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【J2:第13節 水戸 vs 熊本】プレビュー:J2の『台風の目』を懸けての一戦。熊本の堅固な守備を水戸はこじ開けることができるか。(10.05.14)

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5月15日(土)J2 第13節 水戸 vs 熊本(13:00KICK OFF/Ksスタチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:菅野将晃、実況:加藤暁、リポーター:高木聖佳)
--試合速報--
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9位の水戸と6位の熊本。互いに上位に進出するためにも、勝点3が求められる一戦である。「上位に行くには、近い順位のチームに勝つことが大事」と木山隆之監督は語っており、この一戦に向け、「絶対にこの試合は勝ちたい」と炎のような闘志を燃やしている。それは昨季、水戸が上位で戦う意義を知ってしまったからに他ならない。上位にい続けるために1試合も落とすことができないというすさまじいプレッシャーの中で戦いながら、選手たちがたくましさを身につけていった姿は記憶に新しい。その刺激を知ってしまったからこそ、「もう一度あの雰囲気の中で戦いたい」(木山監督)という思いを持つのは当然のこと。チーム始動からそれだけを目標に掲げ、ここまで戦ってきたのである。今節はそこにたどりつけるかどうかを左右する一戦。「ウチにとってすごく大事な試合になる」。木山監督の話す口調にも自然と力がこもった。

ただ、熊本は水戸にとってこの上なく戦いづらい相手と言わざるを得ない。今季の熊本は昨季までのパスサッカーから一転、「しっかり守ることがベースのチーム」(木山監督)に変わった。06年に徹底した守備組織「ハマナチオ」を武器に横浜FCを昇格させた高木琢也監督のもと、今季の熊本は守備が整備され、隙を見せないチームとなっている。そして、開幕から5試合負けなしという好スタートを切ってみせるなど、変革がしっかりと結果に結び付いている。前節も愛媛に主導権を握られながらも粘り強い守備でゴールを死守し、初先発のファビオの一発で勝利をもぎ取った。そうしたしぶとい試合をしながら勝点を挙げることでチームは自信を積み上げている。今節も自慢の守備力で均衡した試合に持ち込み、一瞬の隙を突いて勝点3を持って帰る狙いだろう。

そうした展開に持ち込ませないためにも水戸は熊本の堅固な守備をこじ開けなければならない。ブロックを形成し、ゾーンで守ってくる熊本に対し、水戸の「人と人の間を突いていく」(木山監督)攻撃は有効である。しかし、「熊本に引かれるのが一番嫌な展開」と木山監督が言うように、DF裏のスペースを消されると水戸は攻め手を失ってしまうおそれがある。「試合によってやり方を変えてくる」(木山監督)熊本が水戸に対してどんな戦いをしてくるのかで試合のすう勢は大きく変わってくることだろう。

その中でカギを握るのは片山真人のポストプレーだ。片山が熊本のセンターバックの前でしっかりと起点になることができれば、熊本DF陣は対応するために前に出ざるを得ず、後ろにスペースが空くこととなる。そこを吉原宏太をはじめ、2列目の選手が果敢に突くことができれば、水戸のペースになるはず。片山が熊本DFを引き出すことができるかがポイントとなりそうだ。

「ポストプレーで終わらず、そこから裏をつければウチが主導権を握れる展開になる。相手を後ろ向きに守備をさせるシーンを増やしたい」と木山監督はこの試合に向けての狙いを語った。熊本は前々節対福岡戦で、ポストプレーヤーに対してのケアができずに6失点を喫している。水戸にとってはそこが狙い目。前節から水戸は4−5−1から4−4−2に変更しているが、2トップにした効果を最大限に発揮することが勝利の絶対条件と言えるだろう。

今季のJ2の「台風の目」をかけての一戦。これからのJ2を盛り上げるのは果たしてどちらのチームか。試合が終わった時に、その答えが分かるはずだ。

以上

2010.05.14 Reported by 佐藤拓也
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