2月28日(日)2010Jリーグプレシーズンマッチ 清水 vs 新潟(13:30KICK OFF/アウスタ)
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昨年はリーグ戦で7位の清水と、勝点1差で8位の新潟。シーズン終盤に失速し、ACL出場を逃した悔しさを共有する2つのオレンジ軍団は、今年はそれぞれチームに変化を加えて新シーズンに臨む。ホームの清水は、長谷川監督は続投しているが、6年目にして初めて大きなシステム変更を実施。新潟は、昨年まで4年間指揮を執った鈴木淳前監督から黒崎久志新監督(ヘッドコーチから昇格)に交代した。
10年シーズンの開幕を1週間後に控え、新チームの仕上がりぶりを確認するためには、絶好のプレシーズンマッチとなる。
「チャレンジ」をキーワードとする今季の清水は、システムを4-4-2から4-3-3に変更。世界最強と言われるFCバルセロナと同じ形を採用し、より攻撃的なサッカーを目指している。木曜日(2/25)に行なわれた練習試合(vs筑波大)では、GKに山本海人、DFラインは右から市川大祐、岩下敬輔、エディ・ボスナー、児玉新の4人。中盤は、アンカーに本田拓也が入り、その前に兵働昭弘と小野伸二。そして3トップは、右から藤本淳吾、フローデ・ヨンセン、岡崎慎司という布陣で戦った。現時点ではこれがもっとも有力な形と見られ、とくにトラブルがなければ、新潟戦にも同じメンバーで臨む可能性が高い。
現時点の進捗状況としては、「ボールの動きや人の動きという部分は、だいぶこのシステムに慣れてきて、スムーズに動けるようになってきたと思う。守備への切り換えも良くなってきた」という長谷川監督の言葉通り、新システムに対する理解はかなり進んできた。そこから新潟戦に向けては、「どう点を取って、いかに点を取らせないか」(長谷川監督)という部分が最大の課題となる。たとえば、サイドからのクロスは多くなってきたが、精度はまだ不十分であり、ラストパスも引っかかるシーンが多いので、最後の精度という部分。また、相手のカウンターを受けそうになった際に、どれだけ早い段階で止められるか、そしてピンチになったとしても身体を張って守れるか。そのあたりが課題となってくる。
逆に言えば、すでにそこまで仕上がってきたということでもあり、今回の新潟戦は、公式戦と同様、ひとつひとつの得点・失点にこだわり、結果を重視して戦うことになる。
注目の小野も、周囲の選手たちの特徴をかなり把握し、得意のワンタッチパスでチャンスを演出するシーンも目立ってきた。ただ、筑波大との練習試合では、自分たちが押しこんで相手が守りを固める状況が多くなった中で、「もっと考えて、サイドを有効に使って崩したほうが良かった。(チームとして)パスミスも多かったし、自分としては物足りなかった」と本人も振り返った。
ゴール前で守りを固めた相手をいかに攻め崩すかという点は、チームとして目下の大きな課題のひとつ。「(開幕戦で当たる)広島も守るときは人数をかけてくるチームだと思うので、そこの工夫はまだまだ必要。Jのチームに対してどこまでできるかが課題」とエースの岡崎も語る。その意味では、守備に定評のある新潟は願ってもない相手。「クロスにしてもマイナスに入れるとか、ファーに蹴って折り返すとか、工夫が必要」(兵働)というように、選手たちも課題を十分自覚している。そこで、どれだけの手応えを得られるかという部分も、この試合の大きな見どころとなる。
対する新潟は、高知でのキャンプの後、2/15からアウスタにも近いJステップ(静岡市清水区)でのキャンプを続けており、その仕上げのゲームが、今回の清水戦。清水キャンプでは、国士舘大、J1の磐田、中央大との練習試合を行なっており、主力組のゲームでは3試合とも失点0。守備に関しては昨年までのベースが生きて、安定感を見せている。
ただ、攻撃に関しては未知数の部分もあり、清水の守備をどれだけ崩せるのかという点は、大きな見どころ。また細部に関しては、清水と同様、攻守両面で詰めていくべきことは多いので、開幕に向けてのチェックポイントは盛りだくさんだ。
この試合は、プレシーズンマッチながらテレビで生中継される(SBS静岡放送およびスカパー!)ことが決まっており、関心の高さがうかがえる。だが、上記のようなさまざまなチェックポイントを確認するには、やはりスタジアムに足を運び、自分なりの視点で観戦するのがいちばんだ。
以上
2010.02.27 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
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