4月4日(日) 2010 J1リーグ戦 第5節
川崎F 2 - 1 F東京 (16:03/等々力/22,199人)
得点者:21' 鄭大世(川崎F)、61' 鄭大世(川崎F)、90'+2 今野泰幸(F東京)
スカパー!再放送 Ch181 4/6(火)08:00〜(解説:前田秀樹、実況:下田恒幸、リポーター:高木聖佳、リポーター:日々野真理)
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壁は大きかった。F東京は敵地、等々力陸上競技場で川崎Fと対戦し、1−2で敗れた。川崎F・FW鄭大世に2ゴールを決められ、勝利の凱旋は果たせなかった。
第4審がタッチライン際でロスタイムを知らせた。掲げた数字は「4」。F東京の残り時間は4分しか残されていなかった。ゴール裏にある試合時間の表示が消えて2分が経過。F東京は、今野泰幸がゴール前でこぼれ球を振り抜き、ゴールネットを揺らした。その2分後、敗戦が告げられた。
「フィーリングはよかったし、今シーズンの中では楽しくプレーできたと思うが、楽しいで終わってはいけない」(F東京MF羽生直剛)
羽生がそう話すように、前半はF東京らしいパスワークで何度も川崎Fゴールへと迫った。その中でも、鈴木達也の献身的な動きが光った。本来ならゴールを挙げて、レギュラー争いのアピールをしたいところ。その気持ちを抑えて、何度もチームメイトのためにマークを自分に引き寄せる動きを見せた。川崎Fの最終ラインが鈴木につられて下がることで、中盤の羽生が高い位置でプレーできていた。前線に人数が増えたことで、選手の距離が縮まった。攻撃の基準点となるFW平山相太の周りに選手が集まり、パスも繋がった。開幕からここまで単発だった攻撃に連続性が加わったことで有効な攻撃の形も作れていた。逆に後半は、攻撃が散漫となり、上手く自分たちの流れを作り続けることができなかった。「疲労」や、鈴木達也の交代など、理由は一つではない。だが、今野がロスタイムにゴールを挙げるまでゴールラインを割ることはできなかった事実が残った。
川崎Fは、FW鄭大世がミドルシュートと、FKから確実に得点を重ねた。ゴールへのアプローチの仕方には違いがあるものの、得点機を逃さなかったことで川崎Fは勝点3を得た。
「ゴールネットを揺らすためには、自分たちの時間を長くするしかない」と、城福監督は言い続ける。その言葉通り、自分たちの時間が長くなれば、必ず得点を奪う選手が現れてきた。一昨年は赤嶺真吾が、昨年は石川直宏がその役を担った。
なぜか――
そのシーズン毎のサッカーがマッチしたからに違いない。一昨年は、サイドから素早く敵陣を崩すことができるようになったから。昨年は、パスワークがチームの武器となったから。必ず、救世主の出現には理由がある。
今シーズンは、カウンターとパスワークの折衷を目指す。そうであれば、一人ではなく、複数の得点源が生まれなければいけない。この結果は、フェアな点差だ。まだまだ先は長い。川崎Fとの多摩川クラシコではそれを思い知らされた。
試合終了の笛とともに、選手はピッチにひざをついた。それぞれの新しいチャレンジもピッチで表現できるようになってきた。手ごたえもある。だが、羽生は「もっと結果や勝点を取るということからの逆算が必要」と話す。宿敵との間には、埋めなければならない差がある。
以上
2010.04.05 Reported by 馬場康平













