タイトルはさておき。先日、リンコンが「復帰」した。昨季途中まで湘南に在籍したのちは、古巣のパウリスタでプレーしていた。今年に入り、5月にはサンパウロ州選手権、のちにキャンプを経て、7月からはブラジル選手権を3試合行なったという。
「すごくうれしかったんだ」と、オファーが届いたときのことを笑顔交じりに振り返る。実は母国に帰ってからも、試合結果など湘南の様子をこまめにチェックしていたそうだ。
「自分が在籍したクラブだし、友だちもいる。順位も上にいたから自然と気になるよね」
馴染みのあるチームに帰ってきた。アミーゴもいる。ただ、彼が湘南復帰を喜んだ理由の根底にあるのは、懐古の情ではない。
2007年、リンコンは福岡で16ゴールをマークする活躍を見せた。だが昨季は5ゴールにとどまり、ベンチスタートも多かった。なにより、チームは昇格に至っていない。
「福岡ではアレックス(現ジェフ千葉)とともにゴールを重ねたけど、湘南ではインパクトのあるプレーを刻みこむことができなかった。志なかばのままチームを離れ、昇格を果たせず不完全燃焼の思いが強い。だから今度こそ湘南のJ1昇格に貢献して、クラブの歴史に名を刻みたいんだ」
合流間もないながらプレーの感触はいい。アジエルや坂本紘司など顔なじみの選手はもちろん、寺川能人ら初めての選手ともフィーリングが合うという。また、「いろんなアイデアを教えてくれるので話を聞くのが楽しい」と、反町康治監督に対しても信頼を寄せている。
第3クール初戦のホーム仙台戦にて再デビューを飾ったリンコンは、合流2戦目となる前節の福岡戦で見事、ロスタイムに決勝弾をねじ込んだ。「自分の仕事は、まずはゴールさ」と語っていたストライカーが、イメージのよい“博多の森”でさっそくチームに勝点3をもたらしたのだった。
以上
★【J2日記】のバックナンバーはこちら
2009.08.31 Reported by 隈元大吾
- 終盤戦特集2025
- アウォーズ2025
- 明治安田J1昇格プレーオフ2025
- 明治安田J2昇格プレーオフ2025
- J3・JFL入れ替え戦
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 月間表彰
- 2025 移籍情報
- 2025 大会概要
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- 2025 Jリーグインターナショナルユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE













