9月13日(日)J2 第39節 湘南 vs 横浜FC(13:00KICK OFF/平塚)
スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:野々村芳和、実況:野村明弘、リポーター:安田美香)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
★ダービーマッチをスタジアムで見よう!チケット情報はこちら
☆J2 PRIDE of 10 〜J2ダービーDay〜
横浜FCと湘南ベルマーレ。2007年に1年対戦はないものの、1999年に誕生した横浜FCが2001年にJ2に参入してから9年目の神奈川ダービーとなる。今節の「J2ダービーDAY」の中では、最も歴史の長いダービーマッチである。そして、今季最後の神奈川ダービーとなるこの試合は、そういった長い歴史から生み出される因縁、そして今年のJ2の戦いの総括という2つの意味で、単なるダービーマッチを越える戦いとなる。
長い神奈川ダービーの歴史。クラブ最古参の選手となり、8月12日に30歳を迎えた小野智吉は、その長い因縁の生き証人と言ってよい。2000年に現在の湘南の右サイドを支える臼井幸平とともに湘南を解雇されるも、1年のブランクを経て2002年、当時の信藤健仁監督が率いる横浜FCにその臼井とともにテスト生として参加し入団した。小野は左サイドを中心に両サイドの攻守のポジションをこなせるプレーヤーとして、チームを地道に支え続けた。同じく右サイドを務めた臼井は、その後ステップアップを求めて2005年に山形へ移籍するが、先にJ1昇格を果たしたのは、その臼井のポジションだった右サイドバックを小野が務めた2006年の横浜FCだった。
この2006年シーズン最後の神奈川ダービー(2006年10月21日 第46節@平塚競技場)で、横浜FCのサポーターは、
「2001.3.10以来色々あった。ありがとう平塚、また会う日まで」
という横断幕を出した。この横断幕に込められた意味、見た両チームサポーターの解釈は様々だろうが、横浜FCと湘南がダービーの名に恥じない深いライバル関係にあり、神奈川ダービーにはすでに深い因縁が込められていることは間違いない。2001年3月10日は、横浜FCがJ2に昇格して初めて迎えた開幕戦であり、平塚競技場で行われたこの試合は湘南が坂本紘司のリーグ戦初出場初ゴールで横浜FCにJの厳しさを教える結果となった試合だった。そして、この2006年第46節の試合、横浜FCは三浦知良のゴールで1-0と勝利。昇格への弾みを付ける一方、このシーズンの湘南はこの年11位と低迷した。この横断幕には、両チームの長い苦楽が織り込まれていたのではないだろうか。
今季最後の神奈川ダービーは、立場が全く逆。横浜FCは低迷している一方、湘南が昇格へのビッグウェーブに乗ろうとしている。この試合、湘南は2006年のお返しをしたいと思っているはずだ。「湘南を離れて年数が経っているので、特別な意識はない」と小野は語るが、かつて一緒に戦った臼井、坂本との対戦に闘志を燃やしている。この試合、中盤のコンパクトなスペースの中での攻防が大きなポイントとなる。小野がボランチのポジションに入れば、坂本とのマッチアップはゲームを大きく左右することになる。また、樋口監督も「右サイドの臼井のアップダウンは湘南の特徴」と述べているが、小野を中心に横浜FCの守備ブロックが臼井の活躍するスペースを消せるか。神奈川ダービーの長い歴史を彩ったこれらの選手による、プロの意地を賭けた攻防は見逃してはいけない。
さらに、横浜FCのクラブ全体でも今季最後の神奈川ダービーマッチへの意気込みは強い。開幕前はキャンプ、練習試合を通して非常に順調に強化が進んでいた。そして臨んだ開幕の湘南戦で、湘南の3トップに両サイドバックのオーバーラップを封じられ敗戦。キャンプで積み上げてきた樋口サッカーの未完成な面が露呈し、この開幕戦を契機にチームは長い低迷を余儀なくされた。「この試合で負けてから自分たちで崩れた感じなので、その相手に3回も負けられない」と難波宏明が語るように、「リベンジの第3クール」の中でも最大のリベンジの相手である。安孝錬が加入し、小野が怪我から復帰してからの横浜FCは、樋口サッカーがどのチームにも表現できるようになってきている。反町康治監督も「全く違うチーム」と評しているが、開幕戦でつまずいたチーム作りの借りを返し、本来の姿を大観衆に見せつけたい。「ダービーの名に恥じない戦いをして、もう1度見に来たいと思うサッカーをしないといけない」(難波)というように、自らのサッカーを証明しないといけない。神奈川ダービーは、その最高の舞台だ。
スケジュールの面を言えば、第2クール栃木戦の代替開催が9月10日に行われれ、中2日で臨まなければいけない横浜FCは不利だ。しかし、ダービーマッチは特別な試合。クラブ、スタッフは、体調のケアも含めて出来うる限り最高の準備を行っている。絶対に勝たなければいけない、ダービーマッチの特別な意味を感じられる試合となることは間違いない。湘南サポーターに負けないためにも、1人でも多くの横浜FCサポーターに、ぜひ平塚競技場に足を運んでほしい。
以上
2009.09.12 Reported by 松尾真一郎
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第39節 湘南 vs 横浜FC】横浜FC側プレビュー:横浜FCにとって「リベンジの第3クール」最大のリベンジの相手となる湘南戦。深い因縁も入り交じる。これは単なるダービーマッチではない。(09.09.13)













