9月5日(日)第90回天皇杯2回戦 鳥栖 vs 熊学高(18:00KICK OFF/ベアスタ)
-試合速報はこちら-
チケット情報 |天皇杯特集
----------
第90回天皇杯全日本サッカー選手権大会のサガン鳥栖は、2回戦から出場する。今大会の見所は、史上初の3連覇がかかるG大阪の戦い方に注目が集まりそうだが、非常にローカルかもしれないが、5日18時からのベストアメニティスタジアムでも、ちょっとした話題となるカードがある。J2のサガン鳥栖と熊本県代表の熊本学園付属高校の一戦である。サッカーを生業としているカテゴリーとそれに憧れを抱いて日々の練習に明け暮れる高校生の対戦である。負けるわけには行かないチームと失うものは何も無いチームの対戦であるから、応援する我々も、いつもと勝手が違う真剣勝負を見る楽しさは味わえる。
とはいえ、対峙する双方の思惑は非常に複雑なものに違いない。鳥栖は、2年連続で高校生を相手に天皇杯の初戦を戦うこととなった。『勝って当たり前』のプレッシャーが、思わぬ落とし穴にならぬとも限らない。『相手は高校生だから』と油断を招いては、勝負事には勝つことができない。ここは、しっかりと『鳥栖らしく』勝ちきって欲しい。
とはいえ、直近のリーグ戦を見てみると、鳥栖は勝っていないのである。1敗5分は、ワールドカップ中断明け以降の戦績である。リーグ戦の戦績には関係ないが、このリーグ戦の合間に行われる天皇杯2回戦は大きな意味を持っている。忘れかけていた勝利の美味で、第25節の対甲府戦を迎えたい。だからこそ、高校生が相手だからとメンバーを大きく代えることも無いだろう。『鳥栖らしく』そのときのベストメンバーで臨むはずである。戦い方も大きく変えることは無い。サイドを効果的に使いながら、FWが一瞬のうちにDFの裏に抜けてシュートを放ってくれるに違いない。相手のボールが低い位置にあるときは、DFラインは高く押し上げて、前線からのプレスをかけやすくするはずである。その『鳥栖らしさ』が出せる選手が、『鳥栖らしく』そのときのベストメンバーなのである。そして、『鳥栖らしく』勝ちきるのである。
対する熊本学園大学付属高校は、兄貴格の熊本学園大学やルーテル学院を破って堂々と熊本県代表の栄冠を勝ち取ってきたチームである。そして、今大会の1回戦では、佐賀県代表の佐賀大学をPK戦で破って2回戦にこまを進めた。
4−2−3−1のシステムながら、個々がドリブル能力に優れ、見るものを熱狂させるサッカーをしてくる。特に前線の4人は流動的なポジショニングでどこからでもゴールを標的においている。高校生らしく前線からのボールを追う姿勢にも好感が持てる。初めてこのチームを見る人は、ドリブルを仕掛けた選手とそれを追い越して前線に飛び出して行く選手の連携を見て欲しい。
チームスポーツとはいえ、サッカーが個人の技術やセンスの上に成り立っているスポーツであることを再認識させてくれるに違いない。
プロフェッショナル相手に真っ向から勝負を挑んで欲しい。そこで得た何かが、彼らにとって一番の大きな収穫になるはずだからである。
プロフェッショナルのプライドと県代表の責任をかけた一戦は、残暑以上に熱い戦いになるに違いない。9月5日18時がキックオフである。
結果は、終了のホイッスルがなるまで確定しない。
そのホイッスルがなった瞬間に、同じフィールドにいた選手たちを勝者と敗者に分けてしまう。
勝負は時に冷酷なものだと知らされる瞬間でもある。
でも、戦う前に結果は出ていないから、ドラマが生まれスポーツが成立する。
サッカーだから楽しめるカテゴリー間を越えた真剣勝負は、第90回の歴史を刻み始めた。
今回の天皇杯にはどんなドラマが生まれるのか、とても楽しみである。
初めから結果が出ている勝負事など存在しない。だからこそ、サッカーを楽しめるのである。
以上
2010.09.04 Reported by サカクラゲン
J’s GOALニュース
一覧へ【第90回天皇杯2回戦 鳥栖 vs 熊学高】プレビュー:2年連続で、高校生の挑戦を受けることになったサガン鳥栖。ドリブルと流動的なポジションチェンジを武器に、熊本学園大学付属高校のサッカーにも期待がかかる。(10.09.04)
- 終盤戦特集2025
- アウォーズ2025
- 明治安田J1昇格プレーオフ2025
- 明治安田J2昇格プレーオフ2025
- J3・JFL入れ替え戦
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 月間表彰
- 2025 移籍情報
- 2025 大会概要
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- 2025 Jリーグインターナショナルユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE













