9月2日(水)J2 第37節 札幌 vs 水戸(19:00KICK OFF/札幌厚別)
スカパー!生中継 Ch171 18:50〜(解説:平川弘、実況:永井公彦、プレーヤー解説:大森健作、リポーター:藤井孝太郎)
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「ここからはもう、ひとつも落とせない」。この試合を前に札幌の西大伍は力強く話した。これはもちろん西だけでなく札幌イレブンは全員が思っていることだろう。そしておそらく、水戸にとっても同じこと。順位表だけを見ればJ1昇格争いは上位4チームに絞られつつあると感じるかもしれない。だが、札幌と水戸を含む中位チームはどこもその状況にストップをかけるべく浮上の契機をうかがっている。つまりこの試合は、どちらにとっても落とせない試合ということだ。9月最初の試合、札幌・厚別公園競技場では勝点54で7位の札幌と、同65で5位につける水戸が対戦する。
札幌にとっては浮上のための本当のラストチャンスと言っていいかもしれない。J1昇格圏内の3位とは勝点差が16あり、残り試合が15であることを考えると置かれている状況は厳しい。だが、8月は4勝1敗1分と好成績で、前節は大量5得点で草津を退けている。そして直近の2試合ではハファエル、中山元気、藤田征也が今季初得点を挙げるなど、勢いを加速させる要素はある。97年のフランスワールドカップ・アジア地区最終予選中に岡田武史監督が発した言葉を借りれば、「ひょっとしたら、ひょっとするかもしれない」という流れは生まれつつある。高校生Jリーガーの古田寛幸の台頭もあるし、技巧派アタッカーの岡本賢明も膝の負傷から復帰。前節はGK高原寿康も今季初先発を果たすなど、あらゆるポジションで競争が過熱しており、チーム状態は悪くない。ここでもう一押しが生まれれば、一気にリーグを面白くしてくれそうな気配も充分だ。
対する水戸だが、こちらも前節は同様に大量得点で快勝。さらにストライカーの高崎寛之がハットトリックを達成しての勝利とあって、チームは上昇気流に乗りつつあるようだ。
そして付け加えるべきは「高崎だけでなく、合わせて動ける荒田(智之)だったり、ボールを配球する中盤の選手だったり、ディフェンスの選手も時には長いボールを入れたり、それに見せかけてサイドに散らしたり。チームに統一感が出ている」という木山隆之監督のコメントだろう。高崎のハットトリックだけが注視されがちだが、チーム全体が同じ絵を描けていることが前節の快勝につながっているということだ。そして高崎本人も「(1点目は)いい形でチャンスが転がってきた。(2点目の)PK獲得の場面もいいボールが来た」と周囲のチャンスメイクがあっての3得点であることを強調する。チームとしていいムードで戦えていることがひしひしと伝わってくる。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、ポイントはやはり、水戸の攻撃を札幌がどのように封じるかだろう。水戸の前線には高崎だけではなく、荒田という力のあるストライカーもいる。高崎だけに意識が向き過ぎてしまえば荒田が自由に動ける局面が生まれてしまうだろうし、荒田に視線を向けるとその状況を使って高崎に持ち味を発揮されてしまうかもしれない。札幌は趙晟桓、石川直樹、吉弘充志らセンターバック陣からどういった組み合わせでこの試合に挑むのかはまだわからないが、ここのメンバー選考も試合を見るにあたってのひとつの注目点と言えるだろう。そして札幌が得意とする高い位置からのプレスが機能すれば、逆に水戸が札幌の攻撃を封じることに力を注ぐ立場となるかもしれない。試合の立ち上がり、どちらが先に主導権を握るかによって試合の行方は大きく左右するだろう。
以上
2009.08.31 Reported by 斉藤宏則
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