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【J2:第27節 東京V vs 徳島】レポート:結果・内容とも圧倒した東京Vは今季初の4発、5連勝で追撃モード突入!歴然の差を見せられた徳島は、自信回復が次節への鍵(09.07.12)

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7月11日(土) 2009 J2リーグ戦 第27節
東京V 4 - 0 徳島 (18:03/国立/6,923人)
得点者:24' 大黒将志(東京V)、46' 河野広貴(東京V)、73' 大黒将志(東京V)、78' 平本一樹(東京V)
スカパー!再放送 Ch183 7/13(月)19:00〜(解説:都並敏史、実況:中野謙吾、リポーター:田邊研一郎/田中毅)
勝敗予想ゲーム
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東京Vの勢いが止まらない。熟練者・服部年宏主将が「完璧。良い勝利だった」と言い切るほどの完勝で、5連勝を達成した。
ここ1ヶ月、リーグ中最も勝点を積み上げていた両チームによる直接対決だったが、終わってみれば4−0の大差で東京Vが徳島を一蹴。FW大黒将志、平本一樹、MF河野広貴と、取るべき選手がしっかりとスコアを挙げ、全体的な内容も、自分たちの目指すポゼッションサッカーで終始主導権を握った東京Vが、点差が示した通りの圧倒的なゲームを披露した。

やはり、口火を切ったのはエースの一撃だった。
前半24分、MFレアンドロの直接FKに圧巻の抜け出しで頭を合わせた先制ゴールは、まさに大黒ならではと言えよう。3試合ぶりの大黒弾でリズムをつかんだ東京Vは、さらにポゼッションを高めて試合を優位に進めた。

そして、大きかったのが2点目だ。
第19節C大阪戦でケガから復帰してからずっと、高木琢也監督から「シュートを打て」と言い続けられ、得点への意識が日増しに高まっていたMF河野広貴が、ついに決めた。この試合、右サイドとはいえ、立ち上がりから河野の位置は中寄りだった。「サイドに張っててもボール来なければ意味が無いんで。それに、点を取りたかったから、ボールを持ったら積極的に中に入って、できるだけペナルティエリアに近づいてシュートを打とうと思っていました」(河野)。
後半開始わずか1分、センターサークルあたりから河野が中央をドリブルで突破し、平本一樹、大黒と連続でシュートを放つがDFに阻まれる。しかし、そのこぼれ球にさらに詰めた河野が左足で押し込んでの待望ゴール。「点とれて最高です!」19歳らしく、満面の笑顔で喜びを表した。

徳島にとっても、この2失点目が痛恨だった。
この日ベンチスタートとなったエースの羽地登志晃、DF藤田泰成を投入し、システムも4−2−3−1から2トップへと変更して、より攻撃的に行こうと仕切り直して挑んだ矢先の後半開始直後の失点は、ダメージがあまりにも大きかったようだ。FW徳重隆明も「後半、攻撃的な2選手を入れて、何とか早い時間で追いついて逆転しようと思っていた。あの2失点目を防げていれば、違った展開になっていたかもしれない」と、大きく悔やんだ。

だが、失点以上に徳島にとって厄介だったのが、MFレアンドロ、FW平本の存在だったのではないだろうか。中盤深くまで下がっての献身的な守備、ボールキープ力、ボールを持ってからの仕掛けの速さ、積極性、ドリブルなどで徳島の守備陣を翻弄した。さらに、思うようにボールを奪えない相手がイライラを募らせることまで「狙い通り」だったと平本は語る。後半、特に終盤に強く、ビハインドの状況から試合を何度も同点、もしくは逆転に持ち込んできた徳島だったが、退場者を出し、10人になってしまっては、この試合の東京Vから2点を奪って追いつき、さらにもう1点という状況はあまりにも厳しかった。
止めとして大黒にこの日2点目、そして、平本に2試合連続ゴールを決められるに至った。結局、放ったシュートも前後半合わせてわずか3本。徳島らしさをほとんど示すことができないまま90分間を過ごすこととなった。終了直後、柿谷曜一朗が感情のまま素直に流した涙が、徳島の悔しさ全てを物語っていたに違いない。「大事な試合だっただけに、精神的にダメージが大きい。でも、まだまだ昇格は十分狙える。もう一度自信を取り戻して、次に切り替えるしかない」徳重は、努めて前を向いた。

対照的に、今季最多の4ゴール、3試合連続無失点で快勝した東京Vの選手たちが見せた試合後の表情は、やはり明るかった。河野の言う「今は負ける気がしない」という言葉は、チーム全体が醸し出している雰囲気が何よりの証拠と言えよう。結果が出ていることで、チームは確かな自信を積み重ねている。
だが、だからこそあえて大黒は課題を口にする。「例えば、3−0でリードしていると、ほぼ勝ちやから、どうしても楽をしようとしてしまうところがある。でも、それじゃダメ。得失点差を考えたら、取れる時に4点目5点目をどんどん奪いにいかないと。徳島とはまだもう1回当たるんやから、その時イヤなイメージを持たせるためにも、相手をボコボコにしておくぐらいの強さが必要」。服部も、「まだ勝点差はあるけど、ようやく昇格圏が見えてきた。逆にこれからは、下はどんどん蹴落としていかなければならない」と、取りこぼしが許されない厳しさを強調する。日本代表経験者2人の言葉に、『強いチーム』のあるべき姿が表れている。その意味では、ここからが本当の意味でのスタートではないだろうか。

「追撃態勢は整った」(服部)。いよいよ、J1昇格へ向けた東京Vの本格的な猛追が始まりそうなムードが漂ってきた。

以上

2009.07.12 Reported by 上岡真里江
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