スカパー！生中継 Ch183 18:50〜（解説：長谷川治久、実況：高野勝正、リポーター：森田純史）
☆勝敗予想ゲーム
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前半から2人の退場者を出した第21節富山戦では、後半途中で一時同点に追い付きながら2-3と競り負けた。21日の第22節鳥栖戦では「今季最悪の内容」（レヴィークルピ監督）で、相手のハードプレスの前に決定機をほとんど作れず、0-2と完敗した。嫌な形で今季初の連敗を喫したＣ大阪。第2クールで大失速した昨年の二の舞は絶対に避けたいだけに、今回の第23節愛媛戦は絶対に勝たなければならない、重要な一戦となる。
「1週間空かなくて、むしろすぐに試合できるほうがいい」とレヴィークルピ監督。「愛媛、そして水戸に勝って、今月残り2試合で勝点6をしっかり取ることが大事だ」と、今季8勝2分け1敗と絶対的な強さを発揮している長居スタジアムでのホームゲームから、巻き返しを誓っている。
そのなかで今節は、富山戦での退場により、鳥栖戦では出場停止だったMFマルチネス、GKキム ジンヒョンが復帰濃厚。マルチネスについては、23日の練習でも切れ味鋭いシュートや的確なディフェンスを見せるなど調子を上げており、富山戦での屈辱を晴らすべく、気合いも入っている。また、ケガで鳥栖戦を欠場したDFチアゴも、マルチネス同様に練習での動きも軽く、愛媛戦には間に合う見込み。第1クールでチームを牽引した外国籍選手たちが、いかにＣ大阪を勢いづけることができるか、注目だ。
さらにＣ大阪にとって朗報は、ケガで長期離脱していたFWカイオが、治療を行っていたブラジルから23日に再来日したこと。さすがに翌日の愛媛戦での起用は難しいだろうが、第1クールで香川真司、乾貴士とともに前線で活躍した背番号9の復帰は、チームをさらに活気づけることになるだろう。
Ｃ大阪と愛媛の今季最初の対戦(第5節)では、Ｃ大阪がアウェイで香川のゴールにより1-0と勝利している。しかし、Ｃ大阪のシュートが、ことごとく愛媛の守護神、昨年までＣ大阪にいたGK山本浩正に防がれるなど、なかなかチャンスを活かせず。逆に後半ではピンチを招くなど、危ないシーンも見られたが、Ｃ大阪GKキムの好守など守備面でチームが最後まで頑張り続け、しっかりと勝点3を奪った。
ただし、そのときとは、愛媛の顔ぶれも若干変わっている。とりわけポイントとなりそうなのが、守備面ではGK山本、そして攻撃面では柏から期限付き移籍加入したMF永井俊太。特に永井は前々節の草津戦で途中出場を果たすと、前節の福岡戦で先発フル出場。すると、柏や水戸で培った経験を早速プレーでも見せ、福岡戦ではチームの勝利に大きく貢献した。この永井を中心に、福岡戦で2得点した赤井秀一や、横谷繁らで構成する中盤、そして前線のジョジマール、内村圭宏が、愛媛の攻撃を活性化しており、第2クールで失点が目立つＣ大阪守備陣にとっても脅威を与えることができるはずだ。
過去の対戦成績は7勝1敗とＣ大阪優勢。しかし、現状のバイオリズムで見ると、前節快勝した愛媛と、連敗中のＣ大阪の、メンタルの差は明らか。果たして、今季2度目の対戦の結末はどうなるのか？「みんなやることは分かっている。ウチは今、苦しい状況だが、そこを抜け出すためにも、早くこの悪い流れを断ち切りたい。全力でぶつかりたい」と、Ｃ大阪主将の羽田憲司。首位・湘南にこれ以上引き離されないようにするためにも白星が欲しいＣ大阪が、J1復帰への思い、意地を、見せることができるのか。それとも、中3日と、Ｃ大阪より1日多い調整期間を活かして、愛媛が敵地でアップセットを起こすことができるか。24日夜の長居スタジアムからは目が離せそうもない。
以上
★【J2 応援企画！】熱き思いを旗で示せ！ J2ゲーフラヶ原の戦い
6/27(土)は愛媛と横浜FCのゲーフラを取材予定です。
2009.06.23 Reported by 前田敏勝
