練習後、阿部吉朗が片隅で念入りにスパイクを磨いている。見慣れた光景である。
「ファーストタッチが違うんですよ」と微笑う。
「手入れしていると柔らかい。してないと硬い。毎日やっています。あ、でも雨が降ったときは乾くのを待ってからですね」
手入れをせず、すぐにスパイクを壊してしまう時期もあったそうだ。だがケアしていれば当然、保ちはいい。練習から自分の感覚どおりに入ることができる。
加えて、黙々とスパイクに集中することによる副作用もあるようだ。
「小さいころも磨いて大事にしていたので、こうしていると初心に戻れます」
また日課は道具のケアに限らない。練習前にはストレッチなどで自分なりに体を動かしてからグラウンドに向かう。体に道具に、常に耳を澄ましている。
「とにかく自分の役割をしっかり果たそう」そう期して、いつも試合に臨んでいると語る。そのための準備を日々、阿部は欠かさず行なっている。
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2009.07.13 Reported by 隈元大吾













