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【J2:第27節 仙台 vs 富山】プレビュー:富山の堅い守備を、スピーディーな攻めで仙台は打ち破れるか。ユアスタ第2戦、鍵は仙台の新布陣。(09.07.12)

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7月12日(日)J2 第27節 仙台 vs 富山(18:00KICK OFF/ユアスタ
スカパー!生中継 Ch183 17:50〜(解説:鈴木武一、実況:松尾武、リポーター:村林いづみ)
勝敗予想ゲーム
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 7ヶ月ぶりに、改装工事を終えたユアテックスタジアム仙台に戻ってのホームゲームで、圧倒的な声援を受けながら勝ちを逃した前節の仙台。ホーム帰還を手放しで喜べなかったのは、ひとえに勝点3という結果がなかったから。4日遅れの喝采を、ユアスタの「主」はスタジアムに響かせたい。

 ところが、そんな仙台を試合2日前の10日、アクシデントが襲った。練習中にチームメイトと接触した関口訓充が起き上がれない。手倉森誠監督は「ぎっくり腰のような状態」と明かしたが、ただでさえこの連戦さなかの出来事だ。無理はさせられない以上、あくまで現時点では富山戦出場が厳しいと考えたほうがよい。だとすればユアスタ2連戦で、勝ち星を共に逃すわけにはいかない仙台にとって、空いた穴は決して小さくない。
 そこで仙台は、これまでリーグ戦を戦う上での基本形であった4-4-2に手を加えてきた。紅白戦で主力組が採ったシステムは、3ボランチの4-3-3。右では2トップの一角であった中島裕希がウイングのような位置から中央をうかがい、左ではサイドハーフだった梁勇基が1列上がった布陣である。

 とはいえこれは、決して「急造」の類ではなく、むしろこうした状況をも想定しながら、チームが以前から考えていたシステムでもあった。シーズン序盤、仙台は特に試合の後半で、今回と同様の形を何度か試していた。その時は「リード時の逃げ切り体勢」という趣が強かったのだが、たまたま最近、手倉森監督に話を聞いた際、監督はこのシステムの意味をこう語ってもいた。「シーズン開始からフル稼働だった梁と関口の少なくとも1人を、このシステムならば休ませることができる」。おそらくは次節の鳥栖戦からリーグ戦に出場可能となるサーレスが、練習を見る限り3トップの左をこなせる柔軟性を持ち合わせていることからも、夏場の厳しい戦いを結果の面でも体力の面でも乗り切るために、3トップが貴重なオプションになり得る予感はあったのだ。
 今回、関口の負傷という不幸な出来事が発端ではあるのだが、いずれ求められることになったであろうシステムの実効性を試す機会がやってきた。右から中島、平瀬智行、梁と並ぶ3トップは、どんな反応を見せるのか興味深い。

 そして3トップとは別に注目なのが、後方に控える3ボランチ。前節に仙台が陥った落とし穴、そして相変わらずの堅守(失点26はリーグ4位タイ。2位のC大阪よりも少ない)を誇っている、富山の守備意識を踏まえれば、むしろこの3ボランチの動きこそ、試合の流れを決めるかもしれない。
 仙台が前節、草津から思うようにペースを奪えなかったのは、ハーフウェーライン付近での展開に問題があったことが大きな要因だった。
 手倉森監督は「つなぎがめちゃくちゃヘタだった」と振り返るが、これは単に、多くのパスミスから相手に簡単にボールを渡したという技術的な問題を意味しているのではない。ボランチの位置から前方の選手へ、気の利いたタイミングやポジションからのパスを供給できなかったことで、最終ライン付近からの縦パスを封じられてからは、失点して目が覚めるまで仙台の攻めは単発なものとなってしまった。

 その改善が、もし4-3-3で行くのならば、3ボランチに託されることとなる。特に前節はメンバー外となり完全な休養が与えられた永井篤志(おそらく右のボランチになる)は、普段から「自分は前の梁とセキ(関口)に、いい形でボールを渡すだけ」と自らの仕事を語っているように、この仕事に関しては定評がある(というより、永井が不在だった前節の戦いぶりにおいて、改めて彼の効果が実証されたというべきか)。中盤からどのような球が出るかに注目したい。

 この部分の出来は、相手が富山だということでも重要だ。好守の切り替えが素早い富山に対し、守備陣形を整わせる時間を与えてしまっては攻める側としては厳しくなるわけで、奪ってから素早く前の選手にボールをつけるなり、あるいはロングボールからシンプルにゴール前で勝負させることが必要になってくる。考えても見ればこのカードの前回対決(確か当時は、失点数最少(仙台)対次点(富山)の対決だった)、仙台が富山から3ゴールを奪えたのも、ゲームがまだ落ち着いていない開始1分経過前の中島の凱旋ゴール(彼は富山県出身)に始まり、左サイドの崩しからシンプルに入れたセンタリングから田中康平のゴール、そして3点目は、一気にスピードアップした梁と永井の大きなワンツーから生まれた梁のゴールと、全てが手数を掛けないシンプルな形からだった。
 まだ試合2日前の情報なだけに、ひょっとしたらプレビューの通りにならないこともあり、仙台は普通に2トップでやってくることがあり得るのはご了承いただきたいが、もしプレビュー通りのシステム、メンバーで仙台が富山戦に臨んだのならば、勝敗の行方の鍵は簡単なこと。布陣が活きれば仙台、その持ち味を消せれば富山、そう言い切れる。

 と、堅い話は置いといて。
 おそらく今節、富山からも多くのサポーターが、仙台に向けて長征してくるのでしょう。
 J2初年度も半分が過ぎ、すでに様々な思い出は作られていると思うのですが、ユアスタでの仙台のホームゲームは…凄いですよ。私の立場でこんなことを書いてしまうと、家の高級品や新しいラジコンを自慢するスネ夫のような心境になってしまいますが。
 勝敗はともかく、自分たちがJに上がってきたことの喜びを、ぜひ仙台で味わって。

以上
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