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【FUJI XEROX SUPER CUP 2010 フレンドリーマッチ U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜】レポート:初の試みは1-1のドロー!結果がすべてはないこの一戦。この試合の本当の価値は今後の取り組みで決まる。(10.02.28)

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2月27日(土) FUJI XEROX SUPER CUP 2010 フレンドリーマッチ
U−18Jリーグ選抜 1 - 1 日本高校サッカー選抜 (10:40/国立)
得点者:24' 松原 健(J選抜)、41' 山本 大貴(高校)
★J's GOAL FUJI XEROX SUPER CUP 2010特集ページ
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試合は静かな立ち上がりとなった。日本高校サッカー選抜は、タレントぞろいの中盤をどういうメンバーで構成するかに注目が集まったが、大浦恭敬監督の選択は柴崎岳(青森山田)と碓井鉄平(山梨学院)のダブルボランチを置き、左に宮市亮(中京大中京)、右に柳直人(作陽)を配置。2トップは赤崎秀平(佐賀東)とファン・スンミン(神村学園)を組み合わせてきた。
対するU-18Jリーグ選抜は、夛田凌輔(C大阪)をワンボランチ気味に置き、大森晃太郎(G大阪)をトップ下に、前線には杉本健勇(C大阪)をターゲットに置き、パートナーは小回りの利く原口拓人(G大阪)を起用し、両サイドハーフは左に高木善朗(東京V)、右に堀米勇輝(甲府)を配置した。

共に試合前日に集合したばかりとあって、立ち上がりから全体のコンビネーションがかみ合わず、個々で仕掛ける場面が多かったが、全体的にはJユース選抜の方がボールの支配率では上回っていた。

先制したのはU-18Jリーグ選抜。24分に左CKを得ると、ショートコーナーからMF高木善朗のセンタリングを、中央でDF松原健(大分)が合わせた。だが、このゴール以降が続かなかった。この試合は全体的に攻撃という面に関しては、日本高校サッカー選抜の方が前への推進力を見せていた。
「まずゴールを目指していない。横に繋ぐことが多いですね。点を取るためのパスが少ない。横パスはあくまでシュートを打つためのパスですから」と試合後に、「U-18Jリーグ選抜を見て足りない部分は?」という質問に大浦恭敬監督が答えたように、U-18Jリーグ選抜はポゼッションで上回るが、アタッキングエリアでの仕掛けでは日本高校サッカー選抜の方が上回っていた。
左サイドハーフの宮市が、高い位置まで張り出して、3トップ気味にプレーすると、そこに赤崎、柴崎、碓井がうまく連動し、彼の攻撃力を生かしていくと、徐々に日本高校サッカー選抜がペースを奪い始める。

すると大浦監督は後半、柳に代えてMF小島秀仁(前橋育英)を、ファンに代えてFW山本大貴(ルーテル学院)を投入。碓井が右サイドに回り、小島が柴崎とダブルボランチを組んだ。これにより柴崎と碓井がより高い位置でプレーできるようになり、立ち上がりから日本高校サッカー選抜が攻勢に出る。
41分、赤崎がドリブルから柴崎とのワンツーで抜け出し、強烈なシュートでゴールを脅かすと、これで得た右CKから、後半から投入されたFW山本大貴がヘッドで同点ゴールを叩き込む。

劣勢に立たされたU-18Jリーグ選抜・倉又寿雄監督は、43分にFW原口拓人に代えてFW小野裕二(横浜FM)、52分には掘米に代えてMF高原幹(名古屋)と、ドリブラーを投入。日本高校サッカー選抜に対抗して、こちらも高い位置で仕掛けられるようにした。
赤崎と宮市の仕掛け、小野と高原の仕掛けで、お互いの攻撃が活性化すると、急造チーム同士の戦いはようやく盛り上がりを見せてきた。ドリブラーがパス主体の攻撃にアクセントを加え、さらに時間を追うごとに全体の連携がかみ合うようになったことで、試合は白熱していく。

55分、左サイドからU-18Jリーグ選抜 DF廣木雄磨(F東京)のクロスを、ファーサイドで小野がヘッドで合わすが、これはGK櫛引政敏(青森山田)のファインセーブに阻まれる。68分には今度は日本高校サッカー選抜が決定的チャンスを作る。交代出場のFW大西晃広(香川西)が左サイドをドリブル突破し、中央の柴崎へ。柴崎のスルーパスから赤崎が抜け出すが、シュートミスでゴールに至らず。
双方がチャンスを作りながらも、モノに出来ず、そのままタイムアップ。日本高校サッカー選抜とU-18Jリーグ選抜のフレンドリーマッチは、仲良く痛み分けのドローで決着した。

「こういう機会を設けていただいた関係者のみなさんにお礼を言いたいです。多くのサポーターが足を運んできてくれて、多くの人に見られる中で試合が出来て感謝しています。こういう機会は初めて。高体連とJユースという、光栄な試合を任せられました。こういう機会をもっと増やしてほしい。来年以降も続けて欲しいと思う」(倉又監督)。
「今日の試合は今回が初めての取り組みで、非常にありがたい試合でした。子供たちが国立を経験できて、非常に貴重な経験となりました」(大浦監督)。

Jユースと高校の対決は、プリンスリーグというリーグ戦があるが、こうして2つのカテゴリーの選抜チームが対決するのは初めてのこと。しかもその舞台が国立で、富士ゼロックススーパーカップの前座試合という、最高の環境で行うことが出来た。準備期間が無いなど、改善すべき問題はあるが、まずはこうした試みをやってみることが大事である。
「高校でもユースに上がれなかった選手がいて、ユースには負けたくない意地がある。ユースも高校には負けたくない意地がある。それがピッチに現れて、切磋琢磨して盛り上げていかなければならない」と倉又監督が語ったように、いつまでもユース年代の根幹を成す2つのカテゴリーの交流が少なくては、日本のサッカー界の発展そのものに影響する。

こうした取り組みが単なる一過性のイベントで終わってしまわないように、今回の試合で生まれた当事者たちの声をしっかりと今後に生かして欲しい。そうなったときに、この記念すべき初の取り組みの本当の価値が生まれる。

以上

2010.02.28 Reported by 安藤隆人
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