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【J1:第12節 F東京 vs 清水】プレビュー:復調のF東京が、絶頂期の清水に挑む。花開いた長谷川イズムを打ち破れ(10.05.14)

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5月15日(土)J1 第12節 F東京 vs 清水(14:00KICK OFF/味スタチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch181 13:50〜スカパー!生中継 Ch181 13:50〜(解説:前田秀樹、実況:田中雄介、リポーター:日々野真理)
--試合速報--
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このカードの両者は、開幕から対照的な曲線を描いてきた。昨シーズン終了直後、F東京の城福浩監督はリーグ成績を見てこう話していた。
「リーグ全体を見渡すと、次は清水と広島が年齢構成上、チームの絶頂期を迎える。おそらく来季は、リーグの勢力図が一気に塗り変わる可能性もある」
清水と広島に共通するのは、一人の監督が長期に渡って指揮を執り、その中で選手が育ってきた。チームとしても、これから成熟期を迎えようとしている。そして、続けた。「我々もこれからのチーム。厳しい戦いになるが、そこに加わっていけるようにしなければいけない」

今シーズンが開幕すると、指揮官の予想したとおりの結果が待っていたが、F東京は上位に食い込むことはできていない。現在、10位のF東京は、清水が首位を走る一方でなかなか浮上できずにいた。前節、山形に3−0で快勝するまで、6戦勝ちなしが続いた。当人たちは否定するだろうが、「当事者にしか分からない」(城福監督)難しい時期でもあった。F東京には、2010FIFAワールドカップ 南アフリカメンバー当落線上にいた選手が多く、それぞれが色々なプレッシャーと戦ってきたのは間違いない。5月10日に明暗は分かれたが、一つの結果が出た以上は、それぞれが前を向いていくしかない。直後のゲームは、開幕前からチームが掲げる『真の優勝争い』に向けての大一番となる。

清水は、チームとして質の高いサッカーを披露している。今シーズンから多くのチームが導入している4-3-3システムにトライしているが、その完成度は別格だ。元々、守備で穴を開けないチームだっただけに、多くのチームが苦戦している帰陣の意識や、それぞれのカバーリングの意思統一が図られている。加えてそこに小野伸二が加わった。W杯メンバーからはもれたが、清水の躍進を牽引しているのはこの男だ。元々鋭いカウンターとパスワークを備えていた。そこに絶妙のリズムで配給する小野が加わり、清水の攻撃に更なる迫力が生まれている。「日本で最高峰の経験値を有する選手」(城福監督)の加入で、6年目を迎える長谷川イズムがついに華開いた印象が強い。前節、小野に加え、太田宏介、ボスナーを出場停止で欠いて新潟に今シーズン初黒星を喫した。だが、その質の高いサッカーは何も変わらないはずだ。

昨シーズンはカップ戦を含めてF東京が4勝1分と大きく勝ち越している。どの試合も、清水の守備に僅かな穴が空くまで粘り強くパスを回し続けた。その再現ができるかが、今節のポイントだ。前節、3得点できたことで、ゴールへのアレルギーは解消されたはずだ。ただボールを保持するだけでなく、要所での仕掛けや、ゴールへと向かう積極性を見せることができなければ、清水から勝点を奪うことは不可能だ。中盤に梶山陽平が復帰し、羽生直剛を一列前のポジションに押し出すことができた。ようやく昨シーズンの前線の組み合わせでスタートできる。そこに重松健太郎が加わることで、どんな化学変化が起きるかも楽しみの一つだ。石川直宏や、重松がゴールへと仕掛ける形をチームとして作り出したい。

今節を最後にリーグは中断期間に入る。どのクラブにとっても、今節は前半戦の総決算となる。ここからF東京が反撃の狼煙を上げるのか、それとも清水が跳ね返すのか。試合は明日14時、味の素スタジアムでキックオフする。

以上

2010.05.14 Reported by 馬場康平
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