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【J2:第13節 鳥栖 vs 岐阜】プレビュー:前節の戦いに大きな違いを見せる両チーム。鳥栖は“継続”、岐阜は“修正”ができるのか。先制点を巡る攻防に注目したい一戦。(10.05.14)

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5月15日(土)J2 第13節 鳥栖 vs 岐阜(16:00KICK OFF/ベアスタチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch183 15:50〜(解説:サカクラゲン、実況:南鉄平、リポーター:ヨンヘ)
--試合速報--
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人の記憶はどれくらい残るものだろうか?人によっての差はあるだろうが、『前節の試合に限って』とした場合は、比較的多くの人の記憶に残っているのではないだろうか?それは、選手とて同じことが言えるだろう。
前節の鳥栖は、記録と記憶に残る試合を戦った。今季3度目のロスタイムゴールを記録し、再逆転で壮絶な試合を勝ち切った。そして、大分に初めて勝利したという、おまけ?もついた。あの試合で得たものは単なる勝点3ではなく、大きな自信と確かな指針であった。
失点はセットプレーからのもので、「個人で反省し練習するべき内容。チーム戦術の問題ではない」と松本育夫監督(鳥栖)の目指すサッカーにブレはなかった。あれから一週間が経とうとしているが、鳥栖の練習風景はいつものように、大きな声と「選手たちが自分で考える」(松本監督/鳥栖)姿が目に付く。

今節、鳥栖と戦う岐阜はどうだろうか?前節の岐阜は、首位を突っ走る柏と対戦した。結果は0−2であったが、結果以上に見ていた人には『柏の強さ』が残ったのではないだろうか。言い換えると、完全にスコアもテクニックも、戦術も柏に完敗の内容といえた。サイドを自由に使いボランチの選手が積極的に動いて回ることで、守備がかく乱されズルズルとDFラインが下がってしまい、FWとの距離が開いてしまった。これでは前線へのボール供給機会が減ってしまい、シュートも少なく得点できなかった。得ることができなかった勝点を惜しむよりも、自分たちの狙った形ができなかった悔しさの方が大きいのではないだろうか?

こんな両チームが対戦する第13節のベストアメニティスタジアム。大方の予想では、鳥栖の運動量が上回って完勝するのでは…となるところではあるが、鳥栖の選手たちにはそんな気持ちを微塵も見せない。それは、松本監督(鳥栖)が「岐阜の守備は堅く、攻守の切り替えが早い。そこをどうやって対処していくのかを全員が同じ考えを持っていないといけない」と手綱を締めていることもあるが、それ以上に選手たちの競争意識が大きく影響しているからだ。

前節の鳥栖は、「運動量でも気力でも、大分を上回っていた」(松本監督/鳥栖)ことで、戦い方に自信を得たとこは前述した。FWに入った早坂良太と山瀬幸宏でボールを納める時間を作ることで、中盤の選手が動き回る時間を作ることができたことが大きい。この時間があることで、長谷川博一と金民友が外と中のスペースでボールを受けることができた。ここにボールを供給したのが下地奨。もともと展開力には定評のあるMFで、アンカー的な位置で前線をコントロールしていた。これに藤田直之が2列目から飛び込んでくるのだから、前節の4得点もうなずける。両サイドDFの日高拓磨と丹羽竜平も相手陣内の奥深くからクロスを供給していた。

これだけ「サイドを使い、自由に動き相手をかく乱する」(松本監督/鳥栖)ことができれば、出場停止明けになるFW豊田陽平も黙っていない。今季はまだ無得点だが、FW萬代宏樹は連日の居残りのシュート練習に余念がない。前節は途中出場となったMF衛藤裕も練習では人一倍の大きな声でアピールをしていた。誰もが、必死に出場機会を求めて練習を行っていることで、チームの底力と意識が上向いているためである。

対する岐阜も今季の戦績は5勝7敗と勝敗がハッキリしている。シッカリと守備のブロックをひいて相手につけ込ませないサッカーを目指す。奪ったボールはシンプルにMF西川優大やFW嶋田正吾に預けたい。そのためにも、できるだけ高いところでブロックをひきたいと倉田安治監督が練習の質を高めていると聞く。今までは、下位に強く上位に弱いイメージがあるが、ここで鳥栖を自分たちのサッカーで破ることができれば、大きな自信を得るに違いない。

今節の試合は、先制点が大きな鍵を握る。互いに先制点を取ると全勝のチーム同士の対戦である。
1点を争うサッカーを堪能できそうな予感がする。

忘れられない試合がある。忘れたい試合もある。それは、ゴールにもプレーにも言えることである。
それらを思い返すときに全てがサッカーであった事をあらためて認識し、スタジアムの歓声やそこで知り合えた仲間も全てがサッカーであることに喜びを感じる。
応援するチームを誇りに持ち、応援できるスタジアムがあることを喜び、地元を再認識する機会をサッカーは与えてくれる。
サッカーから得る自信は大きい。

以上

2010.05.14 Reported by サカクラゲン
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