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【J2:第16節 東京V vs 岡山】レポート:攻守ともに進歩を示した東京Vが3−0で圧勝。岡山は、3試合連続大量失点となり、自信は取り戻せず。(09.05.21)

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5月20日(水) 2009 J2リーグ戦 第16節
東京V 3 - 0 岡山 (19:03/味スタ/2,814人)
得点者:7' 林陵平(東京V)、18' 林陵平(東京V)、48' 大黒将志(東京V)
スカパー!再放送 Ch185 5/21(木)15:00〜(解説:三浦俊也、実況:山下末則、リポーター:大竹奈美)
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ホームゲームでは、前半で先制点を奪う展開が多い東京Vだが、この試合もやはり早くから動いた。
「圧倒してやろうとみんなで話していた」と、MF河村崇大が言うように、東京Vが立ち上がりから積極的に攻めに出ていた前半7分だった。岡山のパスを中盤で奪うと、一気にカウンターをしかける。柴崎晃誠が中央をペナルティエリア付近までドリブルで上がり、左で走っていた林陵平へ絶好のスルーパスが出た。飛び出した岡山GK李彰剛と林が交錯したところでPKを告げるホイッスルが鳴った。「大黒(将志)さんに『蹴りたいです』と、お願いしました」。自ら手にしたPKを林が左足で強烈に決め、早速リードを奪った。

さらに勢いのついた東京Vは、ピッチを広く使いながらボールを回し攻撃に徹すると同18分、再び柴崎晃誠からの好クロスに林陵平が左足を当て2点目。前節までで挙げていた3得点は全てヘディングでのゴールだったが、「僕は頭だけの選手じゃなく、足でのシュートも持っているんだと証明したかった」という意思を、林は左足2発でしっかりと体現してみせた。

しかし、第11節熊本戦(2−4●)で2−0から逆転されて以降、『前半早々で2点リード』という展開は東京Vにとって大きな課題となっていたため、ここからは自分たちとの勝負でもあった。
この状況で最も重要なことは、「前半で失点しないこと、追加点をとること、(後半)早い時間に失点しないこと」(河村)だと、熊本戦敗戦後に行われた選手ミーティングではっきり統一できたという。
そしてこの試合、狙い通りの試合運びとなった。

中でも大きかったのが、後半3分に大黒将志が挙げた3点目だろう。ハーフタイムで高木琢也監督が与えた「とどめを刺さないとダメ」との指示通り、試合を決定付ける一撃となっただけではなく、「3点目が取れたのは今季初。チームにとって、すごく大事な1点だった」(林)。チームの成長を示す、価値あるゴールだった。

また、守備の面でも、リードされて後半攻めてきた岡山に何度か決定的な場面を作られたこともあったが、GK土肥洋一の超好セーブもあり、全員が最後まで集中を切らさず無失点を貫いた。「全員が守備の意識が高い。連戦で疲れていても、やるべきことはやろうとみんなで話し合っている」というMF滝澤邦彦の言葉が、3試合連続無失点が決してフロックではないことを表しているのではないだろうか。

一方、岡山にとっては痛い敗戦となった。特に3点という失点の多さがダメージを深めたようだ。
「精神的なダメージが大きかった」と、FW喜山康平が悔やむのは開始早々のPKだ。前々節4失点、前節3失点と大量失点が続いていただけに、立ち上がりに自分たちのミスから招いた失点は、「必要以上にガクッときた」(喜山)。岡山から自信を奪った。
疑心暗鬼ともいうべきか、消極的になってしまった岡山の選手たちは、特に前半、主導権を完全に東京Vに握られると、ほとんどの時間を自陣で過ごすことになった。

それでも後半、FW武田英明、MF三原直樹ら攻撃の枚数を増やして3点のビハインドを必死で追いかけた。しかし、後半のシュート数は東京Vの3本に対して7本と岡山が上回ったが、「相手はリスクを負う必要もなく完全に引いていたから、こっちが攻めていたように見えるだけ」と、喜山が話すように、終わってみれば東京Vにゲームコントロールされた形となった。
ただ、その中でも何度かゴールに迫るシーンはあった。三原も「僕が決定的な2本を決めていれば試合はわからなかった」と、念願の古巣・東京V戦で巡ってきたビッグチャンスを逃したことを大きく悔やんでいた。

「本当に今できることを、もう一度、精一杯キックオフから、まずは前半の45分、そして後半の45分集中してやるしかない」。試合後の手塚聡監督のコメントこそ、岡山が失った自信を取り戻す最善策ではないだろうか。

東京Vは、90分を通したゲームコントロールという意味では、進歩を見せた。その裏には、間違いなく熊本戦での大失敗が存在する。「あの失敗を、これでようやくプラスに変えられた。長い目で見てチームを作っていく中で、マイナスをプラスに変えていくことはとても大切」と滝澤は語る。
失敗を教訓にしてつけた力だからこそ、収穫は大きい。この先も、継続しながら、チームとして一歩一歩着実に成長を遂げていきたい。

以上

2009.05.21 Reported by 上岡真里江
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