11月11日(水) 第89回天皇杯3回戦
F東京 3 - 2 草津 (19:04/長崎県/1,684人)
得点者:32' 佐原 秀樹(F東京)、58' 都倉 賢(草津)、63' 中村 北斗(F東京)、76' 平山 相太(F東京)、81' 高田 保則(草津)
★スカパー!×ELGOLAZO×J's GOAL J2シーズン表彰2009★
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F東京は天皇杯3回戦で草津と対戦し、3−2で勝利した。長崎県立総合運動公園陸上競技場は、かつての郷土の英雄たちの活躍に酔いしれた。F東京は15日(日)に香川県立丸亀競技場で行われる4回戦(vs仙台)へ進出を決めた。
興味深い試合だった。F東京の試合を観続けてきた人には退屈に映ったかもしれない。逆に草津を観てきた人にも、どこかもどかしさを感じさせるゲームだったに違いない。それだけトーナメント方式の『らしさ』がこのゲームにはあった。
「どちらに転んでもおかしくないゲームになる」
F東京・城福浩監督の予測は間違っていなかった。試合は、序盤から一進一退の攻防が続いた。F東京は最終ラインから丁寧なパス回しでゴール前まで運びたかったが、草津はそれを許さず。逆に草津もサイドからFW都倉賢の高さを生かしたかったが、F東京の守備がそれを阻んだ。互いに特長を消しあい続けるゲーム展開が続いた。
草津は守備のブロックを築きながらも、ボールの奪いどころを探ると、積極的に前線からのプレスをかけ続けた。安定的なビルドアップという最大の長所を消された城福トーキョーは、次第にロングボールが多くなって自分たちの時間を作れなくなってしまった。
F東京も、いつものように守備のブロックを築いて草津を誘い込むと、人数をかけて自由を与えなかった。中盤の松下裕樹、熊林親吾を中心にボールを回した。だが、FWがクサビに入って攻撃の基準点になろうとすると、F東京はワンタッチでも多くボールを触ろうとする選手を見逃さず、草津の攻撃機能を半減させた。
こうなると、試合は自ずと拮抗した展開となる。だが、ここで試合後、「こういう一発勝負はセットプレーが大事。あそこで先に点を取って試合を優位に進められたと思う」と語ったベテラン選手が試合を動かす。
F東京はトーナメント戦での理想的なシチュエーションで先制点を奪う。32分、DF佐原秀樹が右CKを頭で合わせて先制点を挙げる。その言葉通りベテラン選手が、らしく、試合の流れを読んだ貴重な先制ゴールでF東京がリードを奪った。前半はこのまま1−0で折り返す。
後半に入ると、またもリスタートから試合が動く。草津は58分、MF熊林親吾からの縦パスに抜け出たFW都倉が左足で合わせて同点とする。
ここで城福監督は堪らず、60分にけがでベンチスタートとなっていたMF梶山陽平をピッチへと送り込んだ。これで試合の流れは加速する。梶山は、相手のプレスをものともせずに積極的にパスを受けてボールを動かすと、リズムはF東京へと傾いていった。それまでの停滞感は一気に払拭される。
そしてF東京に2点目が生まれる。63分、ペナルティエリアやや右外で直接FKを奪うと、途中出場の中村北斗が決めてF東京が再び突き放す。中村はボールをセットすると、狙いを定めて右足を振りぬいた。「本当は逆サイドを狙っていた。でも、自分でも予想のつかないボールがいったので、相手はもっと予測できなかったと思う」と、中村。右足から放たれたボールは無回転のままゴールネットへと吸い込まれていった。
さらに76分には梶山のサイドチェンジを受けたMF羽生直剛から絶妙のクロスが上がり、平山相太が頭でこれを沈めて勝負あり。草津は途中出場の高田保則が81分にゴールを決めて1点差まで詰め寄ったが、あと一歩及ばず。梶山の登場でゲームの流れを変えたF東京は国見高出身の2選手(中村、平山)の活躍もあり、追いすがる草津を振り切って4回戦進出を決めた。
以上
2009.11.12 Reported by 馬場康平
J’s GOALニュース
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