7日に宮崎に入った鹿島アントラーズは急ピッチでチームの基礎を形づくろうとしていた。昨季までの屋台骨だったマルキーニョスらがチームを離れ、代わりにカルロン、アレックス、西大伍、本田拓也という移籍選手たちや、柴崎岳を始めとする新人選手が加わり、チーム編成に大幅な変更が加えられた。そこで、チームが熟成されていた去年のようにフィジカルに重きを置いたメニューではなく、どちらかと言えば戦術理解を目的とした練習を繰り返し、新しく入ってきた選手たちに鹿島の戦い方を徹底して叩き込んでいるのである。
この日、午前中の練習で繰り返されたのは8対9の戦術練習だった。オリヴェイラ監督は、ディフェンスとオフェンスにそれぞれ目的を持たせており、まず、ディフェンスにはボールを奪ってからすばやく攻撃に移る切り替えの速さを。そしてオフェンスにはボールを奪われたときに前からプレッシャーをかけて再び奪い返すことを求めていた。特に守備側のサイドバックがボールを持ったときにプレッシャーをかけることを「それが、うちのやり方だ」と大きな声で叩き込んでいたのが印象的だった。
「新人選手だけでなく入ってきた選手がいっぱいいるから、チームのコンセプトを伝えるためにやっているんだと思う」
本山雅志は練習の意図をそう説明してくれた。
本山は、昨年のこの時期はチームから離れ、チームメイトと同じメニューをこなすことができなかった。しかし、今年はフルメニューを消化し「まだ一段階あげられる。ボールタッチがまだまだかな」と課題をあげるも嬉しそうな表情を見せる。事実、この宮崎合宿では毎年のように長期離脱を余儀なくされた選手たちがグラウンドの横で別メニューをこなしていたが、今年に限ってはそうした選手はいない。フィジオセラピストの安藤貴之は「アントラーズに来て9年目ですけど、初めてシーズンオフに休みがもらえました」と喜んでいた。
とはいえ、離脱者がいないことと合宿の練習負荷が低いことは、イコールではない。午前の練習は戦術的な内容とは言え、ほぼ休み無く連続して続けられ、体力と集中力を要求されていた。日本代表としてアジアカップに参戦していた岩政大樹、伊野波雅彦、本田拓也の3名がいまだ別メニューで調整中だが、17日にはホンダロックとの練習試合が予定されており、そこには間に合わせてくるはずだ。他の選手と比べて遅れているフィジカルコンディションを取り戻すべく、別メニューで負荷の高いインターバルトレーニングを課され「これ、やばい…」と息を切らしながら必死の形相で走っていた。
午後の紅白戦ではさらに激しさが増す。カルロンと注目の2トップを組んだ興梠慎三は、「まだなにを持ち味にしている選手なのかわからない」とコンビプレーは未消化ながら、時折、鋭い飛び出しからチャンスをつくっていた。「マルキが抜けて鹿島のエースが一人いなくなった。マルキのような活躍が出来たら良いと思う」と、強い決意を持つ。また、控え組として出場した大迫勇也も「動き出すので精一杯。もっと仕掛けられたらよかった」と、合宿も後半になり疲労が溜まり始めていることを漏らしたが、「とりあえずスタメンをとりたい。スタメンでやってたらサッカーをしている感じがする」と虎視眈々とポジションを狙う。
今オフに断行した補強は戦力の充実が目的の一つだが、ポジション争いを活性化することも狙いとしていた。どうやら、ここまでは狙い通りのようだ。
以上
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2011.02.15 Reported by 田中滋















