8月18日(水) 2010 J1リーグ戦 第19節
湘南 2 - 2 京都 (19:05/平塚/9,302人)
得点者:59' 金成勇(京都)、69' 田原豊(湘南)、81' エメルソン(湘南)、90'+5 柳沢敦(京都)
スカパー!再放送 Ch182 8/20(金)深00:00〜
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0−0で迎えた後半、試合が動き出す。攻勢に出たのは京都だ。前半こそ3−4−3のかたちで守備に比重を置き、湘南の3トップをケアしつつセットプレーからチャンスを窺っていたが、交代出場のドゥトラのシュートを皮切りに両サイドから攻め立てる。そして59分、中盤で奪うやショートカウンターに転じると、金成勇が今季初ゴールをねじ込んだ。
先制を許した湘南は、前半にもパスワークでリズムをつくってはいた。ただ相手の厚いブロックを崩すまでには至らず、京都の1本に対して5本を数えたシュートはいずれも遠目からのものだった。劣勢に立たされた状況が、あるいはゴールへの推進力を喚起したかもしれない。くわえて、先制点からほどなく投入されたエメルソンが攻撃を活性化させると、追いつくのにさほど時間はかからなかった。
69分である。パスを繋ぎ、中央のエメルソンにボールが渡る。つねに前を向いて仕掛けるエメルソンはふわりと縦へ送った。これをスペースに走りこんだ阿部吉朗が体をひねるようにして頭で落とし、田原豊が豪快に右足を振り抜く。「阿部さんの狙いがわかったのでイメージどおりのゴールだった」(田原)と語るほどに三者が鋭く連動した同点弾だった。
振り出しに戻り、湘南はさらに重しが取れたように攻め込む。エメルソンや永木亮太がリズムをとり、田原が、あるいは坂本紘司が裏へと走り抜けた。スタジアムのボルテージも上がっていく。かたや京都は、柳沢敦と角田誠を相次いで投入し応戦する。
柳沢の裏への動き出しに対し、島村毅がパスカットしたところからふたたび試合は動いた。山口貴弘を経て中盤で受けた阿部が前線へ送る。DFを振り切った田原はそのまま持ち込み、PKを奪った。これをエメルソンが冷静に沈め、81分、湘南が逆転に成功する。スタジアムが歓喜に揺れるなか、田村雄三や永木、また山口らDF陣は素早くポジションに戻り、声を掛け合っている。まだ終わってはいない。
そう、ゲームはまだ終わってはいなかった。反町康治監督がピッチサイドで指示を飛ばす。4分というすこし長めのロスタイムが掲示される。柳沢のヘディングシュートがクロスバーを叩く。枠に嫌われたのは31分のポスト直撃弾に続きこの日二度目だ。反町監督が両手を広げ、かぶりを振る。なおも京都は攻め立てる。左サイドからパスを繋ぎ角田がシュートを放つ。またもやポストを叩く。さらに京都が拾いクロスを入れる。折り返しにボレーを合わせたのは、柳沢だった。「決まってくれと、念じて撃った」。95分、京都が同点に追いつく。
こらえていたのか、長い笛を待っていたかのように平塚競技場は小ぬか雨に包まれた。次節、ホームに湘南は浦和を、無得点記録を止め、秋田豊監督就任後初の勝点を手にした京都は横浜FMをそれぞれ迎える。雨は悔しさや不甲斐なさを洗い流してはくれない。サポーターのベルマーレコールが明りを灯すように雨中に響く。「白旗を上げる気は毛頭ない」と、あるとき反町監督が口にした言葉に共鳴するように。
以上
2010.08.19 Reported by 隈元大吾













