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【J2日記】福岡:強気な姿勢で未来を拓け(09.11.10)

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来シーズンからのトップチーム昇格が内定した孫正倫。強気な姿勢が目力に表れている好青年だ。その攻撃的なスタイルを武器に、大きく羽ばたくことが期待されている。

思っていることを、自分の言葉で、ハキハキと話す。それが彼の第一印象だ。孫正倫(ソン ジョンリュン)。アビスパ福岡U-18に所属するDFで、既に来シーズンのトップチームへの昇格が内定している吉原正人に続き、トップチームでプレーすることが内定した( /jsgoal_archive/official/00092000/00092129.html )。「すごくうれしいというのが率直な気持ち。やっとスタートラインに立てました。ここからが勝負です」。そう話しながらこちらを見る目は力に溢れていた。

サッカーを始めたのは小学校3年生の時。小さなころから運動が好きだった孫が、通っていた下関朝鮮初中級学校に唯一あったサッカー部に入部するのは必然だった。当時、ベッカムにあこがれていたという孫は、とにかく負けず嫌い。「どんなことでも勝負したら負けたくないし、走っても負けたくない。だから、ボール持ったら点を取ることしか考えてなかったです」と本人は笑いながら話す。ポジションは左サイドバックだが、そのひとつ前のポジションもこなせる。

その強気な姿勢は話していても、ひしひしと伝わってくる。相手の目をしっかりと見つめ、初めての取材にも少しも動ずることなく、言葉を選びながら、しかし、はっきりと大きな声で答えが返ってくる。けれど、強気な姿勢に嫌味はなく、むしろ素直な好青年という印象を持つ。「チームでは周りをグイグイ引っ張っていたんじゃないの?」と尋ねると、「去年までは、そうだったかもしれませんけれど、3年生になってから、ちょっと静かになりました。というよりも、去年がうるさすぎたっていうか、少し落ち着いてきたかな」と、屈託のない笑顔とともに答えが返ってきた。
プロ選手として成功を収めるためには「我」がなければいけないが、同時に周りを受け入れる素直さも必要不可欠。その点において、孫は十分な可能性を持った選手だと言える。

プロになるのはサッカーを始めたころからの夢。レベルファイブスタジアムで試合を見た時にアビスパ福岡でプロになることを決めた。「アビスパU-18に入って、最初にスタジアムで試合をしている選手を見た時に、ここでプレーしたいと思いました。レベルファイブスタジアムは鳥肌が立ちます。あそこでプレーしたい気持ちは強いです」
あこがれている選手は長友佑都(F東京)。そしてチームでは中島祟典。攻撃的なプレースタイルが特長だ。「攻撃面に自信を持っているので、アシストもしたいし、ゴールも取りたいです。みなさんには、ひたむきに頑張っている姿と、攻撃的な面を見てほしいです」と話す。

田部和良GMが高く評価しているのも、彼の攻撃的なスタイルだ。
「左利きらしいボールの持ち方とか、左利きらしいキックも出来る。けれど、孫はボールを置いて、そこからキックで展開するというよりは、運動量を活かして中へ入っていって、周りと連動しながらボールを動かすタイプ。その流れに乗ってボールを追い越して、どんどんゴール前に入って行く。実際、トップチームに混じってのミニゲームでも、どんどん前へ入って行ってゴールを決めている。その特長を活かしてほしい」

サッカーを仕事に出来るのは、ほんの一握りの選手だけだ。その世界に足を踏み入れた者には、等しく成功するチャンスが与えられ、等しくサッカー界の頂点に立つ権利も与えられる。しかし、だからと言って成功が約束されているわけではない。ここからどれだけの物を積み上げていけるか、それで自分の将来が決まる。一発逆転などありはしない。マジックなどあるわけもない。日々、コツコツと、やるべきことを、やるべき時に、そして当たり前にやった者にだけ成功という報酬が与えられる。孫正倫が進む道には様々なことが待ち受けている。そのひとつひとつを強気な姿勢で乗り越えていってほしい。

以上

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2009.11.10 Reported by 中倉一志
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