スカパー!生中継 Ch181 16:50〜(解説:山野孝義、実況:本野大輔、リポーター:森田純史)
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今季、4年ぶりにJ1に復帰したセレッソ大阪と、ヴィッセル神戸との関西ダービー。C大阪が2度目のJ2降格を味わった06年は、逆に神戸がJ2で戦っていたため、このカードの実現は、05年以来、実に5年ぶりとなる。
その05年のJ1リーグ戦は、神戸のホーム・ホームズスタジアム(当時は神戸ウイングスタジアム)での一戦は3-1と神戸が、C大阪のホーム・長居での一戦は2-1でC大阪が勝利。このカードでは五分の戦いを繰り広げたが、年間を通しての戦いをみると、この年優勝争いを繰り広げたC大阪に対し、残留争いに巻き込まれた神戸は実際に持ちこたえられず降格するなど明暗を分けた年になった。両者の対戦成績はC大阪が8勝1分7敗。今節神戸が勝利すれば、全くの五分ということになる。
最大の注目は大久保嘉人。06年までC大阪に所属し、エースとして活躍したが07年より神戸に移籍。キャプテンとして、エースとして、絶対に欠かせないチームの軸になっているというのは周知の通りだ。もともと、移籍した当初からプロとしてのスタートを切ったC大阪には「大きな恩、愛情を抱いている」と話していた大久保だが、その感情と敵として戦うことは別の話。前節、自らもゴールをあげて4試合ぶりの勝利を手にした勢いを途絶えさせないためにも、当然、今節も勝利を狙っている。
しかもアウェイといえども長居は長く慣れ親しんだ場所で、個人的にも「相性がいいスタジアム」。その証拠に、神戸移籍後、初めて足を踏み入れた長居スタジアムでの、彼の日本代表復帰戦となったAFCアジア/アフリカチャレンジカップ2007・エジプト戦では、2ゴールの大活躍をみせている。もちろん、今節も自らの2010FIFAワールドカップ 南アフリカメンバー入りを祝うべく、『神戸・大久保嘉人』としての存在感を示すべく、チームを勝利に導く活躍をみせてくれるはずだ。
「今は本当に試合が本当に待ち遠しい。C大阪には特別な気持ちもあるけど、やっぱりいまは勝ちたいという思いに尽きますね。長居スタジアムは代表でも点を獲っているけど、とにかくあそこは僕にとってすごくやりやすいスタジアム。今回も点が獲れる予感もある。といってもまずは前回同様、チームのためにプレーするというのは変わらない部分。その上で勝てたらいいし、結果的に神戸があげる得点に自分も関わっていたら嬉しい(大久保嘉人)」
またC大阪のジュニアユース、ユースで育ちながらトップ昇格を果たせず、阪南大学進学後、07年に神戸に入団したMF松岡亮輔にも注目だ。彼も今回のC大阪との対戦は初めての経験になるが、選手としてもっとも大事な育成時代に在籍したC大阪に特別な思いがあるのは間違いない。
C大阪ユース時代には『10』を背負った松岡だが、今や「当時は『10』を背負いながらディフェンシブなボランチでしたが(笑)、今は神戸のユニフォーム、背番号『8』の方がしっくりくる」と笑う。一方、『古巣』ということに対する思いのみならず、チームの連勝ということに対する意欲も強い。C大阪の前線の4選手は勢いに乗らせれば当然怖さもあるが、そこは前節同様、守備ラインと連動した安定したパフォーマンスで、C大阪の勢いをしっかりと食い止めて欲しい。
「前線の選手は能力も高いし、連携もとれている。ポジションチェンジも頻繁にしてきますから。うちはゾーンで守っている以上、自分の持ち場をしっかり守ること、マークの受け渡しの徹底や、コンパクトさを保つことなどを徹底したい。ちょっとでも守備に綻びをみせれば、そこを突いてくるのは間違いないだけに、組織として徹底した守備力をみせたい(松岡)」
前節の磐田戦では先制点を手にした中で攻守に安定した試合運びをみせ、3-0と4試合ぶりの白星を手にした神戸。ただ今季連勝がないことにも表れているように神戸の課題はそれを続けられないことにある。だからこそ「うちにとって大事なのは継続すること。1試合だけではなく、それを続けられるよう今節も磐田戦同様の戦いをしたい(DF北本久仁衛)」「何が良かったのかをしっかり理解し、それを続けることが大事。お互いの距離感、セカンドボールへの対応など、徹底できたことを今節でも同じようにチームとして続けたい(DF宮本恒靖)」と選手は言う。
その言葉を体現することが出来るか。この試合限りでチームを離れるW杯日本代表のFW大久保を気持ちよく送り出すためにも、中断前最後の一戦を気持ちよく勝って締めくくりたい。
以上
2010.05.14 Reported by 高村美砂













