12月21日(火)、来季から京都の監督を務める大木武新監督の就任記者会見が、今井浩志社長、祖母井秀隆ゼネラルマネージャー同席のもと行われた。
会見でのコメントは次の通り。
●今井浩志代表取締役:
「今日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。来季のGM並びに監督が決まりまして、皆さまにご挨拶をさせていただくということになりました。
サンガは今季J2に降格ということになりました。新しいクラブ作りということで、私も就任1年目でこういう結果になり、これまでのことを色々と反省し、サンガの将来を考えた上でまず強化という部分に着手しなければいけないということを非常に痛切に感じました。その中で今のサンガに必要なものというのは、非常に見識もあり、なおかつ豊富な経験と人脈、その他兼ね備えた方に来ていただかないといけないと。色々と考えた結果、祖母井さんにGMに就任していただけることになりました。また、祖母井さんと色々相談をして、今のサンガを一番強くできる、あるいはサッカーを良くできる方とは大木さんしかいないだろうと。そこで、大木さんに監督をお願いしたところ、快く引き受けていただきました。
このような体制を採ることができ、クラブとして大変うれしく思っておりますし、お2人にこれからのサンガを託したいなと考えている次第でございます。来季J2の渦の中心になれるように頑張っていきたいと思っております。また、1年でJ1に復帰できるようにやっていただきたいと思っておりますし、フロントも全面的にバックアップすることを考えておりますので、どうぞよろしくお願い致します」
●祖母井秀隆ゼネラルマネージャー:
「祖母井秀隆です。いつもお世話になっております。
4年ぶりに日本に戻ってきました。子供が3人いまして、一番下は13歳。フランスの学校にずっといましたが、日本へ帰国してどこの学校に入れようかな。お父さんの受け入れ先はどこかな。私も一応帰国子女、子どもじゃないですけど、歳取った帰国子女(笑)。
本当に日本に帰って、どこでできるかなと思っていましたら、京都が私のような帰国子女を受け入れてくれました(笑)。帰国子女ですが、ポジティブなこともあると思います。フランスで、いい時も悪い時も経験させてもらったし、フランスの前にいた千葉で経験させていただいた13年を、本当にサンガに…サンガは4回もJ2に落ちているので4回いろんなことを他のクラブよりも考えさせられている訳です。それにすごく魅力を感じ、私は社長と大木監督と一緒に、これからのサンガを考えていきたいと思います」
●大木武監督:
「皆さんこんにちは、大木と申します。京都で仕事をさせてもらえることに対して大変うれしく思うと同時に、身が引き締まる思いというのはよく言われることですけど、まさにその通りの気持ちです。本当に、精一杯やっていこうと思います。頑張りますので、ぜひ応援よろしくお願い致します」
質疑応答
Q:これまでのサンガの印象でも結構ですし、現段階でもチームの印象をお願いします。
●大木監督
「もちろん素晴らしいチームだと思います。ただ、今季に限りましてはJ1でうまく勝ち星をあげることができずにJ2降格となったのですけど。勝てなかったということに関しては、何らかの原因があるのかもしれない。そこを探るということも一つなのですけど、探るということよりも…少し横暴に聞こえるかもしれませんけど、サンガを見て自分が考えることをできるだけ早くチームに浸透させていく、それが一番に私にできる大きなことだと思っています。その辺りから進めていきたい。質問に答えているかどうかわかりませんが、そんな風に思っています」
Q:現段階で考えていることは?
●大木監督
「自分の考えを浸透させていくことだと思っています。(自分の考えとは)色々ありますけれども、動きのあるサッカーをしたいなと思いますね」
Q:オファーを引き受けた理由はなんでしょうか?
●大木監督
「我々の仕事というのは、やりたくてもなかなかできないんですよね、オファーがなくては。そういう状況の中で、こういう素晴らしいチームが私にオファーをくれた。理由なんかないですよね。ぜひやらせてほしいと。そこで仕事ができること、それに喜びを感じます。その中で、もちろんぜひお願いしますという気持ちで受けさせていただきました」
Q:1年でJ1に昇格する、その自信のほどと来季の目標を。
●大木監督
「まさにその、J1に復帰というのが一番大きな目標になると思います。
(自信のほどは?)
もちろん、あります」
Q:お2人に質問ですが、オファーを受けるにあたって現状の戦力をどう考えていますか?
●祖母井GM
「フランスにいて現場で生で見ていなかったですけど、マネージャーの方に『最近のビデオ10本ください』と言って2か月くらい前から見ました。
私はここに来て2日目でまだスタッフとも話をしていない、選手の本当の生の状況もわからない。ビデオだけでクラブを判断するというのは控えたいと思います。でも、大木監督が言われたように、4回降格したというのは何か問題があるんじゃないかなと。その問題というか、その4回というのに、私はすごく魅力を感じます。京都というビッグタウンというか、ポテンシャルというか、そこには可能性がすごく含まれていると思っています。そういうビッグなクラブになっていける可能性はあるんじゃないかなと思っています」
●大木監督
「戦力に関しては、もちろん視察等で見ていました。ただ、生で見た回数はすごく少ない。映像でも自分が監督をやると決まってからはもちろん見ていますけど、そういう状況の中で具体的なコメントというのはなかなかできないです。戦力については選手の出入りがある訳で、その辺りが決まってもう少し整理してから考えていきたい。力はもちろんあるチームだと思っています」
Q:先ほど、で「動きのあるサッカーをしたい」とおっしゃっていましたが、もう少しわかりやすく教えていただけますか?
●大木監督
「私は私でしかないわけで、甲府でやってきたような部分というのは少しずつ出てくると思います。…それでわかりますか?
(Q:甲府のサッカーを知らないサポーターに向けた感じでお願い出来れば…)
そうですよね、それで動きのあるサッカーと言ったんですけれども。具体的でないかもしれませんが、私がよく言っているのは、お客さんが一度見たらもう一度見たくなるようなゲームをしたいと。これはまた抽象的ですかね(笑)。そんなゲームができればいいなと思っています」
Q:目指すサッカースタイル、例えばポゼッションなのかとか、もうちょっと噛み砕いてもらえればわかりやすくなるかと…
●大木監督
「だいたい皆さんがお聞きになりたいのは、カウンターだとかポゼッションだとか、言葉で表してしまうというか、それが一番簡単なんでしょうけど。丁か半かみたいな感じになってしまうんですよね。
私はうまく言えないんですけれども、一番しっくりくるのが先ほどの言い方なのかなという気がします。『動きのあるサッカー』、守備も攻撃も自分たちがアクションできるサッカーと言うんですかね。それぐらいが一番妥当じゃないですか。あとはグラウンドで練習を見ていただくとか、ゲームを見ていただくとかいう形で、ぜひお願いしたいなと思います」
Q:クラブをこうしていこうという考えなどありましたら、お願いします。
●祖母井GM
「こちらに来てまだ2日目で、自分なりに考えていることもあるんですけど、私はそういう…言葉で表すというのはすごく危険だと思いますので、もう少し時間をいただければ。
(Q:大木監督の招へいなどで、相談を受けたと思いますが…)
はい。そうですね。
(Q:秋田豊・前監督から大木監督のほうがいいとお考えになった理由なは?)
私と大木さんとは一心同体だと思いますし、私の仕事というのは監督のサポートと、やはり今井社長とのつながりといいますか、スポンサーとの色々なつながりもあります。ここにいる3人、今井社長、監督、私、このトライアングルというのは崩してはいけない。私は信頼なしにはこの仕事はできないと思っています。勝ち負けも含め、いい状況もあるし悪い状況ももちろん考えないといけない。千葉でもグルノーブルでも京都でもそうですけど、まだ数回しか合っていなくても私なりのフィーリングで『あ、これなら信頼できる』と思い、この3人でまず来シーズン、どういう状況になるか。もちろんいい状況になれば万々歳ですけど、そういうことばかりではないでしょう。そういう時に3人でいつでも飯が食える、お酒が飲める、大木さんはお酒が飲めないですけど(笑)。3人で最後まで今の気持ち、今の新鮮さとリスペクトも忘れないでシーズン最後まで戦える、そういう3人だと私は信じていますし、私だけじゃなくて、お2人もそういう気持ちだと思います。この3人のトライアングルは崩れないと思います。来年のサンガが成長するために一番大事なのは、私は信頼だと思います。これはサッカーの中では簡単そうでなかなか難しい。下位にいればサポーターもいい気持ちではないでしょうし、皆さんもいい記事を書いてくれない(笑)。その中で3人が1つになって進んで行く、それがクラブが良くなるベースだと思います。こういう答え方で申しわけないですけど、それが私の答えです」
Q:京都は、スカラーアスリートプロジェクトで若手を育成していこうとしていますが、それに関しての監督のお考えを。
「そこの話はしっかり聞いています。素晴らしい成果をあげているということも、今のユースの大会を見てもわかりますし理解しているつもりです。ただ、その中からトップに上がってくる選手が実際に即戦力で使えるかどうかというのはわからない。私もまだ見ていませんので。若手が育ってくれば素晴らしいクラブと言われるとは思いますが、だからと言って私は使えない選手をゲームに出すということはしません。彼らが伸びて、しっかりゲームで使えるようになれば使います。そこは彼ら次第。もちろん私も手助けしたいと思います。今回は4人トップに上がっていると思うんですけど、来年は1人しか上がれなかったということも出てくるかもしれない。今までの取り組みは素晴らしいとは思いますが、それを理解して、ユースから上がってくる選手を特別扱いして使っていくということは私はしない。ただ、彼らもしっかりと見ていきたい。そういう状況にあるということは、理解しているつもりです」
★新監督就任会見コメント(2)へ続く















