7月4日(土)J1 第16節 清水 vs 京都(19:00KICK OFF/アウスタ)
スカパー!生中継 Ch184 18:50〜(解説:澤登正朗、実況:桑原学、リポーター:真鍋摩緒)
勝敗予想ゲーム | JOMO CUPスタメン予想投票
----------
7月は清水にとって、まさに勝負の月だ。まずはホームでの京都戦からスタートし、その後はアウェイのG大阪戦、ヤマザキナビスコカップ準々決勝の浦和戦(アウェイでの第1戦)、ホームでの鹿島戦という上位との3連戦がある。そして、アウェイ千葉戦の次には、ホームで浦和との第2戦を戦い、4日後(8月2日)にまたリーグ戦で浦和と対戦する(アウェイ)。
過去3年間は、開幕から6月にかけてはもたついていたが、夏場に猛チャージをかけて上位に肉薄するというパターンを繰り返している。今年も、現時点では5勝6分4敗の8位(勝点21)と、当初の目論見通りには進んでいないだけに、これまで通り夏場で勢いに乗ることが絶対に欠かせない。とくに今季は、過去3年の4位、4位、5位という成績を上回ることが目標だ。そうした背景の中で、厳しい相手との厳しい戦いが続くことを考えると、本当に正念場の1カ月ということになる。
もちろん、それを乗り切るだけの体勢は、徐々に整いつつある。山本真希の復帰がまだ先になりそうなのは痛いが、攻撃の核であるヨンセンと岡崎慎司の調子が上向きで、得点力は確実に向上している。ヨンセンのボールタッチが良くなり、前線でボールが収まるようになってきたことによって、岡崎や原一樹の飛び出しもより生かされるようになってきた。ようやくシーズン当初に思い描いていた形を、ピッチ上で見られる回数が多くなってきたと言える。
ただ、10番を背負う藤本淳吾や、大型移籍で話題となった永井雄一郎の調子がなかなか上がってこないのが、もう一歩の部分。永井は負傷続きでしかたない部分もあるが、藤本のほうは長谷川健太監督としても少しもどかしさを感じているようだ。攻撃に変化やアクセントを加える、また決定力を高めるという意味では非常に重要な存在だけに、その復調が待望されている。この試合で藤本が先発する可能性はそれほど高くないが、勝負どころではジョーカーとして投入されるだろう。そのときに彼がどんな働きを見せるのかという部分にもぜひ注目したい。
守備に関しては、ここまで岩下敬輔の活躍によって、G大阪に移籍した高木和道の抜けた穴がほとんど感じられない安定感を示している。最近はDFラインのメンバーが試合ごとに少しずつ変わっているが、それでも堅守が崩れないのは、チームとしてのベースがしっかりとできていることの証明でもある。今回は、岩下の腰痛が回復せずF東京戦に続いて欠場濃厚で、GKの山本海人も腰を痛めて欠場の見込み。だが、前述の通り大きな不安はない。山本海人に代わってゴールマウスを守る西部洋平も、経験十分で「もう一度存在感を見せてほしい」と長谷川監督も期待を寄せている。
また、昨年までの例を見ても、攻撃の調子が上がり、主導権を握れる試合が多くなるにつれて失点も減少しているという傾向がある。やはり攻守はつねに表裏一体。お互いに相乗効果を発揮しながら、勝ちきれるチームになっていくことが、ここからの戦いではもっとも重要なテーマと言えるだろう。その意味でも、この京都戦で内容のある試合をして、勝利をつかむことが本当に重要となってくる。
対する京都は、5月20日のヤマザキナビスコカップ予選・神戸戦から6試合勝利がなかったが(2分4敗)、前節ホームでの広島戦でようやく7試合ぶりの勝利を収めたところ。しかも、ゴール数では1位の広島を完封して「李正秀がいない中で0にできたことは自信につながる」(水本裕貴)と手応えをつかんでいる。ただ、「今日は上手くいったけど、次に同じようなプレーをしないと力がついたとは言えない」(角田誠)という声もあり、今季はヤマザキナビスコカップも含めてまだアウェイでの勝利がない京都にとっては、この清水戦はひとつの試金石となる。
これまでの成績は、清水が得点18/失点17で8位、京都が15/16で10位。どちらも得点が少ないながらも中位につけており、堅守をベースに勝点を稼いでいるという意味で共通する。それでもアウスタで戦うとなれば、やはり清水がポゼッションで優位に立つ可能性が高い。京都としては、押される展開になったとしても要所はしっかりと抑え、ボールを奪った後の速いカウンターでゴールを奪うというシナリオを描いているだろう。それに対して清水がスキのない対応を見せられるか、また京都の堅守を崩しきれるかという点も、大きな見どころとなる。
また、セットプレーも両者の得点源のひとつ。とくに1点が大きく試合を左右するようなゲームでは、大きな意味を持ってくる。ここも見逃せないポイントのひとつだ。
ヤマザキナビスコカップ予選の対戦(3月29日)では清水が2-0で完勝しているが、その結果はあまり参考にならないだろう。ただ、清水にとっては、順位の近い相手を確実に倒し、上位に迫る足がかりを作らなければいけない重要な一戦であることは間違いない。
7月4日は、清水エスパルスが92年に初ゲームを行ない(G大阪戦)、チームの誕生日と定めた日でもある。その試合に先発出場した長谷川監督は、17年後の今はチームの指揮を執っている。そして「この地域の象徴となるようなクラブにならなければいけないという責任感を感じている」と語り、ホームで勝つことに人一倍強いこだわりを持つ。その意味でも、誕生日のケーキやロウソクの代わりに、何としても盛大な勝利の花火を清水の夜空に打ち上げてほしい。
以上
2009.07.03 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第16節 清水 vs 京都】プレビュー:大事な7月に好スタートを切りたい清水と、アウェイ初勝利が欲しい京都。清水はチームの誕生日を祝う勝利の花火を打ち上げられるか(09.07.03)













