11月23日(火) 2010 J2リーグ戦 第36節
大分 1 - 1 熊本 (14:34/大銀ド/14,176人)
得点者:54' 井上裕大(大分)、56' 片山奨典(熊本)
スカパー!再放送 Ch186 11/25(木)後09:30〜
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試合終了を告げる今村亮一主審のホイッスルが吹かれると、両チームの選手の多くは、その場で膝に手をついた。それだけ消耗の激しいゲームであったことがうかがえるが、それよりもむしろ、お互いに勝ちきれなかった無念さがそうさせたのではないかとも思える。それぞれに放ったシュートは熊本12本、大分9本。しかしながらいずれもネットを揺らしたのは1度ずつで、半年前の前回対戦( /jsgoal_archive/result/2010/0529/20100200030320100529_detail.html )に続き、熊本と大分の「バトル・オブ・九州」はドローに終わった。
もっとも、立ち上がりは熊本のペース。「入りは非常に良かった」と高木琢也監督も振り返った通り、前節同様に球際の激しさや切り替えでもアグレッシブな姿勢が見られ、15分頃までは優位に試合を進める。4分には原田拓のパスに抜け出した片山奨典からのクロスを松橋章太がシュート。5分、9分には前節に続いて先発した大迫希から逆へ展開してチャンスを作るなど、大分の3バックを動かす狙っていた形は、少なからずできていた。
一方、序盤こそこうした熊本の勢いに押されてミスが目立っていた大分も、立ち上がりの15分を凌ぐと徐々に流れを掴み始める。トップに入った高校生の為田大貴が広く動き、2シャドウの河原和寿と土岐田洸平がスペースを狙い、さらに両サイドのMFも絡んで前線に流動性が生まれた。公式記録によると大分の前半のシュートは2本(おそらく為田のクロスに合わせた37分の河原の右足ボレーと、河原からのパスを受けた41分の益山司)となっているが、14分には刀根亮輔のヘッド、15分に土岐田、19分には(合わなかったが)左からの為田のクロスに土岐田が飛び込むなど、何度かチャンスを作っている。熊本はしかし、前半を耐えた。
そうした場面を作らせていたのは、大分の前の3人が動くことでサイドに引っ張り出され、DFラインと中盤の間のスペースに顔を出してくる大分のMF陣をつかまえきれなかったことが影響している。そうした流れから54分、遂に先制を許す。ピッチコンディションの悪さがあったかもしれないが、ペナルティエリア付近中央で福王忠世がクリアしたボールが、詰めにきていた井上裕大の右足に当たりそのままゴールマウスへ。アクシデント的な失点ではあったが、熊本は勝つために2点が必要な状況に追い込まれた。
この時点で、熊本のベンチは西弘則の投入に向けて動いたと思われる。だがその交代の前に、前節もゴールを決めた片山が再び大きな仕事を果たす。56分、ボールを受けると左サイドをドリブルで突破。角度のないところから「ニア上を狙って思いきって打った」(片山)シュートが決まり、すぐさま熊本が追いついた。ハーフタイムの「良い体勢でなくてもシュートを撃て」という高木監督の指示に応えるゴールだった。
直後、大迫に代えて西が入ると、再び流れは熊本へ傾きかける。しかし守備から攻撃に転じる際のファーストパスのミスが目立って、ボールを奪われてカウンターを浴びるシーンも増え、内容としては双方ともゴール前まで運ぶ場面を作るオープンな展開に。それでも84分に怪我から復帰した市村篤司を松橋に代えて右サイドハーフに入れると、ロスタイムに入って2度ほど市村が絡んで決定的な場面を迎えた。しかし、最終的には後半だけで熊本11本、大分7本のシュートを記録する撃ち合いは、いずれも追加点を奪って相手を突き放すことができなかった。
結果としては勝ちきれなかったという印象もあるが、失点直後に取り返し、「最後まで勝ち点3を取りに行く姿勢は出し切ったことは評価できる」と高木監督も言う。熊本から多数が訪れ、熱のこもったコールで後押ししたサポーターの思いも大きな力になったことは間違いない。ただ、これで12試合目の引分け。こうしたゲームでしっかり3ポイント取っていくことが今後の課題だ。
次節はいよいよホーム最終戦。迎えるのはいまだ1勝と厳しいシーズンとなっている19位の北九州だが、リーグ前半戦の対戦ではロスタイムに追いつかれて引き分けている。全てを出し切り、勝って今年のホームゲームを締めくくりたい。
以上
2010.11.24 Reported by 井芹貴志
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