5月20日(水)J2 第16節 徳島 vs 湘南(19:00KICK OFF/徳島)
スカパー!生中継 Ch183 18:50〜(解説:田渕龍二、実況:三宅きみひと、リポーター:藤原美佳)
☆顔写真クイズ|勝敗予想ゲーム
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2戦続けてビハインドを追い付く逞しさを見せた徳島。手にした勝点はそれぞれ1に留まったものの、相手が札幌、仙台という強豪だったことを考えればそれは非常に価値あるものだったと言えよう。しかも札幌から3得点、仙台相手に2得点と、今チームの攻撃は上々の出来を見せている。徳重隆明の好調維持、羽地登志晃の復活、佐藤晃大の台頭など攻撃においては明るい材料が多く、今節においてもそれへの期待は膨らむと言えるだろう。
しかし、前節、前々節どちらの試合でも奪ったゴール数と同じ失点を喫していることからして、現在の徳島が守りにやや不安を抱えていることは否定できない。さらにその不安を生んでいる具体的部分を挙げるならそれは、守備におけるリスクマネジメント不足、のように思われる。そして徳島にとってその課題を解決出来るかどうかは、対するのが湘南だけに今節の勝負を分ける大きなポイントとなるのではないだろうか。
過去2戦の失点場面を改めて振り返ると、そのほとんどが相手のタテへ早くボールを送るシンプルな攻撃にゴールを割られた。攻守が入れ替わった後の素早い前線へのフィードに徳島はDFラインの背後を取られネットを揺らされたのだ。残念ながらチームの守備に危機管理が十分でなく、その結果の失点だったと言わざるを得ないだろう。事実、前節終了後に登尾顕徳も「僕ももう少し早めにアタックできていればよかったし、抜けてくる相手を誰が見るのかハッキリしておけばよかった」とそれを反省として口にした。
ただ今節はその課題の引きずりこそが致命傷を招く。なぜなら迎える湘南には田原豊やトゥットといった素早くボールを引き出せるFWがおり、一気の飛び出し役も中村祐也をはじめ坂本絋司や寺川能人と揃っている。また何よりそこへピタリと合わせるパスの出せるアジエルという脅威の存在がいることによって、そうしたほころびを見せることは好調の攻撃陣を持ってしても追い付けないほどの大量失点に繋がりかねないからだ。
となれば、徳島としてはマイボールの時にもボランチ、DF、GK上野秀章も含めた守備陣全員が常にリスクを考えた動きをしておかなくてはならない。個々のマーク対象への細かなポジション取りはもちろんのこと、組織の形成においてもリーダー三木隆司を中心にしっかりとコミュニケーションを図り万全の距離感の保持や対応動作の確認をしておくことが重要となる。システムを仙台戦そのまま3-4-3でいくのか、それとも4-4-2に戻すのかは微妙なところだが、どちらであったにしてもその実践が最重要点であることに変わりはないだろう。
上位陣との対戦が続くこの数節は徳島にとって最初の大きな正念場。前記の課題こそ挙げたが、「粘り強いゲームができるようになってきている(美濃部直彦監督)」チーム全体の流れは決して悪くない。「強力な相手だが恐れることなくチャレンジしていきたい」と続いて意気込みを聞かせてくれた指揮官のもと、自らの課題を解決した上で持ち前の積極性を出して戦えれば徳島が首位・湘南にひと泡吹かせられる可能性は十分だ。
とは言え、前節を引き分けてしまった首位・湘南にとっても今節は勝点3が至上命令となる一戦だけに、両者の勝利に対する闘志がぶつかりあう激しい戦いとなるのは必至。一瞬足りとも目の離せない攻防が繰り広げられるに違いない。
以上
2009.05.19 Reported by 松下英樹
J’s GOALニュース
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