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【J1:第32節 新潟 vs 仙台】レポート:つかめなかった勝点3。新潟には不満が残り、仙台は前を向ける結果に(10.11.24)

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11月23日(火) 2010 J1リーグ戦 第32節
新潟 1 - 1 仙台 (17:03/東北電ス/24,928人)
得点者:78' 赤嶺真吾(仙台)、90'+1 田中亜土夢(新潟)
スカパー!再放送 Ch183 11/25(木)後04:00〜
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新潟と仙台は1-1で引き分けた。後半33分、仙台が赤嶺真吾のゴールで先制。そのまま逃げ切るかに見えたが、アディショナルタイムに新潟が田中亜土夢のゴールで追い付き、引き分けに持ち込んだ。

焦燥感が漂っていたビッグスワンが、歓喜と安どに包まれた。
後半のアディショナルタイム、新潟はゴール前の混戦からマルシオ・リシャルデスがシュートを放つ。ボールは相手に当たり、浮き球になってゴール前へ。「バックスピンがかかっていた。自分のところに転がってくると思った」。冷静に状況を判断した田中は、混戦から抜け出しボールを拾うと、スムーズにゴールへ流し込んだ。
田中にとってはこれが今季のリーグ戦初得点。リーグ戦7試合ぶりのスタメンだった。「僕の背番号は23、今年で23歳。試合は11月23日。だから、『いい23日』にしたいです」。試合前の言葉通りに結果を出した。リーグ戦では初得点だが、天皇杯では3試合で3得点。17日の4回戦名古屋戦でもゴールを奪っている。「迷わずにシュートを打てるようになった。だいぶ感触をつかめました」。手応えを形にして、チームの窮地を救った。

もっとも、「うれしさよりも、悔しさの方が多い」と田中が言うように、チームにとって納得できる勝点1ではなかった。前半から度々チャンスをつかんだ。サイドからのクロス、シュートのこぼれ球。決定的な場面を迎えながら得点することができなかった。その流れの中で仙台に先制された。天皇杯4回戦の名古屋戦でも延長を含めて33本のシュートを打ちながら1点しか奪えず、PK戦で敗退。ここにきて決定力不足が大きな課題となってのしかかった。
田中は「先制される前に決めなければならない場面がたくさんあった。そこで決めないと」。そして「攻守のバランスは悪くない。あとは最後の部分、シュートを打つ部分だけ」と残り2試合に向けての修正点を口にした。

仙台はつかみかけていた残留決定を逃した。「逃げ切りたかった」。手倉森誠監督のひとことが、チーム全員の気持ちを表していた。
3トップと1トップのシステムを攻守によって使い分け、堅守速攻でゴールに迫った。後半33分、クリアボールのこぼれ球を拾った赤嶺が、相手守備に挟まれながらも球際で競り勝ち、ゴールへ流し込んだ。これで一気に流れは仙台に。だが、最後の最後に落とし穴が待っていた。アディショナルタイム、ゴール前の混戦から一瞬のすきを突かれて追い付かれた。
もっとも、選手たちに暗さはない。「引き分けで終了したが、アウェイということを考えれば価値ある勝点1」(赤嶺)。16位の神戸との勝点差は6、得失点差は8。決定はしなかったが、残留には限りなく近づいた。赤嶺は「2試合のうち1つ勝てば残留。しっかり自分たちの力で勝って残留したい」と気持ちを前に向けた。
新潟はACL出場、クラブ最高順位の6位以内の可能性がなくなった。残り2試合はプライドをかけた戦いになる。仙台はこの試合の勝点1をプラスにとらえ、次節、自力で残留を決めることが目標になった。

以上

2010.11.24 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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