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【J2:第17節 岐阜 vs 熊本】レポート:内容に比例しなかったスコア。共に課題が残る一戦も、岐阜はJ昇格後初のホーム2連勝を飾る!!(09.05.25)

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5月24日(日) 2009 J2リーグ戦 第17節
岐阜 1 - 0 熊本 (13:04/長良川/2,277人)
得点者:19' 片桐淳至(岐阜)
スカパー!再放送 Ch182 5/25(月)17:30〜(解説:川添孝一、実況:齋藤寿幸、リポーター:堂野浩久)
勝敗予想ゲーム
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お互いの決定機を比べると、岐阜が5回、熊本が4回。シュート本数も岐阜が14本、熊本が13本。1試合での回数は多いといっていいだろう。しかし、スコアは最少得点の1-0。この結果が、両チームの今の状況を如実に表している。

立ち上がりにペースを掴んだのは熊本だった。出場停止明けのFW木島良輔と、トップ下の藤田俊哉のホットラインでリズムを掴むと、7分には木島がGKと1対1になるが、放ったシュートはGK野田恭平のファインブロックにあった。一方の岐阜もFW片桐淳至の突破から、MF嶋田正吾がつなぎ、最後はFW西川優大が決定的なシュートを放つが、ミートせずゴールには至らなかった。

3トップとトップ下の藤田に加え、ダブルボランチの一角も積極果敢に攻撃に関与し、前線でのポゼッションサッカーを展開する熊本に対し、岐阜はバイタルエリアでのマークの受け渡しがはっきりせず、混乱に陥った。3トップにボールが入ったとき、MFがそのまま付いていくのか、それともDFラインに受け渡して、相手の2列目を抑えるのか、「ボールの奪いどころをぼかしてしまっていた」(DF菊池完)。

熊本にとってはここで点が決められるかが、勝利の分かれ道だった。相手のマークが明らかに混乱しているだけに、ここで点を決めることが出来れば、試合を楽に展開できた。しかし、熊本はアタッキングエリアに入った途端に手数が一気に増え、中へ中へ攻撃を仕掛け過ぎた。両SBが高い位置に張り出し、木島や藤田が効果的なサイドチェンジで岐阜を揺さぶるも、「シュートの形があまり無いというか、回しているだけで、どこでスピードアップするのかが曖昧。サイドチェンジしたのに、そこでスピードアップしないといけないのにしなかったり、深いところまで持っていっても、ショートパスで繋いでしまう。いいとこまで行っても、そこから相手を崩しきれないのがある」と木島が語ったように、シンプルに仕掛けるべきところで仕掛けず、スピードダウンして行き詰った結果、中へ強引に仕掛けてボールを奪われる悪循環に陥った。

熊本の拙攻にも助けられ、岐阜は守備を再構築する時間を与えられた。「相手のSBが上がってきて、サイドに振られたら、慌ててMFとかが食いつくのではなく、スライドさせて、なるべく4バックが待ち受ける形にした」と菊池が語ったように、岐阜は両SBのオーバーラップを抑えて、なるべくDFライン4枚で相手の攻撃を見て、奪ったら前に残ったサイドハーフを使ってカウンターを仕掛ける戦い方にシフトチェンジした。

するとピンチを凌いだ直後の19分、カウンターを仕掛けた岐阜は一気に数的優位となり、左SBの秋田英義が抜け出すと、飛び出してきたGK吉田智志にファールで止められ、PKを獲得。これを片桐がきっちりと決め、岐阜が先制に成功する。

ここから試合は熊本の遅攻vs岐阜のカウンターという図式となって、最後まで進んでいった。お互いが決定的チャンスを量産し、特に終盤は岐阜のカウンターが立て続けにビッグチャンスを生み出した。

だが、冒頭でも書いたように、スコアは1-0から動かなかった。勝点3を掴んだ岐阜は、DFラインをステイさせて、相手の攻撃を受けてからサイドを使ってカウンターというはっきりとした戦い方をし、リズムを掴んだのにもかかわらず、追加点を奪うことが出来なかった。

一方の熊本は「相手がラインを下げたなら、間でもらったりするなど、工夫をしないといけなかった」と藤田が語ったように、最後までリズムの変化が無い一辺倒の攻撃をしてしまった感は否めない。もちろん、再三のGK野田のビッグセーブに阻まれたのは確かだが、少し単調過ぎた。さらに「もっとリスクマネージメントをしないといけない。ポゼッションして前に行くと、相手にとってカウンターのチャンスになるということを、もっと自分達が理解しないといけない」と藤田が続けたように、攻撃の際に3トッププラス中央の2枚、両SBも絡んで、前線に厚みを持ってポゼッションサッカーを仕掛ければ、当然後ろが手薄になる。さらにせっかく攻撃の際に数的優位を作っても、そこでテンポダウンしたり、手数をかけて時間を使ってしまっては、その数的優位を活かすどころか、逆にカウンターで失点する危険性を増大させてしまう。そういった面では、熊本は藤田が言うように、増大するリスクに対するマネージメントが最後まで足りなかったし、攻めたときに畳み掛ける力強さも足りなかった。決して悪いサッカーをやっているわけではないだけに、ここの修正が今後必要となってくるだろう。

これで第一クールは終了した。両チームとも課題は多く残った一戦だったが、岐阜にとってはJ昇格後初のホーム2連勝。そして早くも昨季1年間のホームの勝利数3に並ぶなど、着実な進歩を実感しながら、第一クールを締めくくれたのは大きい。この勝利を勢いに変えて、昨季大いに苦しんだ第二クールにチャレンジしていって欲しい。

以上

2009.05.25 Reported by 安藤隆人
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