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【J2:第25節 C大阪 vs 仙台】仙台側プレビュー:劇的な勝利はいらない。J2最少失点クラブらしく、堅い守備からカウンターでの勝利。それこそ仙台の狙いである。(09.07.05)

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7月5日(日)J2 第25節 C大阪 vs 仙台(18:00KICK OFF/長居
スカパー!生中継 Ch182 17:50〜(解説:長谷川治久、実況:本野大輔、リポーター:森田純史)
勝敗予想ゲーム
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 「J2 6'n roll」とはよく言ったもので、この7月6試合、上位4クラブに関するマッチメークというかスケジューリングの妙には本当に驚かされる。
 各節毎に、上位の直接対決が1試合ずつで、計6試合。元々勝点4差にひしめく4クラブなだけに、結果によっては毎節順位が入れ替わるという、スリリングな展開も考えられる。
 そんな「J2 6'n roll」は、長居スタジアムでのC大阪vs仙台の一戦で開幕。勝点差は3ながら、現時点で得失点差は仙台が上とあって、仙台は勝利すれば、ひとまずC大阪の上に立つことができる。アウェイだろうが勝点3をゲットして、それこそ上位対決のみならず、半年ぶりとなるユアスタへの「帰還」、さらに勢いに乗ってきた鳥栖とのアウェイ戦が控える7月に向けての勢いをつけたい。

 ところでこのカードはここまで、2試合連続で逆転での決着となっている。今季最初の対決となった仙台ホームでの第7節、梁勇基のゴールで当時も首位だったC大阪相手に先制するものの、マルチネスの左足による「規格外」のミドル、そしてこちらもJ2の枠を超えた、ドリブルからの香川真司のシュートによって逆転負けを喫した一戦は、今も悔しい記憶として仙台に残る。だがそれより日時としては古いにもかかわらず、鮮烈な記憶として刻まれているのは、アウェイ長居で3−1の2点ビハインドから、後半一気の3ゴールで大逆転勝利を成し遂げた、昨年の第3クールである第41節だ。その後3試合で勝利を逃し続けた仙台としては、今考えるとここでもぎ取った、3位争い直接のライバルからの勝点3が本当に大きかった。

 しかし今回の対決に関し、現実的に考えれば、勝利に対し劇的さを求める必要はない。むしろ仙台として今節の狙いを端的に表せば「クールに勝つこと」に他ならないのだ。乱打戦になれば、攻撃のタレントや手段が豊富なC大阪のペース。それを発揮させることのないよう守備をこなし、最も効率的な方法でアウェイでのゴールを奪って勝つ。これこそ仙台が描く模範解答である。「選手個人の(攻撃に関する)能力ならば、セレッソの方が上かもしれない。でも、チームとしては仙台が上なんだというところを見せつけて勝ちたい」という渡辺広大のコメントは、ある種仙台の今節におけるチーム方針を、わかりやすく示しているといえる。

 今節に向けたトレーニングも、このゲーム方針が色濃く反映された物となった。2日木曜日には、守から攻への切り替えを強く意識しながら、ずいぶんと低い位置でボールを奪ってから前へ出る動きを繰り返したり、逆に比較的高い位置での守備を強いられたDFラインが、相手の速い攻めにどう対処するのかを確認するといった、守備中心のメニューに時間を割いた。一方、3日金曜日には、少ない手数で素早く相手ゴールを襲う意識をチーム全体で共有するための攻撃練習を行っている。見えてくるのはやはり、攻撃に枚数を掛けてくることが想定されるC大阪に対しての、カウンターサッカー狙いだ。

 そしてカウンターのきっかけとなるターゲットを絞る上で、今節、CBの前田和哉とともに出場停止となったマルチネスの不在が大きいと、手倉森誠監督は見ている。「セレッソは、ボランチのところで持てるのが大きかったし、前線の香川と乾にパスを入れる間合いが、マルチネスは本当に素晴らしい。だから彼がいないとなると、前線が受けられる態勢でないのに周囲がパスを打ち込んでしまったり、香川や乾がゴールから遠い場所でドリブルを始めないといけない場面が出てくるだろう。そうなれば高い位置でボールを奪って、カウンターにつなげたい」。
 選手もカウンターでC大阪ゴールを陥れる意識に満ちている。前回のC大阪戦では相手との接触によって肋骨骨折に見舞われ、ハーフタイムでの交代を余儀なくされていた左SBの田村直也は、自慢の出足良いインターセプトを踏まえ「対面の酒本が前に来たところでボールを奪えれば、空いたサイドのスペースにうちのサイドハーフが飛び込める。そこにパスを送ればチャンスは生まれる」と分析。この意識を共有し、素早い攻めで先制点を奪いたい。

 繰り返すが、劇的な勝利はいらない。願わくば無失点、ロースコアで勝てれば、J2最少失点の仙台には自信に繋がるし、逆にJ2最多得点のC大阪からしてみれば、やはりマルチネス不在で勝つのは難しいのか…という疑念が生まれるだろうから(マルチネス抜きのC大阪は、ここまで5試合で2勝2分1敗と、明らかに勝率を落としている)。
 自分たちの勝点を伸ばすだけでなく、昇格を争う相手にダメージを。これこそが直接対決の醍醐味であり、怖さでもある。そんな試合が6つ続く、J2の歴史で見ても驚異的な一ヶ月の始まり。最初の凱歌を、ぜひこの手に…遠く宮城から送られる願いを背に受けて、厳しいアウェイマッチに仙台は挑む。

以上

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★★7月の熱い上位対決! [ J2 6'n Roll ] ★★
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