2月28日(日)2010Jリーグプレシーズンマッチ 名古屋 vs 岐阜(13:00KICK OFF/瑞穂陸)
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今季のチーム始動からちょうど2ヵ月。オフの豪華補強で一躍、優勝候補に挙げられることとなった名古屋が、開幕前最後の実戦に挑む。相手は同じ東海をホームとする岐阜だ。『名岐ダービー』と銘打たれる一戦は、プレシーズンマッチとしては今年で3回目。もはやこの地方のサッカーファンには、シーズン開幕を告げる恒例行事となってきた。J1上位を争う名古屋とJ2で上位を狙う岐阜とでは実力差は歴然だが、その盛り上がりにおいては着実な成長を見せているカードでもある。
両チームの新シーズンにおける指針は実に対照的だ。田中マルクス闘莉王や金崎夢生を始め、5名の実力者による大型補強を敢行した名古屋は改革路線。基本的なコンセプトやフォーメーションは変わっていないが、昨季のスタメンから数名が入れ替わる可能性があり、その意味では変化を伴うシーズンとなった。対する岐阜も6名の新戦力を獲得したが、今西和男社長曰く「競争のないポジションに競争を持ち込む」というのがコンセプト。昨季の主力だった高木和正が移籍したが、それ以外のポジションに即戦力の補強はなかった。熟成路線を選択した岐阜は、昨季同様に若手がチームの根幹を担う。
この一戦で注目されるのは、やはりスタメンの11人とその戦い方ということになる。リーグ開幕戦へのコンディショニングを考えれば、1週間前となるこの日には開幕でのスタメンを使ってくることが濃厚。名古屋はケネディがオーストラリア代表活動のために不在だが、それ以外は現状のベストメンバーを組んでくるだろう。2月20日に行われた清水との練習試合では、GKに楢崎正剛、DFラインは右から田中隼磨、闘莉王、増川隆洋、阿部翔平が並んだ。逆三角形の中盤は、底に新加入のダニルソン、インサイドハーフに中村直志と小川佳純が入った。3トップを形成したのはケネディと玉田圭司、そして金崎。今回はケネディの代役に巻佑樹が、そしてサイドハーフの一角にマギヌンが割って入る可能性がある。1週間前は連係面で練習不足の感が否めなかったが、この間にどれだけコミュニケーションを取れたのか。翌週には日本代表活動で楢崎ら数名が再び不在になるため、実戦の中である程度の手応えをつかみたいところだ。
岐阜はキャンプ中の練習試合からほぼメンバーを固めてきている。昨季からの変更といえば、左サイドバックに野垣内俊が起用されている。中盤には昨季FWとして11得点を挙げた西川優大が攻撃的なポジションに入り、2トップは期限付移籍期間を延長した押谷祐樹と、昨季16ゴールのチーム得点王・佐藤洸一のコンビがファーストチョイスのようだ。チームの中心人物は昨季同様、運動量豊富な菅和範とゲームメイカーの橋本卓となる。
チームの熟成度からいえば、岐阜が攻勢に出てもおかしくはない。名古屋はビルドアップを担うポジションに闘莉王、ダニルソンと2名の新加入選手がおり、持ち前のパスサッカーがどこまで構築できるかは未知数。清水との練習試合ではダニルソンに渡ってからの展開がメインになっていたが、当のダニルソンがまだ戦術を理解しきれていないのか、単調なパス回しに終始していた。ウイングに入る金崎などは力強い突破で好機を演出していただけに、後方支援がどれだけスムーズに行えるかが、この日の名古屋の肝となりそうだ。逆に岐阜としては、前線からのプレッシングが効果を挙げることになるかもしれない。
名古屋が額面通りの戦力で実力差を見せつけるか、岐阜が天皇杯での借りを返すジャイアントキリングを起こすか。2010年のリーグ開幕を占うダービーマッチから目が離せない。
以上
2010.02.26 Reported by 今井雄一朗
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