9月5日(日)第90回天皇杯2回戦 鹿島 vs 高崎(18:00KICK OFF/カシマ)
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天皇杯1回戦は、アルテ高崎が流通経済大学に1-0で勝利し、鹿島の初戦は2年連続でアルテ高崎に決定した。昨年(2回戦で対戦 /jsgoal_archive/game/2009/20099999999920091011.html )は1トップだけ前に残し、全員でゴール前を固める相手をなかなか崩すことができずに苦戦しただけに、今回の対戦も難しい試合となるだろう。ただ、今年は違う意味で注目の試合となる。次週水曜日(9/8)にヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦(vs川崎F@等々力)を控えており、記録的な猛暑のなかでは先発を組み替えない限り戦うのは無謀だ。オズワルド・オリヴェイラ監督は若手選手を起用してくるだろう。
昨年の対戦は、リーグ戦で5連敗していた最悪の時期でもあった。後半途中まで、チャンスらしいチャンスを作ることが出来ず、左サイドバックのパク・チュホを下げて大迫勇也をFWに投入、右サイドバックに入っていた新井場徹を左サイドバックに回し、ボランチの青木剛を右に移すという超攻撃布陣に組み替えると、それがチャンスに繋がった。79分、右サイドバックの青木がゴール前にアーリークロスを送ると、2人に囲まれていたマルキーニョスがうまくフリーになりヘディングシュート。一瞬の隙を突くことで決勝点を奪い3回戦に駒を進めたのである。
今年も、1回戦のアルテ高崎の戦い方を見ると、前回同様、自陣に引いてくる可能性がある。対する鹿島は、ベストメンバー規定があるため大幅な先発変更は難しいかもしれないが、ベンチに座るのもいつもとは違う顔ぶれとなるだろう。そうしたメンバー構成で、守備を固める相手を崩さなければならない。高崎出身の青木は、いつも通りに戦えるかどうかが大事だと話す。
「自分たちの気持ちを入れて戦えるかどうか。いつもJリーグでやっていることと同じものが出せるかどうかだと思う」
ただし、天皇杯はカテゴリーの違う相手と対戦しなければならず、独特の難しさがつきまとう。それを跳ね返すためにも集中力を高めて戦わなければならない。アルテ高崎は中1日という厳しいスケジュールでこの試合に臨むことになるが、昨年あと一歩のところまで鹿島を追い詰めただけに、モチベーションは高いだろう。
「相手は100%以上のものを出そうとしてくる。こちらの気持ちが入っていないと苦しい戦いになってしまうので、さすがアントラーズと思わせるくらいでいきたい」
青木は改めて気持ちを引き締めていた。
まだしばらく暑さが続きそうなところを見ると、ヤマザキナビスコカップ、リーグ戦を含めて、チームは総力戦を強いられるはずだ。中田浩二、本山雅志といった面々のコンディションをあげる必要もあり、オリヴェイラ監督は難しい選択を迫られる試合となりそうだ。それを避けるためにも、先発した若手選手たちの奮起が期待される。新しい風を吹き込めば、ヤマザキナビスコカップやリーグ戦についてもこれ以上ない追い風となるだろう。
以上
2010.09.04 Reported by 田中滋
J’s GOALニュース
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