8月30日(日)J1 第24節 川崎F vs 清水(19:00KICK OFF/等々力)
スカパー!生中継 Ch308 18:55〜(解説:水沼貴史、実況: 西岡明彦)
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川崎Fにとって9月シリーズは正念場となる。リーグ戦の合間にヤマザキナビスコ杯やACLが控えており、月間7試合を消化する厳しい戦いとなる。クラブフロントはこの9月に対し「SEPTEMBER SHOUT SEVEN」(SS7)と銘打ち、キャンペーンを張る事となった。その激戦の9月を控えた前哨戦として、この清水戦は位置づけられる事となる。
清水はリーグ戦序盤の不調から完全復活を遂げており、7戦負けなしの状況で前節の磐田との静岡ダービーを迎えている。静岡ダービーといえば両チームの順位といった理屈を抜きにして白熱した試合になるが、清水はこの大一番で5-1の勝利を収め強さを証明した形だ。今季清水から移籍の矢島卓郎は、その清水の夏場の強さについて「今年はわからないですが、昨季の夏の強さは走り勝てているからという感じがあります」と話していた。そういわれると確かに両サイドや、岡崎慎司などといった選手の運動量は並ではない。この試合では清水の運動量に川崎Fがどこまで食らいつけるのかが試合を左右する鍵の一つとなりそうである。
さらに川崎Fにとって気になるのが清水のスカウティングである。当然の事ながら清水は静岡ダービーに向けたスカウティング活動の一環として、川崎Fが1-2で敗れた22節の磐田戦の解析を進めているはず。川崎Fは対策を取ってきた磐田に対し圧倒される時間が続いていたのである。さらに終始ペースを掴んでいた23節の山形戦との比較の中で、清水が川崎F攻略のヒントを見出している可能性は高い。
そんな中、試合の鍵を握るのが中村憲剛のポジションである。今季の中村は、おなじみのボランチから一つポジションを上げたサイドハーフやトップ下でプレーし、結果を出してきている。ただ、磐田戦では先発したサイドハーフのポジションでボールに絡めず、チームは中村がボランチにポジションを下げた後半にいつものペースを取り戻している。ボールに触りさえすれば何かを起こせる選手なのだが、そのボールが頭を通り越してしまっては何もする事ができない。そうした点を踏まえてか関塚監督は、前節の山形戦で中村をボランチで起用し、その期待に中村も応えていた。勝点3差に迫るこの清水との直接対決で関塚監督がどのような布陣を敷いてくるのか、試合の行方を左右するポイントとなりそうである。
試合の行方を左右しそうなもう一つのポイントとして、鄭大世のコンディションも上げておきたい。鄭大世は、今週台湾で開催されていた東アジア選手権準決勝大会に代表召集されており、2試合で先発フル出場している。同じく先発フル出場した山形戦直後に訪台し、中1日で3試合を戦った事になるのである。鄭大世は元来タフな選手ではあるが、さすがに連戦の影響は避けられず、先発はおろか出場すらも微妙な情勢である。ただ、本人は関塚監督に「行きます(試合に出られる)」と伝えており、それを受けて関塚監督も「明日判断します。今日(28日)はしっかり食べてしっかり寝て明日(試合前日の29日)の3時に(練習場に)きてくれと話しました」と話したという。すべては試合前日に決する事になるが、鄭大世はチーム戦術の柱となる選手であり、川崎Fにとって重要な選手である。ただ、状態次第ではベンチからも外れる可能性がある事は念頭においていた方がよさそうである。
と、そこで気になるのが矢島の存在である。古巣との対決に対しては、平常心でやると話していた矢島だが、まずはチーム戦術を徹底する中で「点を決めたい」と話していた。ケガによる出遅れもあり、いまだに活躍できているとは言い切れない選手なだけに、意地を見せてほしいところだ。
対する清水は前述の通り磐田との静岡ダービーで大勝しており勢いをつけている。FWの岡崎のゴールはもちろん、枝村匠馬、兵働昭弘の両サイドハーフに、CBの岩下敬輔までもが得点しており、ポジションに関わらない得点力を見せている。代表召集された岡崎にまずは注目が集まるのだろうが、そこだけをケアをしていても清水の攻撃は止められそうにない。そうした中、この試合は意外とヨンセンが鍵を握るのではと思っている。そのヨンセンにとっての今季は、移籍してきたシーズンという事もあり、まだ思うように結果を残せていない。ただ、名古屋での川崎F戦での戦績を振り返ると、毎年コンスタントに1点ずつ取った選手なのである。「あの高さには気をつけないと」と話す川崎Fの選手たちのその警戒をあざ笑うかのように得点を決めてきており、この試合でも警戒は必要だろう。
一時16位にまで低迷していた清水は16節の京都戦以降負けがなく、前節の勝利でついにACL圏内の3位にまで順位を上げてきた。また、この川崎F戦を2点差で勝利すれば得失点差で2位に浮上する事になる。もちろん川崎Fとすれば勝点8差につける鹿島を追撃するためにも負けられない試合である。強豪同士の直接対決という点はもちろん、その結果として順位が変動する可能性があるだけに、注目したい一戦である。
以上
2009.08.29 Reported by 江藤高志
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