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2010年シーズンのJ2は、前節で昇格内定3クラブと優勝クラブが確定した。2部リーグにとっての最大関心事である昇格が確定したことで一段落ついた感がないこともないが、来季に契約が更新されない選手の発表が始まるなど、クラブにとっては来季の飛躍への動きが本格化する時期だ。むろん、来年同じクラブに留まる選手、移籍する選手にとって、来年のさらなる活躍に向けて力を抜ける試合など存在しない。この試合で対戦する横浜FCと草津は、ともに前半戦で躓きながらも、後半戦に向けて自らのサッカースタイルを確立し、猛烈な巻き返しを図った好調同士。その好調さに、来季に向けたクラブ・選手の思いがプラスされて、両クラブが激しく激突する。
横浜FCは、福岡の試合結果により昇格の可能性が断たれた状態で迎えた柏戦で、完敗と言える内容で、J1に昇格するチームとの総合力の差を見せつけられることとなった。1失点目の場面を渡邉将基はこう振り返った。
「1点目はスリッピーだったので、外に流れるだろうと予測して寄せるスピードが遅くなった。しかし、予測と違うことが起きて良いコントロールをされた。コントロールもずれると思ったがずれなかった。そういう細かいところで差があった。相手に合わせた試合をしているから、一歩寄せるところで怠ってしまう。どんな相手でも出し切らないと勝てない」
今シーズン「出し切る」岸野スタイルのベースを作ってきた横浜FCが、高いレベルの相手に対して同じスタイルを常にピッチに表現することができるか。柏戦でもらった宿題には、その後に続く試合で答えを出していかなければいけない。岸野靖之監督も「柏戦もベストメンバーだったら五分でゲームはできたはず。次の試合はベストメンバーに近い状態に戻れるので、1年間支えてくれたサポーターのために頑張りたい」と力を込めている。
その意味で、この試合で対戦する草津は間違いなくレベルの高い挑戦相手である。後半戦16試合の成績は10勝1分5敗(勝点31)と横浜FCの9勝3分4敗(勝点30)を上回っている。特にこのところ3連勝を果たし、中でも昇格を決めた甲府に完勝し、前節は千葉の昇格の可能性を断つ勝利を収めるなど、最も充実しているチームの1つと言って良いだろう。統率の取れたラインと中盤で追い回す守備のスタイルは横浜FCと同じだが、ボールを奪った後の切り替えとゴールまでの道筋に対する選手の自信あふれるプレーには、チーム全体に統一感がみなぎっている。2トップの高田保則とアレックスが好調であり、チーム全体がこの2トップを生かした動きをできていることも強みになっている。草津は、11月18日に契約を更新しない選手をいち早く発表し、高田を含め先発メンバーの主力選手の数名もこのリストの中に含まれているが、これらの選手が高いプロ意識を発揮していることも、甲府戦、千葉戦の勝利につながっている。横浜FCは、このプロ意識と連帯感を乗り越える必要がある。
先に書いたように、守備のスタイルという点では、横浜FCと草津は似通った戦い方をするチーム。違いが出るとすれば攻撃に移った時の考え方。草津は、好調2トップを早目に生かしていくことが考えられる。そのために、横浜FCのセンターバック対草津の2トップの攻防が1つの焦点となる。一方、横浜FCは、出場停止明けの高地系治が高い位置に入ることが想定されるため、高い位置でタメと時間を作ることで分厚い攻撃を狙うことが想定される。そのため、草津の守備組織ができ上がる前に攻撃を開始することが重要であり、ボールを高い位置で奪うことができるかどうかがポイントとなる。
横浜FCに8年間在籍し、来年契約が更新されないことになった早川知伸は、「最後だから特別に出してもらいたいとかは関係なく、最後まで必要な準備をするというのがプロとしては当たり前だと自分は思う。それは今までと一緒で、怪我をしても治して、監督にいつ呼ばれてもできるように準備しておくということ。その気持ちで練習している」と、今の心境を語った。難しい状況の中ではあるが、いかにプロ意識を発揮しピッチに表現できるか。ともにスタイルを確立してきた両チームだけに、最後に勝敗を分けるのはこの点だろう。
以上
2010.11.27 Reported by 松尾真一郎













