長良川スタジアムのグルメスポットは、入場ゲートから入った目の前、メインスタンド前広場にある。十数店の屋台が広場の中央を囲むように2列に設置された風景は、まるでお祭りの縁日のよう。試合前に両チームのサポーターが入り乱れて、思い思いの食べ物を口に運ぶ風景は中々のどかだ。広場内のベンチや、あちこちに設置されているテーブル席に座って、その日の試合をあれこれ予想するのも楽しい。
さて、昨年に引き続き3試合総当たりのリーグ戦で行われるJ2。その関係で、今シーズン、長良川競技場を訪れるのは、この日が最初で最後になる。できる限りの味を確かめるために、端からめぼしそうなものを物色しては胃の中へ入れていく。食い意地が張っているのではない。あくまで仕事。ヘソの周りがぽっこりし始めたことなど気にしている場合ではない。とにかく味わう。そんなことをしているうちに、なんだか、仕事などどうでもよくなってきた(汗)。
多いのは岐阜の名産品・飛騨牛を使ったメニュー。中でも、長良川競技場に来たのなら必ず食べたいのが「飛騨牛の串焼き」(600円)だ。初めてスタジアムを訪れた時に、その旨さに感激したが、この日も次から次へと飛ぶように売れていく。なんでも1試合で300本は売れるそうだ。大ぶりの肉にかぶりつくと、さすがは飛騨牛、油の乗った柔らかな肉が口の中でとろけていく。とても屋台で売っているような肉とは思えない。油の甘みと、飛騨牛の肉汁と、特製バーベキューソースが織りなす味のハーモニーも最高。納得の一品だ。
その串焼きの旨さを十分に認めながらも、それでも私が一番に推したいのは「五平餅」(200円)。炊いた米を6〜7分程度にすりつぶし、それを草履のような形にして割りばしに練りつけたものに、甘辛い味噌だれを塗って焼きあげたもので、素朴な味がうれしい。まずは素焼きにし、次に味噌だれの入った器の中にどっぷりとつけてから焼き上げる。白い五平餅に焦げ目が付き、味噌だれに包まれて茶色に変身し、その味噌だれが焦げて甘い香りを漂わす。食欲がわかないわけはない。売上は1試合で250本以上。リーズナブルな値段も含め、飛騨牛の串焼きに匹敵する人気を誇っている。
そして、この2品の対抗が「米麺(ベーメン)」(400円)。名前の通り、米粉で作ったうどんのことで、見た目は普通のうどんだが、透き通るような艶やかさは米麺特有のもの。歯ざわりもうどん以上にツルツルで、独特のモチモチ感とコシがある。写真はすき焼き風味の「飛騨牛米麺」(600円)だが、あっさり派にはシンプルな「米麺」をお勧めしたい。どちらも麺の量は普通のうどんの三分の一程度。串焼きを食べて、五平餅を食べても、十分に胃の中に入っていく。
他にも定番の焼きそば、たこ焼きから、牛丼、ハム・ソーセージ、ゴリサンド、カレーライス、パン、味噌おでん、和牛の味噌煮、地元で作られた乳製品等々、目移りするほどのグルメがずらり。ぜひ、自分の眼と舌で確かめて、お気に入りの一品を見つけることをお勧めしたい。
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2009.04.10 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
一覧へ【J2日記】福岡:絶品・飛騨牛の串焼き。けれど… スタジアムグルメ・長良川編(09.04.10)
人気ナンバー1は、やはり「飛騨牛の串焼き」。この値段で、この味を出すとは、驚くほどのコストパフォーマンス。
私が「この日の一押し」に選んだは郷土の味「五平餅」。隠れた人気商品で、売上本数は飛騨牛の串焼きに迫る。
透き通るような艶やかな色、つるつるした歯ごたえ、モチモチとしたコシ。米麺特有の味が楽しめる。













