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【J2:第37節 熊本 vs 北九州】熊本側レポート:カレン覚醒の2ゴール。今季最多タイの3ゴール&完封で北九州を降した熊本がホーム最終戦を白星で飾り、スタジアムは一体となった。(10.11.29)

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11月28日(日) 2010 J2リーグ戦 第37節
熊本 3 - 0 北九州 (13:04/熊本/11,048人)
得点者:50' カレンロバート(熊本)、53' カレンロバート(熊本)、85' 西弘則(熊本)
スカパー!再放送 Ch185 11/29(月)後05:30〜
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 お互いに負けられない理由を抱えて臨んだ『バトル・オブ・九州』の最終戦。キックオフ前から高揚していたスタジアムの雰囲気も相まって、そうした両チームの思惑が立ち上りからぶつかる。だがそこはやはりホーム。サポーターの大きな後押しを受けた熊本が序盤からペースを掴んだのは、前節、前々節同様、球際の激しさやセカンドボールの奪い合い等、選手達が口を揃えていた「今までやってきたことを出す」ことができていたからである。
 特に松橋章太とファビオのコンビネーションが良く、また中盤のサポートも入って2分、7分、13分と、この一戦に向けて意図した、早くボールを動かす形からチャンスを作った。だがペナルティエリア付近に人数をかけた北九州の守備に対し、ボールを保持して動かしながらも、「シュートで終われないとか、ポゼッションしていても詰まってしまうとか、点が取れない状況が続いた」(高木琢也監督)。

 そんな中、前線でボールを収め、またポスト役としても頻繁に受けてははたくという起点になる働きをしていたファビオが、23分のプレーで足を痛めてカレン・ロバートと交代。「このままいったらやられるんじゃないかという雰囲気があった」と福王忠世が話すように、先制点次第でどちらに転ぶか分からない予感をはらんだ前半ではあったが、「ここ(KKウイング)で取れていなかったので、何とか決めたいと思っていた」というカレンが、後半に入って今までの鬱憤を晴らす働きを見せる。
 まずは立ち上りの50分、自陣でボールを奪った流れから、ゴールまで約40mの位置でパスを受けた原田拓が思いきってシュートを選択。これが相手選手に当たって右サイドにこぼれると、大迫希が拾ってサポートに入った筑城和人へ。筑城はさらに深い位置までえぐり、ゴール前へふわりとした浮き球のクロス。北九州のDFも枚数は揃っていたが、「いい状態で受ける方が可能性は高い」と判断して動き直し、うまくマークを外してフリーとなったカレンがきっちりとヘディングを叩きつけてネットを揺らす。
 さらに3分後、北九州の左コーナーキックをキャッチしたGK南雄太が低い弾道で前線へフィード。大迫からカレン、原田、そして左の堤俊輔へとつなぎ、西弘則と松橋がDFを引っ張って生まれたスペースに再び顔を出したカレンが右足で流し込み2-0。映像を見直すと、南のキックからフィニッシュまでわずか12秒、5本のパスから生まれたこの追加点は、ゴールへの意識はもちろん、少ないタッチでのパス交換とそれを可能にするサポートの動き、そして守から攻への素早い切り替えと、今季取り組んできたことが絡み合って生まれた素晴らしいゴールだった。

 2点のビハインドを負った北九州も長谷川太郎、タチコらを前線に入れて反撃に出るが、「ボールを持つ時間が少し減っていたので、タメを作れる状況を作って、全体のバランスが良い状況で攻める」という狙いから、高木監督は77分、松橋に替えて藤田俊哉を投入。ホームで最後の勇姿を見ようと詰めかけた、1万人を超えるスタンドからの大きな拍手で迎えられた藤田は、今までと同じように腕を上げてチームメイトに指示を出しながら、ボールを受けては落ち着いて捌き、85分、3点目を演出。西のゴールで駄目押しした熊本が、完勝とも言える内容で北九州を降した。
「欲を言えば、自分が入れたかった」と笑ったが、「体力的なことも含めて、まだまだ能力的にはやれる」と高木監督も話したように、起点となったカレンへのパスの後、さらに長い距離を走って最後にゴール前に詰める動きも、何ら衰えは感じさせなかった藤田。アディショナルタイムも含めて6分と出場時間は短いながら、去年の10番を思わせるドリブルの仕掛けを見せた山内祐一。出場機会は無かったが、渡辺匠、松岡康暢、井畑翔太郎、山下訓広もそれぞれセレモニーで、そしてゴール裏でサポーターへ挨拶を述べた。スタンドに掲げられたゲーフラにあったように、誰一人欠けても今の熊本はなかったし、彼らを笑顔で送り出すために、ピッチでプレーした選手、スタンドに詰めかけたサポーター、さらには運営やスポンサー等含めて、ロアッソ熊本に関わる全ての人たちの思いが、スタジアムでひとつになった2010年のホーム最終戦は、このクラブの歴史に確かに刻まれるゲームとなった。
 熊本はこれで6試合無敗となり再び6位に浮上。次節札幌に乗り込み、過去最高順位をかけて最終節を戦う。大きな手応えを掴んだJ3年目のシーズンを、いい形で締めくくりたい。

以上

2010.11.29 Reported by 井芹貴志
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