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【東アジアサッカー選手権2010 SAMURAI BLUE(日本代表) vs 韓国代表】プレビュー:課題と手ごたえを結果にしたい。守備の修正が確実な韓国ゴールをこじ開けてほしい(10.02.14)

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2月14日(日)東アジアサッカー選手権2010 SAMURAI BLUE(日本代表) vs 韓国代表(19:15KICK OFF/国立)
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世間的に意外と知られていないようだが、実は今年、南アフリカでワールドカップが開催される。4大会連続で出場権を手にした日本代表にとって勝負の1年となる中、年明けから続いてきた合宿もこの韓国戦で一区切りとなる。岡田武史監督によると、通常チームを作るのには6週間の時間がかかるとの事だが、日本はチームの立ち上げからここまで3週間しか経過しておらず、通常の倍のペースで仕上げた事になる。

日本が中国に勝てず、また韓国がその中国に大敗したことで、優勝の行方は混沌としている。現在のところ、日本と中国とは勝点から得失点差、総得点に至るまで全て同じという状況で、日本vs韓国の試合前に行われる中国vs香港がどのような決着を見るかによって優勝の行方も決まってくる。日本としては、香港に意地を見せてもらうしかないが、タイトルとは無関係にこの韓国戦が勝利を求められる試合であることに変わりはない。

前述の通り日本はまだチームを立ち上げてから3週間しか経過してないが、本大会前までの期間でこれだけまとまった時間を取れるのもこれが最後となる。そういう意味ではこの3週間の合宿の成果を見せてほしい、という試合である。

チーム作りの観点で言えば、ベネズエラ戦からの3試合の中で、うまく表現できてきているのがショートレンジでのパスワークであろう。軸となる選手を固定した事と同時に、練習でも意図的にハイプレッシャーがかかる状況を作っており、感覚を体に染み込ませてきた成果が出ていた。パスを繋ぎつつ前進して行く中で、それが必ずしもシュートで終われていないという点で問題を抱えているが、崩しのベースはできていると判断していいだろう。この試合では、ショートパスからの崩しと、それによるチャンスメイクが見せ場の1つとなりそう。

3試合無失点の守備の安定感は中澤佑二(横浜FM)、田中マルクス闘莉王(名古屋)のセンターバック・コンビを固定した事でもたらされており、磐石なものに思える。また、彼らの安定感をベースにサイドバックとして内田篤人(鹿島)、長友佑都(F東京)、徳永悠平(F東京)、駒野友一(磐田)らが試されており、3試合連続の無失点試合に貢献している。岡田監督としては彼らの特性を改めて日本代表の中で確認できており、まさに攻守のバランスが試されるこの韓国戦で誰を先発のピッチに並べるのか、注目される。

その一方で、どうにも気になるのがピッチの幅を広く使っての攻撃である。中国戦で稲本潤一(川崎F)が見せた内田篤人へのロングフィードは効果的で、ああした場面をもう少し見せてほしいのだが、現状思うように出せていない。サイドチェンジを意識していたという香港戦で中村憲剛(川崎F)は、相手選手の守備意識とポジショニングとの問題によって意図的に狭い局面での崩しを選択したと述べていたが、韓国代表は香港代表ほど割り切った守備を行う事はないだろう。そういう点では、片方のサイドに意図的に寄せておいて、大きく逆サイドに振るという攻撃を数多く見せてほしいと思っている。

また香港戦で出た課題として、崩しのタイミングというものもある。パスを繋ぎつつ、相手を食いつかせて穴を開け、その穴に選手が飛び込んでパスを合わせる。そうした横パスを基本とした攻撃に、縦パスをもう少し組み合わせたいところだ。もちろん横パスを基本として組み立てながら崩すサッカーもいいのだが、FWの選手にダイレクトに当てる早いタイミングでの崩しにも挑戦してほしい。またこれまでの練習では相手の最終ラインの裏に飛び出した選手に合わせるシュート練習も行われており、そうした場面も見たいものだ。

選手の組み合わせに関しては、岡田監督自らがコンディションに問題がなければフルメンバーで臨みたいと話している。海外組を除外した国内組でのベストメンバーとなる中で、どれだけのサッカーを作れるのか楽しみである。
韓国代表は史上初めて中国代表に負けており、続く日本代表戦でも連敗することだけは避けたいと考えているはず。「いつも韓国は激しいというイメージです」と長友は語るが、そのイメージ以上の気持ちの強さを持ってこの一戦に臨んで来るだろう。そういう点では、現時点での日本代表の力を試す格好の相手であると言える。
韓国の立て直しのポイントは、中国を相手に3失点を喫した最終ラインの修正という事になるだろう。韓国紙では、センターバックの組み合わせについて、これまでにどのコンビで何試合・何失点というデータを図示するところまで出ている。ちなみに中国戦を戦ったチョ・ヨンヒョン、カク・テヒのセンターバックコンビは修正される可能性が高いだろう。試合2日前にはカク・テヒに代わり、カン・ミンスが試されており、韓国メディアもカン・ミンスの先発の可能性が高いと話していた。韓国の威信をかけて戦いに挑んでくれるであろうこの一戦で、どのような守備を見せるのか、注目したいところだ。

FIFAランキング3位のオランダを筆頭に、20位のカメルーン、26位のデンマークよりも韓国がずば抜けて強いという事はないだろう。だからこそ、この試合はきっちりと勝利してほしい。ワールドカップベスト4を達成するためには、まずはグループEに振り分けられた上記3チームを相手に2位以内の成績を収めなければならない。勝ち抜かなければならないというプレッシャーの中で確実に結果を残すというのは、技術や戦術を超えた気持ちの部分が重要になる。決して科学的ではないが、多くの選手や指導者が気持ちの必要性を口にし始めている。強い相手である事に間違いはないだろうが、強さを見せて勝利し、聖地・国立で凱歌を上げてほしい。

以上

2010.02.13 Reported by 江藤高志
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