プロサッカークラブ、そして彼らを取材する私たちメディアの人間は、会場への「移動」もまた仕事の一部。
その点でも、J1とJ2を比べたら(少なくとも仙台をホームタウンとする私たちとしては)、J2の方が過酷だと思われます。なにしろ九州のクラブが、J1の1つに比べてJ2は3つあるわけですからね。過密日程の上に、長距離移動も多いわけです。
となると欠かせないのが、空路での移動。ただこればかりは、何度経験してもダメな人はダメ。
かくいう私も、陸路で行けるのならば、時間がかかってでも新幹線で移動したいと思うくち。乗った飛行機が一度、エアスポットに入り急降下した経験(その瞬間、僕の横に乗っていたラジオ中継のスタッフは、後部座席のお客さんに、「パコーン」と後頭部をひっぱたかれたそうな)から、少しでも揺れ始めると、心臓バクバクなわけです。
先日のC大阪戦翌日、午前中に大阪・伊丹空港を飛び立つ便で、私たちは仙台への帰路についたのですが、偶然にもこの便は、試合を終えた仙台のチーム一行と同じ便。さらに私たちの席は選手たちのまっただ中に。
そんな中での離陸。上昇していく機内でいつものように耐えていた僕に、通路を挟んだ隣の席から何やら声が。
声の主は、仙台の若きDF、渡辺広大選手でした。
「飛行機って、嫌じゃないですか?」
聞くところ、渡辺選手も飛行機大嫌いなのだそうです。ちょっと意外な事実。
しかし「飛行機嫌い」同士とあれば、揺れる機内でそりゃ意気投合です。まさか「あんな鉄のかたまりが空を飛ぶなんて信じられない」という、僕の前近代的な考えに共感してくれるサッカー選手がいるとは。まぁそこはさすが渡辺選手。普段のプレーそのままに「でも飛行機って、事故が起こる確率は乗り物の中で一番少ないらしいですよ」と、極めて冷静に返されてしまいましたが(笑)
ただ、飛行機嫌いを体験できるのも、アウェイのメンバーとして毎試合帯同できているということの現れ。最後はお互いに「生まれたばかりの娘のためにも、飛行機なんて我慢して稼がないと」という結論になりました。
ちなみに渡辺選手曰く、自分よりももっと飛行機に弱い選手もいるそうです。曰く「○○戦(これ書いちゃうと、なんとなく限られちゃうので)の帰りの飛行機が揺れた時、真っ青になってました」。当人の名誉のため名前は伏せておきますが、ヒントはイニシャルが「S」の選手。聞いた時はかなり意外でしたが、さて、誰だと思いますか?
着陸の前、一応渡辺選手に確認してみました。「飛行機嫌いの話、どっかで使っていい?」
「全然大丈夫っすよ。だって、超キライですから!」
以上
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