ、ホームチームとしてのアドバンテージを持って攻撃的な戦いを推し進める可能性は高い。
マリナーズが攻撃に出てきてくれれば、それは川崎Fにとっては望む所となる。べた引きで守られたときに川崎Fは苦労してきた。それが前節の名古屋戦は、名古屋が打ち合いを挑んできてくれたことで川崎Fが本来持つ攻撃力を出せる展開となった。川崎Fにとって打ち合いは歓迎すべき試合展開なのである。その点について中村は「相手(マリナーズ)のホームだし、出てきてくれればカウンターもはまりやすいと思う」と述べていた。関連して、試合前日の公式会見でローリー・マックキナ監督は体格の違いを活かしたいと述べ、それに対して関塚隆監督は「逆に我々のよさを活かしたい」と小回りの利く日本人の特徴を押し出したいと自信を見せていた。マリナーズのパワーが勝つか。それとも川崎Fのスピードが相手を上回るのか。結果次第ではグループリーグの行方に大きな影響を及ぼすこの一戦に注目してほしい。
以上
2009.04.07 Reported by 江藤高志
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