2月21日(日) 龍馬カップ 2010Jリーグプレシーズンマッチ
神戸 2 - 1 札幌 (14:01/高知陸/4,580人)
得点者:60' キリノ(札幌)、62' 宮本恒靖(神戸)、78' 我那覇和樹(神戸)
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青空が広がり、うららかな陽気となった21日の高知県立春野総合運動公園陸上競技場。ここを舞台に、J1の神戸と、J2の札幌が顔を合わせた「龍馬カップ」では、互いに、現状における調整具合を確認しながら、かつ新戦力、若手がチームへどこまでフィットしているかを見極めながらの戦いとなり、地元・高知を中心に今季のJリーグの一戦を待ち焦がれていた4,580人の観衆を前に、熱戦を繰り広げた。
神戸は現在ケガで別メニューを強いられている選手が続出。FW大久保嘉人、茂木弘人、MFボッティら昨シーズンまでの主力だけでなく、今季から新たにチームの一員となったFW都倉賢、MFポポ、DF富田大介らまでも戦列を離れており、今回の試合ではユースチームに在籍している2種登録の3選手が遠征メンバーとして帯同。なかでも、始動時からトップとともに練習を続けている31番の17歳FW小川慶治朗は先発に名を連ねた。また、新加入選手では、MFエジミウソンがボランチに入った。
一方の札幌は、グアムキャンプを経て、13日から熊本キャンプを行っている最中に、このプレシーズンマッチのために高知入り。スターティングメンバーには、2トップに元神戸のFW近藤祐介と前愛媛のFW内村圭宏のニューカマーが並び、昨シーズン19ゴールを挙げたFWキリノと、磐田から加入し、注目を集めるFW中山雅史はベンチからのスタートとなった。
試合では、「ある程度こちらが主導権のゲームだった」と三浦俊也監督も述べるように、前半の途中から神戸が今季取り組んでいるつなぎのサッカーでポゼッションを取り、ゲームを支配し出すが、石櫃洋祐の右クロス、左サイドでの小川のスピードを活かしたサイド攻撃をうまく使いながらも決定機を決めきれない。札幌にも、近藤、内村、藤田征也にチャンスが訪れたが得点には至らず。前半はともにスコアレスで折り返す。
後半に入ると、仕掛けたのは札幌。53分に内村が絶妙のタイミングで裏に抜けて絶好機を作り、続くCKでも古田寛幸からのボールをフリーで石川直樹がヘッドを放つなど、「自分たちで崩したチャンス」(石崎信弘監督)でリズムを得ると、60分に神戸ゴール近くの右サイドからのスローインをきっかけに、内村がペナルティーエリアでPKを獲得。これをキリノが落ち着いて決めて、先制する。
先にリードを奪われた神戸だったが、そのあとは冷静に対処。2分後の62分に石櫃のCKからゴール前の混戦を宮本恒靖が押し込み、すぐさま同点に追い付く。これで「ある程度余裕のあるゲームができた」と三浦監督。ともに選手を複数入れ替えるなど、そこからはテストの意味合いがより濃くなるなかでの戦いだったが、78分には我那覇和樹を起点に、朴の右クロスに途中からボランチに入った森岡亮太がニアに飛び込んでつぶれて、ファーに入った我那覇がこれを押し込み、勝ち越しに成功。結局、試合はこのまま2-1で神戸が勝利した。
これで対外試合は5戦4勝1分けと無敗の神戸。主力不在のなかでも、「戦術の理解度自体は、1人1人リザーブの選手も含めて、悪くはないなと思う」と三浦監督は述べ、「あとは、誰をどのように組み合わせるのが同じ選手のなかでも一番いいのか」を、これからの準備期間で見極めるという。ただ、「メンバー自体も揃ってないというのもあるが、そういう意味も含めて、チームとしての完成度はまだまだ」とDF松岡亮輔。時折目立っていたミスをどれだけ本番で無くしていけるか、熟成度の向上が課題となってくる。それでも、小川、森岡といった若手が存在をアピールし、今後主力が戻ってくるだけに、楽しみな要素は多い。
一方、「いろんな選手を試している段階」(石崎監督)という札幌。「問題点というのがまだまだたくさんある。まず、誰が試合に出るのかというところから考えていかなければいけない」と、本番モードはこれからのよう。期待の中山も76分からの出場だったが、ゴールには絡めず。「僕自身も競争がチームのなかであるし、そのなかで僕自身も成長できればいいと思うし、身体も、そしてチームにも、自分がフィットできるようにしていきたい」と、新天地での開幕に向けて、中山は前を向いていた。
以上
2010.02.22 Reported by 前田敏勝
J’s GOALニュース
一覧へ【龍馬カップ 2010Jリーグプレシーズンマッチ 神戸 vs 札幌】レポート:主力不在でもチームの熟成度が上がっている神戸。準備段階の札幌との差を結果でも示す。(10.02.22)













