スカパー!生中継 Ch182 後05:50〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ1編
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※G大阪側プレビューはこちら
当面戦うための道筋はつけた。前節・C大阪戦。プレシーズンから取り組んできた高い位置でボールを奪う守備をひとまず脇に置き、「はっきりとラインを落とさせてもらった」(小林伸二監督)と自陣での守備にシフトしたことで0-0に持ち込んだ。互いにカードを切った終盤にはこちらのチャンス以上に何度もピンチに見舞われ、GK植草裕樹のファインセーブや相手の決定力不足に助けられながらの勝点1ではあったが、90分間をとおして選手全員がハードワークし、闘う姿勢が見られたゲームに、小林監督は「満足しています」とコメント。長谷川悠の体調不良により、山形での初出場を果たした大久保哲哉も「勝てなかったことがよくなかったですし、シュート3本というのも全然満足してないですし、個人のパフォーマンスとしても満足してないですけど、チームとして最低限の勝点1は取れたので、しっかり反省することは反省して、プラスに考えたい」と発言している。中断中の失点が止まったこと、止める術に立ち戻れることを確認できたことで、前を向くことができた。
ただし、今節のG大阪戦でも無失点をめざし、今後安定して失点の少ないチームであり続けるには、守備のレベルをさらに高めていかなければならない。オフをはさみ、今週は組織守備を集中してトレーニングした。特にポジショニングに関して細かく修正がほどこされている。ボールを取りきるには厳しいアプローチを実現しなければならないが、それを意識するあまりに立っているポジションからそのまま寄せてしまうケースがある。「去年より相手のくさびが入ってる」と、小林監督は勝点1が0になっていたかもしれないリスクを見逃さずに指摘する。まずは縦のパスコースを塞ぎ、そこから寄せていくことを徹底させる。さらにボールを外に追い出してから予想されるクロスやサイドチェンジに対してのバックラインを中心にしたスライドも入念に繰り返した。大阪の2チームに続けて無失点を達成できれば、これ以上ない大きな自信になるはずだ。
攻撃に目を転じれば、C大阪戦ではシュート3本と、ラインを引いたことも影響してほとんど決定機をつくれなかった。これも守備が持続的に安定すれば次第にウェイトを移すことはできるが、現状では「無失点に抑えて少ないチャンスで1点取る」のが勝ちパターンだが、何も早い時間の先制点をあきらめたわけではない。前節・広島戦で4失点を喫したG大阪の守備には、やはりそれなりの脆さがある。スペースが空きやすいバイタルエリアやバックラインの背後を突くための攻撃練習でイメージの共有も行った。あとは状況を見ながら正確にボールを運べれば、前節以上のチャンスメークはできるだろう。
昨年第25節、ホームでG大阪に逆転勝ちしたことは記憶に新しいが、現状を考えれば、まずは失点をしないことに重心を置かなければならない。C大阪戦では後半に両サイドに伊東俊と廣瀬智靖を投入。今節でも2人の投入が攻撃にシフトチェンジするひとつの合図になるだろう。遠征に帯同する長谷川悠も今回は切り札の1枚だ。前半を無失点で乗り切り、後半も耐えることで、相手は点を取りにさらに前がかりになる。あるいは疲れで相手の足が止まる。そうした状況をつくることで、ジョーカーがより効果的に機能する。
「ガンバはいいタレントがいて、FKでもいボールを蹴れる。多彩なゴールが狙えるチーム。セレッソ戦みたいに『耐えに耐えて』という展開だと思う。しっかり守ってチャンスを待ちたい」(植草)。割り切って守るしぶとさにG大阪の心が折れたとき、山形の今季初勝利が見えてくる。
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2011.04.28 Reported by 佐藤円















