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【J2日記】北九州:宮川大輔になる方法とは?(10.05.14)

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J2第9節岐阜戦、アドボードに突っ込んでしまった宮川大輔選手。

シュート練習をする宮川大輔選手(左)。4月20日、本城運動場にて。

宮川大輔選手といえば以前、コーンローで度肝を抜かれたが、今度はプレーで衝撃的なシーンを見せてくれた。

少し前の話になるが、ホーム・本城陸上競技場で行われた4月29日の岐阜戦、宮川選手は追いかける展開となっていた後半途中から出場。なんとか1点を返そうと右サイドを勢いよく駆け上がっていたのだが、ボールを追いかける余りブレーキがきかず、スライディングの格好のままアドボードに突っ込んでしまった。
ボードは広告面が引き裂かれて、宮川選手の脚もすっぽり看板の中へ。「ダイスケは大丈夫か」とケガを心配したが、しばらくして何事もなかったかのようにピッチに戻っていった。

アドボードはもちろん当たっても大きなケガにはならないよう工夫されていて、宮川選手も無傷ではあった。とはいえ、足が埋まるほど突っ込むというのは宮川選手の強靱なフィジカルの証左といってもいいのでは。

とくに脚力がずば抜けている宮川選手。シュート練習で蹴り抜いた姿(写真)は現実のサッカー選手というより、いつか見たコミックのよう。このキックをミドルレンジではなく至近距離からも放つので、外から見ている私など、“キーパーは大丈夫か!?”と心配さえしてしまう。ちなみに今季初ゴールは古巣と当たった第11節の草津戦。ゴール間近から豪快なシュートを叩き込んで、試合を引き分けに持ち込んだ。

“宮川選手みたいなパワーを身につけたい!”
きっとそう思う子どもたちも多いはず。というわけでパワーを身につけた秘訣を本人に聞いてみたところ、意外な答えが返ってきた。

「なにかなぁ。チャリ…。高校の時のチャリじゃないですかね」

宮川選手は高校時代、グラウンドまで40分かけてチャリ、つまり自転車を漕いでいたという。とはいうものの40分くらいならば毎日でも自転車通学している人は多いはず。そのくらいで宮川選手のような脚力になるのなら日本中がムキムキ列島になってしまう。

で、40分で宮川化する秘密がこれだった。
「標高900メートルから1100メートルまで漕いでたんです」

もともと標高の高い山梨県北杜市の帝京第三高出身。高い標高に加えて200メートル差のアップダウンが強い宮川選手を鍛えていったらしい。もちろん今の肉体は日々のトレーニングの賜物ではあることは間違いのないことだけれども、チャリが体作りのスタート地点になったのもまた事実といえそうだ。

ちなみに突っ込んだアドボードは本城に近いフットボールウェアショップの広告で、店には直後から看板を案じる電話やメールが相次いだという。オーナーは「宮川選手にケガがなくて本当に良かったです」。

というわけで、将来のサッカー選手を目指すみなさん、さっそくトレーニングしてみよう! 今週末はサッカーを観たあと、チャリを買ってもらって、サイクリング。風を切って走るにはちょうどいい季節ですよ。

以上

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2010.05.14 Reported by 上田真之介
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