☆ 2011シーズンチケット販売中!(広島公式サイト)
☆J's GOALでは2011年も全クラブのキャンプ取材を実施します!
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前日までの報道陣は、テレビとペン、スチールを含めて、毎日10人前後。それがこの日は、50人以上もの取材陣で本部陸上競技場はごったがえした。全ては日本代表の合流、特に決勝でのゴールで「時の人」となった李忠成を取材するため。多くは、同じ沖縄でキャンプを張っている広島カープの取材陣や、隣の名護市で北海道日本ハムに張り付いている記者・テレビの人たち。テレビカメラやスチールカメラがズラリと並ぶ光景は、ある意味で壮観だった。
「僕は何も変わっていないんだけど……」と李忠成は苦笑する。その言葉どおり、彼の振る舞いや発する言葉のテイストは、以前と変わらない。だが、昨年のJリーグ終盤戦、12試合で11得点という奇跡的な爆発を見せた時を遥かに上回る取材陣の数。チームとは別メニューで軽いランニング練習を終えた彼にたくさんのマイクとカメラを突きつけられることなど、昨年はなかった。アジアカップ優勝を決定づけた1つのゴールが、確かに李忠成をとりまく環境を一変させてしまったのかもしれない。
ただ、李にしても、あるいは同じく代表から戻ってきた西川周作や森脇良太に対しても、ポジションがそのまま用意されているわけではない。
今年から背番号1を背負うことになり「下田(崇・現コーチ)さんから頂いたこの番号に恥じないように、自分をさらにレベルアップさせたい」と意気込む西川周作には、中林洋次が敢然と挑む。
アジアカップでの出場機会こそなかったが、ピッチ外での貢献を高く評価された森脇良太にしても、移籍してきた元日本代表の水本裕貴をはじめ、成長著しい横竹翔やルーキーの西岡大輝、さらに技術の高さを見せつけている新外国籍選手候補のアンテ・トミッチの採用がもし決まり、盛田剛平の負傷が癒えれば、ストッパーのポジション争いは激化。「今年は、チームにとっても僕にとっても勝負の年。代表に入り続けたい」と意気込む森脇にとって、まずポジション争いというハードルが存在している。
そしてヒーローとなった李にとっては、昨年に引き続き佐藤寿人とのレベルの高い争い、今や「日本一激しい」といっていい競い合いが待っている。J2時代も含め7年連続二桁得点を記録したエース・佐藤に対し、李には昨年後半から持続している爆発的な勢いがある。ただ、日本有数のストライカーを二人抱える広島のフォーメイションは1トップ。今季の練習でも、ペトロヴィッチ監督はほとんど2トップを試そうとはしない。つまり、佐藤と李の二人は、通常であれば「並び立たない関係」にある。
もちろん、これほど能力の高い二人を併用したいという想いは、指揮官の中にもある。昨年のように李をシャドー・ストライカーの位置に下げて使うのか、それとも李の合流を待って、2トップの形づくりに着手するのか。代表組が完全合流する5日以降の練習で果たして監督がどんな形にチャレンジするのか、そこは注目に値する。
いずれにしても、今年ほど広島のポジション争いが激化しているシーズンは、ペトロヴィッチ監督就任以前の歴史をひもといても記憶にない。事実、実戦練習におけるチーム構成は、今キャンプでは一度として同じメンバーになったことがない。シャドーの組み合わせも、ボランチや最終ラインにしても、組み合わせ方は常に違う。この日の練習でも圧倒的に高い技術を見せつけたダビド・ムジリが広島と契約することになれば、1トップを含むアタッカー陣の争いはさらに激化。佐藤・李の二人はもちろん、トップ下を競う森崎浩司や高萩洋次郎、山崎雅人らの実績組でも、ポジションを確保することは決して容易ではない。
「練習でも相変わらず、広島らしいサッカーをしている。帰ってきたんだな、と実感した」と語るアジアカップのヒーロー・李忠成は、「僕にとっては、一戦一戦が勝負。身近な目標は開幕スタメン、そしてチームとしてタイトルをとりたい。広島で日本一になりたい」と力強く抱負を語った。彼を代表格とする3人の日本代表戦士たちが、広島にどのような化学反応をもたらすか。そしてそれが必ず、広島をもはや悲願といっていい初タイトルに導いてくれると、サポーターをはじめとして全ての広島に関る人々が信じている。
以上
<2011シーズンの幕開け!>
■FUJI XEROX SUPER CUP 2011
2月26日(土)13:35/日産ス
名古屋 vs 鹿島
■NEXT GENERATION MATCH
2月26日(土)10:40キックオフ(予定)/日産ス
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※この試合はFUJI XEROX SUPER CUP 2011のチケットで観戦できます。
★チケット好評発売中!
2011.02.05 Reported by 中野和也
J’s GOALニュース
一覧へ【2011キャンプレポート:広島】2月4日(金)李忠成・西川周作・森脇良太。アジアカップ戦士たちが合流し、チームづくりはいよいよ佳境に。(11.02.05)
李忠成のコメントをとろうと、沖縄・本部町には50人を超える報道陣が集まった。













