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【J2:第30節 札幌 vs 甲府】レポート:ドローながらも、最後まで両チームが攻め合って白熱した展開に。けが人に苦しむ札幌、昇格争いの重圧が忍び寄る甲府。互いに勝点1ずつを分け合った。(10.10.17)

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10月16日(土) 2010 J2リーグ戦 第30節
札幌 1 - 1 甲府 (13:03/札幌厚別/6,010人)
得点者:28' パウリーニョ(甲府)、49' 三上陽輔(札幌)
スカパー!再放送 Ch182 10/18(月)前07:30〜
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両チームが積極的に攻撃的な選手交代を行い、タイムアップの瞬間まで勝点3獲得を狙い続けた。チャンスの数は同じくらいだったことを考えれば、1−1のスコアでのドローというのはゲームの内容を反映したフェアなものだと言っていいだろうし、詰めかけたファンを最後まで盛り上げていたように感じた。

序盤の攻防はホームの札幌に分があった。甲府は後方からパスを動かして少しずつリズムを作っていこうとするのだが、まだ厚別競技場のグラウンド状態は万全ではなく、スムーズには回らない。そのため、トップ下の位置から藤田健が中盤の低い位置まで引いてボールをさばこうとするのだが、それでもうまくいかず結局、3トップにロングボールを蹴ることになってしまう。もちろん、トップ下の藤田が引いているわけだから、前線と中盤との距離が開いてしまい、セカンドボールは大半が札幌の選手に向かってこぼれていく。ならば、と甲府はDFラインの裏にスルーパスを通そうとするが、これもまた石川直樹を中心とした札幌の最終ラインにうまくオフサイドにされてしまう。そうした流れから前半の立ち上がりは、どちらかというと札幌が主導権を握っていた。

「慎重になってしまい恐れてしまっていた。つなげずに、前へ前へという攻撃になってしまった」。甲府の内田一夫監督はそう試合を振り返った。その言葉通り、甲府にはどこか動きに硬さがあった。もちろんそれは、J1昇格争いの渦中にいるという重圧が大きいのだろう。内山俊彦、吉田豊という左右サイドバックもなかなか思い切って攻撃に加わることができなかったし、守備的MFの保坂一成、秋本倫孝もまた、積極的にボールにアプローチを仕掛けるというよりもバイタルエリアを塞ぐことに意識が向いていた。パウリーニョの得点により1−0で後半へと折り返したものの、後半立ち上がりの49分、ボール保持者に強く当たることができず、札幌に細かなパス交換を許してしまい、最後は18歳の三上陽輔にシュートを決められてしまう。昇格争いの重圧が、少しずつ甲府に忍び寄ってきた印象だ。

もちろん、その同点ゴール時は札幌の攻撃も見事だった。岡本賢明、高木純平という技術の高いアタッカーが狭い局面をテクニカルに突破し、最後は三上が走りこんだ。俊敏性のある選手を高い位置に並べた効果が、しっかりと反映された得点である。アタッカー陣のポテンシャルを考えると、札幌はもっと上の順位にいてもいいような気がしてしまう。

さて、「ロングボールが増えてしまっていた」(パウリーニョ)という甲府の攻撃だが、時間が経つにつれて徐々に前線のハーフナー・マイクへと収まるようになり、ここから今度は甲府に流れが傾いていく。前半から後半の立ち上がりにかけては、札幌のDF陣が正しいポジションを取ってしっかりと甲府のロングボールを跳ね返していたのだが、石原克哉が投入され、秋本が最終ラインへ移ってからは全体のバランスが整い、ハーフナーへのロングボールが少しずつ機能していった。

それに対して札幌。こちらも攻撃的な策に打って出る。右サイドに砂川誠を投入すると、先制点を挙げた三上を前線へとスライド。今度はその三上に代え、裏への飛び出しがある近藤祐介を投入。そして最後はクロスボールにダイナミックに飛び込むことのできる横野純貴も前線に配置。こうして、札幌と甲府は最後まで互いにパンチを繰り出し合ったのである。

結局、試合は1−1のドローで終わってしまうのだが、双方が最後まで得点を求めて前へと出て行った展開は、非常に見応えのあるものだった。動きが固く、なかなか自分たちのスタイルでプレーができなかった甲府だが、それでもしっかりと敵地で勝点1を拾ったのは大したもの。そして、古田寛幸が負傷離脱したばかりで、試合当日には宮澤裕樹が腰を痛めて急遽欠場。今季のJ2は、アウェーゲームではベンチメンバーをフルに帯同させないというチームは幾つかあったが、この日のように、ホームゲームながらも人数がたりずにベンチ枠が1つ空白になっているというのは非常にレアケースなはず。それだけメンバー構成に苦しみながらも、見事な形からチャンスメイクをし、2種登録の三上が得点を挙げたのだから、やはり札幌にはある程度のポテンシャルはあるということ。

どちらにもポジティブな要素のあるドローゲームだった。

以上

2010.10.17 Reported by 斉藤宏則
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