今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第6節 柏 vs 名古屋】レポート:ロスタイムの劇的決勝弾で“ダヴィ不敗神話”は続く。原点回帰で臨んだ柏はいまだリーグ戦未勝利(09.04.18)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4月18日(土) 2009 J1リーグ戦 第6節
柏 1 - 2 名古屋 (13:04//10,368人)
得点者:31' ダヴィ(名古屋)、59' 菅沼実(柏)、89' ダヴィ(名古屋)
スカパー!再放送 Ch183 4/19(日)05:00〜(解説:柱谷幸一、実況:野村明弘、リポーター:小野寺志保)
顔写真クイズ勝敗予想ゲーム
----------

柏は前節広島戦の大敗により、この1週間のトレーニングでは守備面の見直しを図った。生命線とも言うべき「前線からのプレス」と「攻守の切り替え」を再確認し、そして名古屋戦に臨んだ。ストイコビッチ監督が「最初の10分は難しい時間帯」と振り返っていたとおり、たしかに試合開始序盤は柏の高い位置からのプレスが効いていたのは間違いない。だが、前からプレスに行くが連動性に欠け、「前から行くのか、ブロックを作って守るのか」という選手間で意識にズレが生じたのか、次第に綻びを露わにした。名古屋は中盤で空いたフリーの味方にボールを当てながら、引きつけた後にはサイドを変えるといったように、ゲームの流れを掌握。ストイコビッチ監督から前と後ろをつなぐ重要な役割を与えられたMF吉村圭司が、文字通り“リンクマン”として巧みな舵取りを見せた。

「今日はイージーなカウンターを受ける場面が多かった。リスクマネージメント意識を高く持たないと」と話すのは柏GK菅野孝憲。30分に後方からのフィードボールを機に攻撃へシフトチェンジをして複数人が前へアクションをかけた柏だったが、ゴール前でのパスを奪われると逆にカウンターを浴びてしまう。手薄になった柏陣内を名古屋はMFマギヌン、MF小川佳純と素早くつなぎ、最後はFWダヴィが頭で押し込んで先制した。
後半、柏の同点ゴールも素早い展開から生まれる。59分、MF山根巌へのファウルで得たFKを、FW李忠成が素早くリスタート。ボールを受けたFW菅沼実は一直線にアタッキングエリアへ切り込み、約20mの位置から思い切り右足を振りぬくと、それが一閃となってゴールへ突き刺さった。

「切り替えの早さ」で1点ずつを分け合った両者は、勝点3獲得のためともに「リスクを冒す」という共通の選択肢を取る。3バックシステムに布陣を変えて前へポイントを置いた名古屋。サイドバックが高い位置を取るなど、攻撃へと転じた時に一気に人数をかける柏。ただし、一見五分のように見えても柏と名古屋の大きな相違点は「攻撃の終わり方」にあった。GK菅野のファインセーブや名古屋の選手のシュートミスがあったということは、裏を返せば名古屋はシュートまでは展開できていたということだが、柏は最後の精度を欠きアタッキングゾーンでボールを失うと何度も名古屋のカウンターを浴びる状況が続いた。つまり攻撃を仕掛けることで、得点の気配を漂わせていたのは、明らかに名古屋の方だった。

そしてついに試合を決めるゴールが生まれる。それは、マイボールにした名古屋GK楢崎正剛の素早い切り替えと、柏のリスクマネージメント意識のわずかな欠落が招いた結果とも言うべきか。カウンターで攻め上がったDF田中隼磨からFW杉本恵太とつなぎ、フリーでペナルティエリアへ入ったMFマギヌンのシュートは柏DF小林祐三がブロックしたものの、その跳ね返りのこぼれ球がダヴィのもとへ転がる。ダヴィがこれを冷静に決めて勝ち越しに成功した。時計の針は90分を回り、表示されたロスタイム3分に到達しようかという時だった。

勝利した名古屋は連敗を止めるとともに、浮上のキッカケにもなりえる劇的な勝点3を掴んだ。ダヴィがゴールした試合はここまで全勝という“不敗神話”もチームにとっては心強い。一方、柏はこれで2連敗、しかもいまだリーグ戦は未勝利である。交代枠全てを負傷で使わざるをえなかったなど不運な面はあったが、「前線からのプレス」と「切り替えの早さ」という原点回帰して臨んだ試合を落としたショックが、この次に影響しないことを祈るばかりである。

以上


2009.04.18 Reported by 鈴木潤
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着