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【AFCチャンピオンズリーグ 上海 vs 鹿島】レポート:敵地で大人の試合運びを見せた鹿島が手堅くドロー。グループリーグ首位通過を決める。(09.05.20)

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5月19日(火) AFCチャンピオンズリーグ
上海 1 - 1 鹿島 (21:00/上海/15,000人)
得点者:9' マーク ミリガン(上海)、31' マルキーニョス(鹿島)
ホームゲームチケット情報 | 決勝戦は11月7日(土)に国立競技場で開催!
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Gグループ首位を決めたもののオリヴェイラ監督に笑顔はなかった。「一刻でも早く終わって欲しかった」という正直な気持ちを告白。厳しいアウェイでの戦いを手堅くドローにしたものの、ここ数試合、絶好調だった興梠慎三が負傷退場。1位を確保したものの、怪我人無く日本に戻るという”もうひとつの目的”は達成できなかった。

試合内容は、激しく体をぶつけてくる上海申花に対し序盤こそ苦しんだものの、前半15分を過ぎた頃から鹿島がゲームをコントロール。敵地での難しい試合だったにもかかわらず大人の試合運びを見せた。試合前日のミーティング、オリヴェイラ監督は選手たちに強く言った。
「相手の挑発に乗るな!点を取って返せ!」
おかげで、試合開始10数秒で野沢拓也がレイトタックルを受けても選手たちは冷静に対処。このプレーに対し、主審がイエローカードを提示したこともプラスに作用した。

とはいえ、序盤の上海には勢いがあった。#11バルコスと#7フレブが2トップを組む[4-4-2]。さらに右サイドの#10マオがウイング気味にプレーする。中盤は猛然とプレッシャーをかけてくるため、鹿島はうまくパスをまわすことができず落ち着きのないままゲームが進む。
すると9分、左サイドからのFK。ゴール前にクロスが飛ぶと、#3ミリガンが完全にフリー。右足ボレーを合わせて先制点を叩き込んだ。7分にあった右CKでも、オフサイドになったもののゴールを揺らされている。セットプレーに安定感を欠いた印象のなかでの失点だった。

しかし、ここからゲームは鹿島ペースで推移することになる。上海のハイプレスもそうそう続くはずもなく、鹿島が中盤でパスをまわし始めると上海の最終ラインはズルズルと後退していった。そして、30分。大きなサイドチェンジから右サイドを抜け出した内田篤人が敵陣深くでボールをキープ。フォローに入った本山雅志に戻すと、本山は逆サイドにクロス。この揺さぶりに上海の守備陣が付いていけない。ジャンプするも誰もクリアできず、マルキーニョスがヘディングシュートを決め同点に追いついた。

後半に入ると上海にパスミスが目立つようになる。鹿島の選手にパスをしてしまったり、奪ってからのサイドチェンジのパスがそのままラインを割ってしまう場面が多くなった。鹿島もマルキーニョスが高い位置でボールを奪い、ループシュートを狙うもポストに当たるなどチャンスを決めきれない。65分過ぎには、足をかけられ倒れた興梠の上に#8チェン・タオが乗ってしまい、興梠は右胸を地面に強打。負傷退場でピッチをあとにする。この交代以後、鹿島も攻撃の形がなかなか作れなくなり、同点のまま試合が終了した。

「今日はチームの成長を感じたよ。技術で相手のラフプレーをかわせていた。相手も途中でバテていた」
試合後、鈴木満強化部長は、大人のゲーム運びを見せた選手たちを讃えた。1位通過を決めたことにより、6月24日に行われるラウンド16の試合は、鹿島ホームで戦うことができる。この前後は過密日程となっているだけに非常に意義は大きい。ただ、負傷者が出てしまったことは残念だ。
興梠は、試合終了後すぐに病院で診察を受けとりあえず骨折箇所はないことがわかった。しかし、精密な検査は日本に帰ってから。チームから発表される詳細な診断結果を待ちたい。

以上

2009.05.20 Reported by 田中滋
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