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【J2:第20節 徳島 vs 柏】プレビュー:リスペクトはしても勝利は決して譲れない!リベンジに燃える徳島が柏の牙城を崩す一番手を狙う。(10.08.01)

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8月1日(日)J2 第20節 徳島 vs 柏(18:30KICK OFF/鳴門大塚チケット販売はこちら
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柏の打ち立てた『18試合連続負けなし』というJ2記録は本当に偉大なものと言えよう。チームには調子の波があって当然で、リーグを戦っていれば選手の思わぬケガや出場停止も発生してくる。が、それら全てを乗り越え開幕からここまで無敗を続けているのだから、掛け値なく素晴らしいと言う他ない。それにはきっと徳島の選手たちも、同じ舞台で戦う者としてその達成の難しさを分かっているからこその敬意を抱いていることだろう。

ただ、そうしたリスペクトはあっても直接の勝負は全く別もの。その柏が相手とは言え今節の勝利を譲るわけにはいかない。しかも徳島は一度目の対戦で完膚なきまでに叩きのめされている(13節・アウェイ戦/0-6の大敗)。それだけに必ずここでその借りを返さなくては。

しかし、冒頭の記録が何より示す通り、やはり柏は図抜けた力量を持つチーム。高いレベルで統率された組織は攻守両面でハードワークを実践し相手に時間的、空間的余裕を与えないし、素早く数的有利も作ってくる。また共有された意識のもとピッチ上の全員が揃って的確な戦況判断を出来るのは圧倒的な強みで、実際に前回対戦時それを肌で感じた青山隼(現在ケガで離脱中)は「こっちが前でいこうとすれば巧く散らされるし、引けばそれを見透かしたように冷静に組み立てられる」とその凄さを振り返った。
さらに前節はその強みがいっそうレベルアップされたことを見せつけた戦いであったと言えるのではないか。ほぼ90分丸々を1人少ない状態で戦ったにもかかわらず千葉相手に終了直前までリードを奪っていたのは、紛れもなく常にチームとして状況に合ったやるべきプレーを非常に高い精度で行っていたから。それがあったからこそ人数の不利を最小限に留め、「信じられない(青山)」戦いを実現させたように思われる。

ではそれほどの柏に対し徳島はどこから勝機を手繰り寄せるのかと言えば、それは広範囲へのボールの動かし。もちろん走り負けない運動量やセカンドボールに対する厳しさ、ミスを起こさない集中力と言った部分はベースとして不可欠となるが、その上でピッチをどれだけ広く使えるかが重要なカギとなろう。
なぜなら、柏の選手たちの前節における体力消耗は相当なもののはず。強いられた数的不利をカバーすべく限界を超えたパワーでほとんど1試合を戦ったことにより、身体の奥に1週間のインターバルでは取り切れないダメージが残っているのはおそらく間違いないから─。となればそこは大きな突き所。ボールを広く動かし彼らを走らせることでその残っているダメージを引き出し、それによって足を止めてしまいたい。そうすれば徳島は柏の強みを消し去ることが出来るだろうし、ゲームのイニシアチブを握ることも可能であろう。そしてその狙いで言うならボランチの倉貫一毅と濱田武は最大のキーマン。この2人のコンダクターが効果的にボールを散らせたなら徳島は目指す結果へ繋がる道を切り開けるに違いない。

加えてもうひとつ、この一週間密度濃く取り組んだ組織的守備を機能させられるかも徳島にとってはポイントとなる。美濃部直彦監督がシステムも含めて思案を巡らし選手たちに授けたそれがハマれば、チームは落ち着いて戦いを進められ、前記のボール回しにもいっそうの安定感を付けられると予想出来る。

柏を最初に倒すのは一体どこか。それが今のリーグの大きな興味となっているだけに、この一戦の注目度は言うまでもなく高い。加えて、徳島が前回対戦で味わった屈辱をどのような力に変えて戦うかも見所となり、高い注目度はいっそう押し上げられる。
ホーム徳島のリベンジか、柏の記録更新か。いずれにしても日曜の夜は阿波の国での激戦から目が離せない。

以上

2010.07.30 Reported by 松下英樹
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