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【J1:第13節 大宮 vs 浦和】プレビュー:J1中断前の大きな山場、さいたまダービー。大宮が目指すはダービーホーム初勝利!(09.05.24)

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5月24日(日)J1 第13節 大宮 vs 浦和(16:00KICK OFF/埼スタ
スカパー!生中継 Ch180 15:50〜(解説:柱谷幸一、実況:倉敷保雄、リポーター:長友美貴子/朝井夏海)
勝敗予想ゲーム
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傍から見れば意外でもなんでもないデータなのだろうが、ホーム開催のさいたまダービーで大宮は勝てていない。大宮がJ1昇格を果たした2005年以来ナビスコ杯、天皇杯を含め公式戦で10度の対決があるがホームでは1分5敗、アウェイでは2勝1分3敗という結果だ。おかれている順位、チーム力、知名度、などなど総合的に見ても決して驚くような対戦成績ではない。だが、大宮は例えどんな順位にあっても、どんな状態にあってもこの浦和戦だけは、好ゲームを演じてきた。昨年の対戦も耐え抜いての引き分けと僅差での敗戦だし、決して印象の悪い対戦相手ではないのだ。それだけに、そろそろ勝利を挙げておきたいところ。

 「今週は選手たちのモチベーションも高いし、やってくれる気がする」と話すのは張外龍監督。ダービーへ向けた選手たちの志気の高さがみなぎっていることを指揮官は強く感じている。とはいえ、自身はダービーへ向け冷静な表情を貫く。まだまだ歴史だって浅いでしょ?というニュアンスで「ダービーっていうけどいつ始まったの?」と記者陣に問いかけ、「盛り上がっているのはこっちだけなんじゃないの?浦和は選手も揃い、アジアでもトップクラスのチーム。昨季7位っていったって、改革の時期だったでしょ?」と威勢の良いコメントを引き出したい記者陣を相手にもしない。更に「浦和とはプレシーズンに対戦したけど、まるで大学生でも相手に試合をしている感じだったよ」と圧倒的に支配され、軽くいなされた練習試合を振り返る。冷静さを保とうとしているのか、それとも実際に冷静なのか。表情から読み取ることは難しいが、実際に試合に入ればヒートアップすることは確実だ。

その指揮官とは真逆で、選手たちがダービーにかける気持ちは大きい。前節名古屋の楢崎正剛から得点し自信をつかむ藤田祥史は「大宮に移籍してくる前から楽しみだった。ホームとはいえスタジアムが赤くなるのであれば、それを黙らせたい」と目を輝かせる。藤田と2トップを組むであろう石原直樹は「藤田さんに、『(日本代表である)楢崎さんから点とっていいですねって』話していたんですけど(笑)今度は代表ぞろいの浦和からオレが取りたいっす」と、気合を見せる。そして、守護神江角浩司は今年のスローガン燈想心と掛けて「やっぱ闘争心でしょ!」と豪快に笑って見せる。チームは明るく、前向きな空気が充満している。先発は、名古屋戦と同じメンバーが予想される。鍵になるのは左サイドに入るデニスマルケス。左サイドで起点となり2トップや逆サイド藤本主税との絡みを楽しみにしたい。耐えてワンチャンスを狙うということにもなるだろうが、その一瞬を待ちたい。

一方の浦和は、ルーキーながら常に話題の主役である山田直輝が出場停止。ラッキーといえばラッキーだが「あのくらいのチームなら誰が出ても、レベルは落ちない」と張監督は警戒心を緩めない。山田直不在の変わりに高橋峻希が入るだろうが、他は大きく変わらないだろう。「個の力があれだけあるチームが今年は組織力も持っている」と波戸康広は印象を語るが、大方の印象もその通りだろう。シンプルに放り込むだけでなく、片方のサイドで人数を掛けて攻めたと思えば機を見てサイドチェンジするなど、攻撃の多彩さが光る。

大宮として突いていきたいのは、コンパクトで高めなディフェンスラインのウラ。その前にいる強力な鈴木啓太、阿部勇樹のダブルボランチにつぶされないような攻撃をしかけていきたい。

 また、この試合はリーグ戦中断前最後の一戦でもある。「全てを出し切るつもりでやりたい」と石原は話す。代表戦を控える選手の多い浦和に比べ、この試合に全てをかけるつもりで戦えるのは大宮の強み。何が何でも、結果につなげたい。

以上
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